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知事に寄せられた提言(4年7月)

ページID:0015170 更新日:2022年8月15日 印刷ページ表示

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令和4年7月の主な提言

  1. ボランティアサイクリストについて
  2. 奨学金返還支援制度について
  3. 豊予海峡ルートについて
  4. 五郎駅前交差点の渋滞について
  5. 河川交通事業について
  6. 特定医療費(指定難病)受給者証の更新手続について
  7. 動物愛護センターの運営等について

1 ボランティアサイクリストについて

提言

 最近しまなみ海道周辺で積極的にゴミ拾いをしてくださるボランティアサイクリストの方々が増えてきています。ゴミ袋を背に道中ゴミを拾いながら活動されています。現状、ゴミ袋を背負いながら帰路についており、ゴミ袋一杯にして走行していることに、とても危険に感じております。よろしければ各サイクルステーション、各島周辺にゴミ収集のポイントを設けていただければと思います。今後、益々ボランティア活動が活発になるかと思われます。

回答

 この度は、しまなみ海道周辺でゴミ拾いをしていただいているボランティアサイクリストについて情報提供いただくとともに、ゴミ収集に関する貴重な御意見・御提案を賜り、ありがとうございます。
 サイクリストの聖地として、国内外で人気が高まるしまなみ海道サイクリングロードは、サイクリストの増加に伴い、サイクリストのマナーアップが課題になってきているところです。そこで、県では、地元自治体をはじめ関係機関で構成する協議会を設置し、地元の高校生やサイクリスト等がマナーについて考えるワークショップの開催や、マナーアップを啓発する看板や動画などを作成し、現地への掲示やSNS等で発信することで、快適なサイクリングロードとなるよう努めてきたところです。
 こうした中、お話のあったボランティアサイクリストが増えているということについては、とても嬉しく思っているところであり、しまなみ海道が世界中のサイクリスト憧れのコースにまで成長してきたのは、このような多くの方々の協力があってのことと、改めて感謝しているところです。
 さて、今回御提案いただきましたボランティアによるゴミの回収ですが、今治市では、ボランティアごみ専用袋の配付、清掃後のごみ袋の回収を実施しています。(詳細は次のホームページを御確認願います)
 公共用地(道路・公園・海岸など)のボランティア清掃について<外部リンク>
 なお、清掃後のごみの回収について、家庭ごみの持ち込みの関係もあり、積極的には周知を行っておりませんが、レンタサイクルターミナルでも受け付けております。
 今後とも、今治市と連携してボランティアサイクリストが活動しやすいよう、同制度の一層の周知に努めていくとともに、しまなみ海道サイクリングロードの更なる魅力向上を図っていきたいと存じます。

2 奨学金返還支援制度について

提言

 私の娘は大学4年で就職活動をしておりました。この度愛媛県の会社に内定をいただき来年4月より就職することになりました。娘は奨学金を借りており、奨学金返済支援制度の申込みを希望していましたが5月末の時点では就職活動中で申込みの期限に間に合いませんでした。6月より企業の採用面談が解禁になったと新聞やニュースで見ました。現在も就職活動の学生が大勢いる中、申込み期限を5月末に設定しているのは早すぎないでしょうか。2023年4月より社会人となり10月より奨学金の返済が始まりますが、1年前の2022年5月に締切日を設定しているのは理由があるのですか?奨学金を利用している学生を支援してくださるこんなに素晴らしい制度があるにも関わらず利用の申込みができないのは残念でなりません。一人でも多くの学生がこの制度を利用できるよう申込み期限の延長をお願いしたいとメールさせていただきました。

回答

 奨学金返還支援制度についてお問い合わせをいただき、ありがとうございます。
 本制度は、県内産業を支える中核人材となる学生の県内定着及びUIJターン就職を促進するため、本制度に登録した県内の登録企業に就職した場合に、愛媛県と登録企業で出捐した基金により、奨学金の返還を助成するもので、新卒学生の採用や社内定着に課題を抱える県内企業の人材確保を支援することを目的に実施しております。
 本制度に登録した県内企業にとっては、学生の皆さまに、奨学金返還支援の対象となる就職先であることを、採用選考活動の解禁前にあらかじめ認知されることによって、解禁後の採用選考のエントリー先として選択されるためのインセンティブとなり、将来的な人材確保に繋がるものと考えております。
 そのため、就職活動が終了する前に申請いただくことを前提とした制度となっており、当初、採用を目的とした広報活動解禁前の2月末を申請期限としておりましたが、学生の皆さまの更なる利用拡大を図るために申請期限を最大限延長し、5月末までとしておりますので、本事業の趣旨に御理解いただきますようお願い申し上げます。

