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知事に寄せられた提言(4年3月)
令和4年3月の主な提言
1 アサヒビール四国工場について
提言
愛媛県内の水需要が県外に多額な外貨として毎年流れ続けると言うことを危惧しています。県産物の地産地消を上げるならば、肝心な飲用と料理用水こそ地産地消であるべき姿ではないでしょうか。魚、柑橘類、農作物を県外販売でいくら稼いでも、水で県外に外貨が流れてしまうことは県民としてとても納得できないのです。アサヒビール工場停止後、使わなく余る名水西条の水を軟水として、1本48円前後、6本1ケース300円前後で販売できれば県外に外貨が流出し続けることを止められ、水の地産地消が叶えられ、アサヒビール工場解体なら県内企業共同体を組ませて格安で買い取り再利用し軟水の生産はどうか。
回答
アサヒビール四国工場は、四国唯一のビール工場として、雇用や観光をはじめ地域の活性化に大きく貢献いただいており、工場閉鎖に至ったことは誠に残念でなりません。
来年1月の操業終了を見据え、西条市、関係機関とも連携の上、地域の活性化に向けた何らかの方策を検討していきたいと考えております。
2 サイクリング環境整備等について
提言
西条市のサイクリングコース、どこをスタートにすれば、どこに集まればいいか。西条の場合、地元の人が集まる場所、電車に乗ってレンタサイクルでの集合場所、車に乗って、集まる場所=現状はない。案としては196号線・11号線交差部分付近で小松駅からも近い場所で新たに設定する。その他として四国一周ロードバイクの休憩場所、しまなみの延長で1泊2日コースで西条に来てもらう。打ち抜き水スポットで場所ごとにばえるものを考える。例えば:打ち抜水+石鎚茶=ジェラートでばえるスイーツ考える。西条駅→石鎚山→伊予氷見→伊予小松→玉之江→壬生川→伊予三芳、将来は上記全駅前でサイクリング休憩所+打ち抜き水+日本一の美観トイレ、初期:西条駅、壬生川駅前に設置。石鎚山が一番きれいに見える場所でのグランピング施設。モンベル、ロッジとかとタッグして検討。サイクリングコース5kmごとに休憩できる場所の設置。現在ロードバイク店2店、ジャイアント、サイクルあさひ等誘致する。コースごとに2次元コード読み取りで、チェックポイントごとにポイントを設けてある程度ためると、特産品、グルメ等がもらえるようにする。毎月サイクルセンター(集合場所)もしくはどこかイベント場所で、愛媛B級グルメ大会、フリマ、キッチンカー大会とか開催。ロードバイク大会、サイクリストへバイク緊急対応の発信。
回答
この度は、西条市におけるサイクリング環境整備やイベント開催等に関する貴重な御提案を賜り、ありがとうございます。
西条市は、「うちぬき」や「石鎚山」などの観光資源に恵まれた土地であり、これらを活用して、レンタサイクルでガイドと一緒に市内を観光できるツアーの実施や、食や絶景を楽しみながらサイクリングする「いしづち山麓SWEETライド」の開催など、様々な取組みやイベントを実施しております。
また、なだらかな市街地の国道と穏やかなアップダウンのある山里の県道や市道を巡る「今治・西条ゆうゆう輪道」やコース途中にうちぬきスポットや水に関する史跡などを楽しむことができる「水めぐりサイクリングコース」など、いくつかのサイクリングコースを設定し、初心者から上級者までサイクリングが楽しめるように情報発信しております。
今回いただきました御提案について、西条市にもお伝えし、参考にさせていただきます。
3 愛媛マラソン参加料の取扱いについて
提言
愛媛マラソン中止についての大会事務局への連絡内容です。県の名を冠する地域最大のマラソン大会に相応しい措置を願う内容です。大阪マラソンにおける一般ランナーの開催が中止になりました。その大阪マラソンは、額は不明ながら今回の中止にあわせ、参加料の返金をするとのことでした。貴大会は規定をたてに一切返金なしということでしたが、申し込んだ者にすれば、グッズが送られてきてうれしいと思う者はおそらくいないと思います。せめて大阪のような措置をとり、そのうえで次回への参加意思を有する者には参加を確約するくらいの対応をとることが、「愛媛」へのファンを継続させることにつながる一助になるだろうと思います。おそらく今回の措置で次回への申し込み意欲をそがれたランナーも多数いることでしょう。
回答
愛媛マラソンは平成22年開催の第48回大会から市民マラソンとして生まれ変わり、今や全国的にも高い評価を得て、県内外から多数のランナーが参加する大会に成長することができました。
今回いただきました参加料の取り扱いに係る御提言につきましては、愛媛マラソンHPで掲載されているとおり、ランナーの皆様に対して、参加賞(ネックウォーマー)と記念品(今治タオル、リストバンド)に加えて、今大会の中止までに要した経費等を勘案し、QUOカード:6,500円分をランナーに還元することとし、順次、発送作業を行っていると愛媛マラソン事務局から聞いております。
また、次回大会での出走権等につきましては、今後の新型コロナウイルス感染症の状況により、定員を含めて大会の実施内容を見直す可能性等があるため、付与は予定していないと聞いております。何卒御理解のほど、よろしくお願いいたします。
