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知事に寄せられた提言(6年7月)
令和6年7月の主な提言
1 電動マイクロモビリティのシェアリングサービスについて
提言
駅前(松山市駅、JR松山駅、新居浜駅など)や人が多く集まるところに電動マイクロモビリティのシェアリングサービス(LUUP)を設置していただきたい。
次のようなメリットがある。(引用LUUP公式HP)
1.デッドスペースの収益化
自動販売機2台分から設置可能なため、今まで使い道がなかった小さなスペースを有効活用することができます。
2.放置自転車・違法駐車対策
放置されうるスペースをポートにすることで、放置自転車や違法駐輪などの防止にも役立ちます。
3.集客・入居率の向上
車両の貸し借りをするためのポートを設置することで、店舗への集客効果や、駅から離れた物件の移動効率の向上が見込めます。
4.地域・環境活動に貢献
CO2排出量は自動車の約40分の1※。環境に優しい移動手段として高い評価されています。
災害時には、移動手段として利用いただけます。※Luupによる試算
導入コストは0であり必要なのはスーペースのみ、検討をよろしくお願いいたします。
回答
県では現在策定中の「愛媛県地域公共交通計画」において、LUUP等電動マイクロモビリティをはじめとするレンタサイクル等のサービスを、地域内交通を補完する交通モードと位置付けることとしており、今後も事業主体としてふさわしい市町等と連携しながら、利用者にとって利便性の高い公共交通ネットワークの構築を推進して参ります。
2 学校への救急救命士配置について
提言
先日、新居浜市の小学校で児童が頭蓋骨骨折の重傷を負ったにも関わらず救急車を手配しなかったという事案が発生しました。嘔吐まで起こしている児童の状態を過小評価したことは学校側の落ち度と言えるかもしれません。しかし、医学的な専門知識を持たない教職員に重症度、緊急度の判断は困難であり、大きな負担であると考えます。全国的に見ても、体育の授業で熱中症になった、突然心停止を起こした、給食を喉に詰まらせた、アナフィラキシーショックを起こしたなど、子どもの命に関わる事故が度々発生しており、迅速に、かつ適切に対応していれば重大事故に繋がらなかったと考えられる事案も多くあります。また、救急救命士は消防の救急隊で業務に就いている人が多いですが、様々な事情から資格を活かせる仕事に就いていない、所謂隠れ救命士も多く存在するため、そういった能力のある人材の活躍の場を増やすことにも繋がります。教育現場での防げたはずの重大事故を確実に防ぎ、子どもたちの命を守るために、学校への救急救命士の配置を検討してみては如何でしょうか。
回答
御提言の内容について、学校安全を所管する県教育委員会に伝えたところ、
「学校で起こる事故は、いつ、どこで、どのような状況下で発生するのか予想が難しく、第一発見者又は児童生徒等から最初に事故の発生を伝えられた教職員が一刻も早く救命処置を行う必要があります。
このため、県教育委員会では、事故等が発生した場合の対処や、救急及び緊急連絡体制の整備など、学校の危機管理マニュアルに反映するよう指導するとともに、教職員の共通理解を図り、事故発生時に適切に対応できるよう教職員の研修や訓練等を継続して行うことが重要であるとの認識から、幼稚園等、小中学校、県立学校等を対象とした「総合危機管理等研修会」を毎年開催するなど、教職員の資質向上を図っております。
なお、事故等の発生時には、児童生徒等の生命と健康を最優先に、判断に迷う場合は直ちに119番通報を行って救命等の指示を仰ぐこととしております。
県教育委員会といたしましては、以上のとおり、緊急時に最前線となり、最も重要な役割を担う教職員の迅速かつ適切な初動対応の強化に努めているところであり、頂いた御意見も参考にしながら、更なる学校安全の充実・向上に取り組んでまいりますので、御理解いただきますようお願いします。」
とのことでした。
3 障害者手帳のカード化について
提言
障害者手帳で紙型かカード型かを選択することができる都道府県が増えてきています。他の都道府県に住む障害者はすでにカード化された障害者手帳を所持している知人も増えており、見せていただいたところ携帯性に優れ、うらやましく思いました。愛媛県では、告知を探した範囲で現時点で導入がされていないようですが、導入の検討が進んでいるのでしょうか。また、導入される予定がある場合、いつから導入予定か教えていただけないでしょうか。
回答
障害者手帳のカード化については、携帯性の向上などのメリットがある一方、記入スペースの不足により現在手帳に記載されている情報が記載しきれないことや、新規・変更等の追記が困難になること等のデメリットも指摘されているところです。さらに、カード化には多額の財政負担が生じることから、その導入は全国でも一部の自治体にとどまっている状況であり、現在のところ、本県では直ちにカード化を行う予定はありませんが、国や他県の今後の動向を注視していきたいと考えております。
なお、スマートフォンをお持ちの方であれば、障害者手帳アプリ「ミライロID」等を活用しスマートフォンの画面を提示することで、手帳を提示しなくても各種障がい者減免が受けられる携帯性に優れたサービスもございますので、御活用いただければと存じます。
「ミライロID」の詳細につきましては以下URLより御参照ください。
URL:https://mirairo-id.jp/