3 豊予海峡ルートについて

提言

 愛媛と九州地域の移動で悲惨な事故が起きないように、JR四国やJR九州、大分県、国交省と協議して伊方町と大分県大分市を結ぶ豊予海峡架橋か豊予海峡トンネルの建設で豊予海峡ルートを実現させるのはどうでしょうか。豊予海峡架橋か豊予海峡トンネルを建設すれば、愛媛と九州地域の移動で安全性と快適性が向上します。豊予海峡架橋か豊予海峡トンネルがあれば、それ以外でのJR四国とJR九州のビジネスでの結びつきも強化され、JR以外でも四国と九州の企業間のビジネスの円滑化が期待できます。もし、豊予海峡架橋か豊予海峡トンネルがあれば九州で災害が起きたときに四国の人が支援に行きやすくなり、逆に、四国で災害が起きたときに九州の人から支援してもらいやすくなります。九州と四国の助け合いのためのルートとしての役割も与えることができます。豊予海峡ルートは、瀬戸大橋ルート四国新幹線と組み合わせると、事故や天災、工事などで山陽新幹線の岡山-博多の区間が運休になった際に岡山から九州地区への移動のバックアップにもつながります。豊予海峡ルートは、愛媛と九州地域の移動で安全性と快適性の向上、九州と四国の助け合い、四国と九州の企業間のビジネスの円滑化、岡山から九州地区への移動のバックアップのための重要なルートになると信じています。豊予海峡架橋か豊予海峡トンネルは瀬戸大橋と同じ構造で上には道路、下には複々線の線路(半分は四国新幹線、もう半分はJR貨物・JR四国の在来線で共有)で建設するのを提案しようと思います。豊予海峡ルートができたら、新幹線に乗って大分に行ってみたいと思います。また、九州の人が豊予海峡ルートを経由してJR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」に乗りに来てくれるかもしれません。

回答

 御提案の豊予海峡ルートにつきましては、本県の佐田岬半島と大分県佐賀関半島を隔てる14kmの海峡をトンネルや橋りょうで結ぶという構想であり、これまで、その実現に向けて検討・議論が続けられていますが、昨今の社会経済情勢等の中、今のところ整備に向けた国の具体的な動きはないのが現状です。
 しかしながら、本ルートが実現した場合、九州・四国間の基幹的な交通ネットワークが形成され、地方拠点の形成強化やリダンダンシーの確保、観光需要の拡大、地方移住の促進といった多くの効果が期待でき、近年、大分市が実施した調査では、トンネル、橋梁のどちらでも技術的に可能な上、整備によって様々な効果が生まれることが報告されています。
 本県においても、現在、四国が一丸となって取り組んでいる新幹線開業後の国家プロジェクトとしての実現を期待しており、関係県と地元経済団体で構成する豊予海峡ルート推進協議会を核として、まずは、前提となる技術開発や研究調査の推進を国に要望するとともに、圏域の民間団体が実施する観光交流や各種イベントへの支援などを通じて、本ルート実現に向けた機運醸成に粘り強く取り組んでいますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

4 五郎駅前交差点の渋滞について

提言

 夕方5時半から6時頃の県道24号線大洲市方面行きは、五郎駅前交差点を起点にした激しい渋滞が発生しています。この渋滞に対して、何らかの措置対応をして下さい。232号線の五郎踏切が全幅1車線しかないために対向車との交互通行を強いられ、その先も2車線ないためいつまで経っても先に進めない、これに24号線連続利用者が道連れになってしまう格好です。なぜ陸閘門工事をした際に当該地点を拡幅しなかったのでしょうか?232号線が松が花まで2車線有ればスムーズに進みやすかったはずですし、交差点に右折レーンが有れば24号線連続利用者を切り離せたのです。更に43号線の利用を提案し得る案内標識が有れば大洲駅方面への交通を分散させる事ができたかもしれません。

