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知事に寄せられた提言(6年8月)
令和6年8月の主な提言
1 土砂災害警戒区域の土地家屋等について
提言
愛媛県の人口減少を解消する施策
1 空き家の放置
2 土砂災害危険地域に指定され、売買出来なく、かつ不要な土地家屋
これらを県が保有し、愛媛県に移住を希望される人に無償譲渡すればいかがですか?また、愛媛県に居住されている子育て世代に無償譲渡すれば、子育て支援になるのではないですか?とりあえず、無償譲渡しても、固定資産税や市民税の税収にもなろうかと思います。土砂災害危険地域の所有地を売却しようとしたら土砂災害の地区に指定されているから売買出来ないと言われました。そんな地域でも、公示価格は低くならず、売れもしないから固定資産税を払うだけのやっかいな土地家屋となっています。愛媛県も、高齢者が多く、独居老人家庭も多く、臓器移植の登録制度みたいに土地家屋の県への無償譲渡登録をされてはいかがでしようか?まだ住める状態なのに、駆逐され廃墟になる…もったいないと思います。この無償譲渡につき公募や調査されても、かなりの数の家屋が、有意義に活用されるのではないでしょうか?県保有地を増やし、居住するに適さない家屋は取り壊し、例えば震災等のときの仮設住宅としての活用等等、今後の愛媛県が潤いのあるものとなるため施策を提言させていただきました。
回答
県では、空き家を活用した取り組みとして、空き家情報を一元的に提供するため、各市町や民間の不動産会社の皆様が持ち主からの申し出のあった物件について、現地調査を行ったうえで、空き家情報を登録する空き家情報バンクを開設し、移住交流の促進を図っているところです。
ご提案いただきました「土地家屋の県への無償譲渡登録」につきましては、現状そういった制度は設けておらず、県では、愛媛県公共施設等総合管理計画を策定し、常に当該施設等の役割や保有の必要性等を検証しながら、有効活用が見込まれない場合は売却処分等を行っているところであり、県が不動産を取得する場合は、管理に要する費用や事務手続きの増大化を招く恐れがあるため、その必要性を検討したうえで取得しておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
また、土砂災害(特別)警戒区域は、地形や地質、土地の利用状況等を調査したうえで県が指定するもので、土砂災害の恐れがある土砂災害警戒区域(イエローゾーン)と建物が破壊されるなど住民に大きな被害が生じる恐れがある土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に分類され、土地が同区域に指定されることにより、土地の売買に影響が出ることもあるかと思われますが、土地の売買に制限はなく、危険な土地の周知を行い、土砂災害から住民の生命・身体を守るために必要なものと考えていますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
なお、固定資産税についてですが、土砂災害特別警戒区域に指定された土地については、建築物の構造規制がかかりますので、そのような影響を考慮して、固定資産税を算出するもととなる固定資産税の評価額の減価を行う措置を採っている市町があり、土地にかかる減価の適用の有無等について確認したい場合は、居住する市町に問い合わせいただきますようお願いいたします。
2 サイクリングイベント「ツール・ド・みかん」の提案について
提言
大鳴門橋への自転車道設置の報道がきこえており、しまなみ海道ひいては愛媛県への観光客減少を大きく懸念しております。そこで、地域振興に貢献する取り組みであるサイクリングイベント「ツール・ド・みかん」の実施を提案いたします。
1.企画内容
愛媛県特産のみかんを活用したイベント「ツール・ド・みかん」は、サイクリングイベントの中で自然豊かな愛媛県を走りながら、みかんを1個食べるごとに、レースタイムを5分マイナスするというものです。
2.企画のポイント
・アメリカで「ツール・ド・ドーナツ」というイベントが開催され盛況となっており、インターネットでも大きく取り上げられます。
・全国各地で飲食を伴うサイクリングイベントは多くありますが、上記のイベントのようにレースタイムからマイナスするサイクリングレースは、私が調べたところ一つもありません。おにぎりやパン、そのほか飲食物では、製造や衛生管理が難しいからだと思います。
・「みかん」であれば、準備量・コスト・衛生管理・提供面、そして何より参加者が食べるうえで安全面において最適です。
・愛媛県はかんきつ消費促進を行っており、愛媛県が実施する意義はあるのではないかと思います。
・今治の大島や伯方島など、サイクリングレースやトライアスロンの実績があり、かんきつの栽培が盛んな地区でできるのではないかと思います。
3.期待できる効果
・全国で先行事例のない唯一無二のイベントとして全国にPRでき、全国から集客が期待できます。
・自転車のタイムに自信がない人でも「みかんを食べればいける!」というチャンスを感じ、多様な参加者のエントリーが期待できます。
・みかんの消費促進だけでなく、地域経済の活性化や観光振興にも大きく寄与すると考えております。
「ツール・ド・みかん」の実施には多岐にわたる準備が必要ですが、地域の魅力を最大限に引き出す施策として、大変有効な取り組みであると考えております。ぜひこの提案を検討いただき、愛媛県のさらなる発展と地域活性化のための一翼を担える機会を共に作り上げていただければ幸いです。
回答
本県では、健康と生きがいと友情をはぐくむ「自転車新文化」の普及・拡大を目指し、まずは「しまなみ海道をサイクリストの聖地へ」、続いて「愛媛をサイクリングパラダイスへ」、更に「四国をサイクリングアイランドへ」、そして「瀬戸内地域を世界に認められる推進エリアへ」とステップアップを重ねながら、自転車を活用した交流人口の拡大や地域活性化のための各種施策を展開しているところです。
ご提案の「ツール・ド・みかん」については、みかんの確保やコースの選定、また近隣住民の協力など難しい部分もございますが、本県の自転車振興のさらなる発展に寄与するアイデアだと認識しておりますので、今後のイベント実施の際の参考とさせていただきたいと存じます。
また、ご懸念されておられます観光客の減少につきましては、観光客の皆様に安全・快適なサイクリングを楽しんでいただけるように、サイクルオアシスの拡充や宿泊施設における自転車の屋内保管などのサービスの充実に向けた取り組みを実施するとともに、四国4県や各市町、関係団体と連携を図り、四国一周サイクリングルートを整備し、広域連携などにも取り組み、国内外からのサイクリストの誘客を図っているところです。