4 えひめ森林公園の施設改修について
提言
コロナ過の昨今、えひめ森林公園での自然散策やアスレチック、ウォーキングを楽しむ人々や家族ずれが多く訪れています。特に第2林間広場は展望もよく格好の休憩場所となっています。第2林間広場に設置されているトイレですが、旧和式トイレのままです。和式を知らない子供達や、足腰の弱った高齢者には非常に使い勝手の悪いものになっています。是非とも椅子式便座への更改をお願いします。県下の管理運営を委託されている、公共施設や公園等の施設についても、同様に更改していただきますよう、よろしくお願いいたします。
回答
えひめ森林公園は、昭和59年の開園以来、38年が経過し、園内施設の老朽化が進んでいることから、森林公園の魅力向上と来園者の利便性向上を図るため、令和4年度、5年度の2年間で大規模な施設改修を行う予定であります。
御指摘いただいた第二林間広場の和式トイレにつきましては、令和4年度中に洋式トイレに改修する計画としており、工事期間中は、一時、第二林間広場のトイレの利用ができなくなり、御不便をおかけしますが、御理解と御協力のほど、よろしくお願いいたします。
なお、その他の県有施設のトイレにつきましても、すべての利用者にとって使いやすい施設とするため、施設改修時には、バリアフリー化や洋式化を進める方針とし、現在、本庁舎や地方局庁舎をはじめとした主要な県有施設の洋式化を実施しております。
5 離合困難箇所の改善について
提言
現在、伊方原子力発電所へのアクセスは国道197号線を使用したルートがメインルートとして確保されております。もちろん伊予灘沿いを走る県道255号線もサブルートとしては活用可能ですが、いかんせん完全2車線化にはなっておらず、道路幅が狭小な部分も多々見受けられます。特に大型車両のスムーズな通行には適しておらず、離合を余儀なくされる箇所が何カ所もあり災害時の避難ルートとしては急ぐ車の事故が発生することも考えられ適しているとはいえません。また同様に災害等の緊急時には緊急車両の通行は時間が勝負であり必要な措置も遅れれば命取りになります。昨今の世界情勢や、迫り来る大地震等の予測を鑑みた場合、何が起こってもおかしくありません。特に国道197号線は東南海トラフ地震等の大災害が発生した場合、三崎方面寄りの避難住民で大混雑し緊急車両の通行が阻害されることも考えられます。日本人は緊急車両の通行には我を抑え協力していく国民としての資質をもっていますが、それも平時であればこその対応であり、自分の身が直接危険にさらされている場合、その対応が可能かどうかはわかりません。よって、災害等の有事におきましては緊急車両用ルートとして別ルートを確保しておくことも必要です。伊方原発そのものの災害時緊急対応、および伊方原発周辺住民の生命確保という観点から、ご検討をお願いする所存です。具体的には、八幡浜市保内町喜木津の378号線分岐より伊方原発に至る県道255号線の完全2車線化をお願いするところです。正直、平時においては費用対効果や経済効果は見込まれない投資となります。
回答
御要望のありました八幡浜市保内町喜木津の国道378号分岐から伊方発電所までの間(延長約15km)につきましては、約7割が2車線整備済みの状況です。現在、道路幅員が狭隘な離合困難箇所の改善を図るため、県では、2箇所で2車線化の整備を行っており、重点的な整備に取り組んでいるところです。
残る区間につきましても、佐田岬半島にお住まいの方々の安全・安心を確保するため、引き続き順次整備を進めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願いします。
6 県道砥部伊予松山線について
提言
県道砥部伊予松山線の公害(振動・騒音)についてメールいたします。松山市余戸中ですが、車やトラックが通るたびに、大きな地響きや地震かのようにうるさく、そして、家がかなり「揺れ」ます。日中は仕事に出ていてわかりませんが、帰宅後は何度も何度も揺れます。深夜も続くので安眠もできません。1日に何度も何度も揺れているので、壁にもひび割れが何か所かでき、床のきしみや水漏れなどもの被害も出ています。1.2年前に「松山外環道の余戸インター」ができてからは、多くのトラックが余戸ICを利用を始めており、さらに状況が酷くなったように感じます。一度、緩和するための舗装工事を行ったようですが、全くの無意味でした。
回答
御提言のありました県道砥部伊予松山線は、松山外環状道路の開通に伴い予想される交通量増加に対応するため、平成27年から余戸中地区(延長200m)で道路拡幅や歩道設置の工事を進めてきたところです。振動に関する御意見は、平成29年9月に松山外環状道路の側道が供用し、大型車両が同地区を通行し始めた頃から寄せられており、県では、その都度、舗装修繕や通行車両へ速度抑制を促す啓発看板の設置など対応してきたところです。
令和4年3月に舗装や区画線の工事が完了した最後の区間(延長40m)についても、一日も早い完了を目指して工事を進めてまいりましたが、舗装工事では継ぎ目の段差を極力つくらないようにしたほか、道路下の軟弱な地盤を取り除き、良質な土砂に置き換え地盤の強化も実施しておりますので、振動は低減されると考えております。