回答

 御指摘のありました五郎駅前交差点の渋滞について、夕方5時半から6時頃に現地調査しましたところ、大洲市内方面に向かう車両が、1回の青信号で通過しきれていないことを確認いたしました。
 県としましては、今後、交通量などの詳細な調査を行い、五郎駅前交差点の渋滞状況を継続的に把握していくとともに、五郎踏切によるボトルネックの改善については、JR四国との協議や、事業の費用対効果等を含めた検討を進めてまいりますので、御理解の程よろしくお願いします。
 なお、堤防嵩上げ工事と陸閘門工事につきましては、平成30年7月豪雨の被害を受け、緊急的に対策が必要となり、国土交通省により実施されているものです。

5 河川交通事業について

提言

 ここ数年、新型コロナウイルスの蔓延での、外国人観光客の入国制限や日本国民の外出自粛により、交通事業も右肩下がりだと思います。中には交通事業が廃業やダイヤの大幅減少で生活に困る地方の集落の方が増えてしまった自治体もあるかと思います。そこで「河川交通事業」を取り入れてはどうかと思いました。江戸時代と違い、現代の船はエンジンが動力だから、上り坂も登ることが出来ます。よほど天候が悪い時以外は運航出来るし。そうすれば、一部の自治体同士では河川交通を使用することで移動が便利になり地域活性化に繋がるかも知れません。

回答

 本県は、石鎚山をはじめ標高の高い山々が連なる四国山地が、人口の集中している平野部のすぐ背後に迫る地勢になっており、全国的に見ても特に河川の延長が短く勾配が急で、降った雨は短時間で海へ流出するという特徴があります。
 そのため、大阪・淀川のような船舶の運航を可能とする水量豊かな河川がなく、御提案の河川舟運につきましては、実現が難しいと考えております。
 御提言のとおり、公共交通事業は新型コロナの影響による利用者の大幅な減少、不安定な国際情勢に起因する燃油価格の高騰によるコスト上昇のため、大変厳しい経営環境にあります。そこで、本県では、地域に不可欠な公共交通事業者を支援するため、6月補正予算で必要な経費を計上したところであり、引き続き、公共交通の維持に向けて取り組んでまいります。

6 特定医療費(指定難病)受給者証の更新手続について

提言

 毎年特定医療費(指定難病)受給者証更新案内が来ますが、提出書類の中には、住民票、市民税、県民税課税(所得)証明書/非課税証明書が必要になります。マイナンバー制度が導入されましたが、行政にてマイナンバーを活用して頂ければ提出種類として不必要ではないでしょうか。

回答

 特定医療費(指定難病)受給者証の更新手続に当たっては、利便性向上のため、マイナンバー制度活用のための体制整備について、随時検討を行っているところでございますが、現時点においては、受給者証の有効期間内に少しでも早く交付し、安心して受診していただけることを最優先に、各種書類の御提出をお願いしており、住民票については、住基ネットシステムの仕様上、更新手続に必要な世帯員等の各種情報の確認に時間を要してしまうため、当面の間、書類の提出をお願いする方針としております。また、市・県民税課税証明書についても、順次マイナンバー制度を用いた情報確認手続が実施できるよう、現在、対応を検討しているところでございますので、引き続き、御協力いただきますようお願い申し上げます。
 今後とも、マイナンバー制度を活用した情報確認により、速やかに更新手続が実施できるよう、国の動きを注視しつつ体制整備を検討して参りますので、御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

