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令和5年度多年勤続感謝状贈呈式知事あいさつ
日時:令和6年3月29日(金曜日)10時00分
場所:愛媛県庁本館 正庁
本日、長年にわたって県職員として本当に仕事をしっかりとしていただいた252名の皆さんが、一つの節目を迎えられました。長きにわたるご貢献、そして、皆さんの実績に感謝を申し上げたいと思います。
私が社会に出たのが昭和57年、皆さんが昭和60年ぐらいだと思いますけども、ほとんど同じ時期でありました。当時はバブル絶頂の頃で、世の中はリゾート開発関連法案の成立を受けて前向きにこれからも成長は続くのだと勢いのある時期に職員になられたのではなかろうかと思います。しかし、世の中は激変しまして、その後はバブルが崩壊し、その後始末や低成長でのやりくりに追われるような職員生活がそれぞれの部署で続けられたのではなかろうかと思います。私が県に来たのは平成22年でありました。変革する世の中に対応するための県行政がどうあるべきなのか。加戸前知事の開かれた県政を受けまして、さらに進化をさせる使命を負って仕事をはじめさせていただきました。メニュー選択型行政から政策立案型の行政体にならなければ生き残れないという、かなり高い目標と意識改革、制度改革、さまざまな分野に手を付けさせていただきましたが、その方向性をしっかり受け止めていただきまして、本当に見事に肉付けをしていただいたのが一人ひとりの職員の力であります。
また、その間には大きな事業というものにも向き合わなければなりませんでした。悲願であったえひめ国体の開催や、南予への高速道路延伸に伴う各種イベントの開催、しまなみ海道の世界への情報発信、そして基盤となる社会資本整備、ミッシングリンクの解消に向けたさまざまな動きにもチャレンジしてきたところでございます。もう間もなく来年度には鉄道高架事業これはもう本当に加戸前知事が就任した時に、当時私は松山市長の立場でありましたけれども、夢を追いかけてというふうに始めたのが平成12年ぐらいだったと思いますので、20年以上の月日が流れますが、その工事も完了を間近に控えています。これらを担っていただいた252名もの皆様が県庁を去るということは非常に不安であると同時に寂しい思いがいたします。ただ、皆さんがそうであったように、その背中を見て育った次ある世代の職員がきっと皆さんと同じように実績を上げてくれるということを確信しております。それは皆さんが部下の指導に当たられた成果でもなかろうかと思います。これから生活のリズム、それぞれの道が違うと思いますけれども、これからの人生がさらに輝かんことを、そして体調等には十分気を付けられますことを心から念じまして、ねぎらいの言葉とさせていただきます。長年にわたって本当にお疲れ様でした。