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Bicycle NSWと愛媛県自転車新文化推進協会との交流促進のための覚書締結式知事あいさつ
日時:令和6年8月22日(木曜日)15時00分
場所:オーストラリア シドニー
ご紹介をいただきました愛媛県知事の中村と申します。
今日は、ニューサウスウェールズ州政府、シドニー市役所、日本国領事館、またクレアシドニー事務所など、多くの皆さんにご臨席をいただきまして、Bicycle NSW(バイシクル ニュー サウス ウェールズ)と愛媛県自転車新文化推進協会との間で、サイクリングによる交流促進の覚書が締結できますことを大変うれしく思っています。
私は、今の県知事の仕事に就いたのが、今から14年前のことになります。その時に、当時、日本ではなかなかロードバイク、クロスバイクに乗るという人たちは若者だけで、多くの方々に広く普及していたわけではありませんでした。そうした文化を多くの方々に広めたいという思いを持って臨んだのが14年前のことであります。なぜならば、愛媛県には、世界の方々に十分に楽しんでいただけるしまなみ海道という素晴らしいサイクリングコースがあったからでございます。
しかしやっているうちに、ただ単に人に来ていただくだけではなく、自転車をどう使うかということに思いをはせるようになりました。自転車は我々に三つものをプレゼントしてくます。
一つは健康です。
一つは友情です。
そして一つは生きがいです。
これを自転車新文化と名付けました。
自転車新文化を普及させるために、さまざまな日本で初めての取り組みを実施してまいりました。例えば高速道路を全面ストップして、自転車に開放するイベントの開催。安全面への徹底的な取り組み。例えば、日本では全国に47の都道府県がありますけれども、愛媛県は自転車のヘルメットの着用率は、47都道府県中1位でございます。
このような取り組みを重ねてきた結果、例えば、豪州の世界的な旅行ガイドブック「ロンリープラネット」でも、世界の魅力的なサイクリングロードとして、日本で唯一しまなみ海道を選んでいただきました。また、アメリカのCNNが選んだ世界7大サイクリングコースの一つにも選ばれています。
バイシクル ニュー サウス ウェールズにおかれましても、ハーバーブリッジを活用したサイクリングイベントの実施、あるいは走行環境改善に向けた自治体への提言、子ども向けの自転車安全利用の推進など、本当に熱心に取り組んでいることを知りました。
こうした取り組みは、我々の今後の取り組みにも本当に参考になると考えています。今回の覚書の締結をきっかけとしてサイクリング交流が広まり、そしてまた両地域の発展へと、結びつくことを心から願っています。
今日はマクリーンCEOとも先ほど自転車で走らせていただきましたけれども、本当にすばらしい環境でございました。そして間違いなく、しまなみ海道を走っていただけたら、皆さんにも感動していただけることを確信しています。
どうもありがとうございました。