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愛媛県ハワイ州姉妹提携20周年記念式典知事あいさつ
日時:令和6年2月9日(金曜日)17時30分
場所:ワシントンプレイス(ハワイ州知事公邸)
今日は、姉妹提携20周年を記念する本会に、愛媛、ハワイの関係者の皆さんに大勢お集まりいただき、心からお礼を申し上げます。
特にこの姉妹関係の意義を受け止めていただき、これからも未来志向の交流を続けようと決断され、ともに宣言にご署名をいただきました、ジョシュ・グリーン州知事、そして本日はご夫人にもご出席を賜り、本当にありがとうございます。
そして、この記念すべき式典で、肖像画でしかお目にかかることのなかったジョージ・アリヨシ元知事に、今日初めてお会いすることができ、感無量でございます。ありがとうございます。
さらに、イゲ前知事には、2年前に愛媛にご来県を賜り、今日はご夫妻でご参加をいただきまして、本当にありがとうございます。
加えて、ご多忙の中、この意義を受け止めてもらっている上院議員、下院議員の皆さん、そして清掃活動等にご尽力をいただいているハワイ日米協会、管理協会の皆さん、ボランティア団体の皆さんに心から感謝を申し上げます。
本日午後に慰霊の式典がカカアコ海浜公園で行われました。さわやかな風が吹く中、晴天の下に、厳かに式典が進んでいきました。しかし、式典が終了直後に大雨が降ってきました。きっと、その雨というのは、残念ながら、本当に悲しい出来事で犠牲になられた御霊が、「すぐに帰らないでよ、テントの中でハワイと愛媛の関係者の皆さん、もっとゆっくりしていってね」、そんなメッセージが、この雨には込められていたように思えてなりません。
さきほど慰霊式のときにもお話しいたしましたことを、再びお話させていただきたいと思います。
昨日、本当に残念ながらこの地で眠っている水口さんのご両親からこんな会話がございました。
「中村知事、あれから23年経った。息子、40歳越えたんだよ。おじさんだよ。どんな顔になったんだろうかなあ。」
ハワイ・愛媛の関係は、ご遺族の皆さんが、この事故を忘れないでほしい。そして、二度とこのような事故が起こらないように、海の安全のためにも、ハワイと愛媛がいい関係を未来志向で作ってほしいということが原点だと改めて受け止めさせていただきました。
さきほどのグリーン知事のごあいさつでも、同じように受け止めていただいていることをお聞きし、本当にうれしく思います。
皆さんと一緒に、これをまたきっかけにして、さらにより良い、深い、大きな関係を作っていきたいと心から願っています。
長くなりましたけれども、本当に、今回、グリーン知事をはじめ、ハワイ州の皆さん、準備をいただきまして、ありがとうございました。私達は、皆さんの今回の温かい気持ちを決して忘れることはないということを最後にお伝えしますとともに、そして何よりも大事な、えひめ丸事故で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げまして、あいさつといたします。