7 動物愛護センターの運営等について

提言

 動物愛護センターの運営等につき提案させて頂きます。先日、一匹でも命を救えたらとの思いで、譲渡前講習会に参加し、センターの方のお話しを拝聴しました。一つは苦言です。飼ってもらっても飼わなくてもいい。最後まで責任持てないなら飼わないと言う選択があり。と言われ少なからずショックと憤りを感じました。次に、提案を3つさせて頂きます。一つは、年間譲渡件数が約80件は少ないと思いますから、それを増加させるためには、センターの講習内容の改善、避妊手術やマイクロチップは県が行い、善意の譲渡者に負担させないように予算を組んではもらえないのでしょうか?そうすれば、譲渡を受けようとする人が増えるのではないでしょうか。次に、NPO法人との連携を密にし、県とボランティア団体を主体とした、情報ネットワークを構築し、愛媛ふれあい犬猫ネットワークをSNS等で発信されればどうでしょうか?譲渡も愛媛県に限定せず、広く日本の中で動物愛護を呼びかけられてはいかがでしょうか?最後に、老人ホームや福祉施設、託児所、少年院、児童自立支援施設、刑務所、警察学校、消防学校、県庁の一階、知事室、大学、高校等で、やむなく愛護センターに来た犬猫を避妊手術等をした上で、犬猫を預かって飼育してもらうように出来ないでしょうか?特に老後を寂しく送られてる施設では、癒やし効果もあり、穏やかな老後へと、少年の関係する施設では、愛情不足で犯罪に走ったり、要保護性の高い少年との触れ合いにより社会性等を高揚させ、各種学校で飼育を義務することで、生き物を大切にする気持ちを芽生えさせ、イジメや自殺の緩和等につながる効果もあろうかとおもわれます。県庁の一階に、オープンスペースで犬猫を飼育すれば、県民の方も、敷居の高い県庁に足を運びやすくなり、知事室に犬猫を飼えば、知事自らが範を示し、全国からも、住みやすい町との認識だけでなく、優しい愛のある街、愛媛県となるのではないでしょうか?私は、命を大切にしたいし、故郷愛媛がもっと魅力溢れ活気のある街になることを切望しております。

回答

 このたびは譲渡前講習会に御参加いただき、ありがとうございます。講習会で、不快な思いをされましたことにつきましては、申し訳なく存じます。
 動物愛護センターには、安易な飼養開始がもとで、飼うことの大変さを知った飼い主から捨てられたり、繁殖制限をしなかった結果、増え過ぎてしまったりした犬猫が、県内各地から搬送されてきます。こうした不幸な犬猫を減らし、譲渡された犬猫が新しい飼い主のもとで幸せに過ごしてもらえるように、センターでは命あるペットを飼う前に、ペットの習性や飼い主のルールとマナーなどをお伝えするほか、最期まで飼えるかどうかをじっくり考え、飼い主の責務を認識していただく機会として、講習会を開催しておりますので、御理解をお願いします。
 昨年度は431頭の犬猫を譲渡いたしましたが、譲渡事業は、子犬、子猫を育てたり、人に馴らすためのシャンプーをしたりするなど、数多くのボランティアに支えられています。センターといたしましては、こうした皆さんの思いの詰まった犬猫が、譲渡先で迷子になっても、飼い主のもとに戻ることができるように、譲渡犬猫のすべてにマイクロチップを装着しております。また、不妊去勢手術につきましては、幼齢な犬猫に負担となることもあるため、今年度は、愛媛県獣医師会と連携して、成犬及び成猫120頭を対象に、手術を行った上で、お譲りすることとしております。
 さらに、今年度末を目途に、動物愛護センターに譲渡犬猫の飼養施設、犬の馴化訓練場等を整備するとともに、専門スタッフを新たに配置し馴化訓練にも取り組むことしており、譲渡を待つ犬猫や訓練の様子をSNSや動画で配信することで、希望者を県外からも募り譲渡をさらに増やして参りたいと考えておりますので、どうか本県の取組みに御理解と御協力をいただきますようお願いいたします。
 なお、動物とのふれあいが、心の安定や生活の質の向上をもたらすとして、動物介在活動が注目されるようになりましたが、県庁など各種施設での飼養については収容する犬猫は人馴れしていないことが多く、取扱いが難しいことや、施設側の飼育環境の整備が必要なことなど課題も多いため、現状では、子供たちに動物との正しい接し方や、命の大切さを伝えることを目的に出張ふれあい教室を開催するなど、啓発活動に努めることとしておりますので御理解をお願いします。


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