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知事に寄せられた提言(3年7月)
令和3年7月の主な提言
1 愛媛FCのホームスタジアムについて
提言
ニンジニアスタジアムの隣の球技場の改修を速やかに始めるべきだと提言します。
ニンスタを本拠にしている愛媛FCですが、色々と手は打ったものの今シーズンも低迷していて降格はもう避けられない状況だと思います。J3になった場合、今のニンスタを使うのは財政面、集客力、そして中継での見映えを考えると、あまりにも身の丈に合わないものになります。バックスタンドを閉鎖していた時期に、他チームのファンが中継を見て「観客が一杯」と思っていて、実際の観客数をを知って絶句したというエピソードがあるほどです。ここ数年で観客5,000人を超えた試合は片手で数えられるほどしかなく、最近は1,000人超えがやっとというだけに、隣の球技場でも十分なほどです。Jリーグにスタジアムの収容人員などの規約があり、本拠移転は容易ではありませんが、堀之内に新スタジアムを建てるよりは全然安上がりですし、それが難しいというのなら西条、宇和島に本拠地を移転し、そこの競技場を改修するべきだと思います。
回答
愛媛FCのホームスタジアムであるニンジニアスタジアムは、平成28年3月にメインスタンドの改修などを実施し、現状でJ1基準を満たす会場となっており、これまで愛媛FC側からホームスタジアムを移転したいという要望は届いておりません。
一方、球技場は主にサッカー、ラグビー、ホッケー等に使用されており、2,300人の観客を収容することができる施設となっており、これからJ3基準のスタジアムとして施設改修を行うには多額の費用が生じることが想定されます。
今シーズンの愛媛FCは、前半戦をJ3降格圏内で終えるなど、苦しいシーズンとなっておりますが、後半戦は、實好監督のリーダシップのもと選手一丸となって巻き返しを図ってくれるものと期待しておりますので、ニンジニアスタジアムでのプレーについて、引き続き、あたたかい応援をお願いいたします。
2 化学物質による健康被害の拡大防止について
提言
社会で「香害」が問題化し、グーグルでこの言葉を検索すると、4,570万件も情報が出てきます。
「香害」とは、合成洗剤、柔軟剤、芳香剤、化粧品類などに含まれる合成香料(化学物質)の臭いによって、不快感や健康被害が生じることをいい、誰にでも発症するリスクがあります。
近年、残香性の高い製品の普及により、頭痛やめまい、吐き気、目や喉の痛み、動悸など深刻な体調不良に苦しむ人が増加しています。県がポスターやホームページで「香害」についての説明や健康被害の拡大防止に努めてください。
回答
御案内のとおり、化学物質過敏症につきましては、衣料用洗剤や芳香剤といった身近な製品に含まれる香料などの化学物質に過敏に反応することにより、アレルギー疾患に類似した症状を発症するものとされています。中でも、臭いに対する過敏反応は多くの方にみられていますが、こうした化学物質への感受性は個人差が大きく、現時点では確立された治療法がないなど未解明な部分も多く、発症された方の生活の工夫だけでなく、周囲の方も、症状を誘発させる香料を始めとした化学物質の使用を避けるなどの配慮が必要と認識しております。
県におきましては、アレルギー疾患医療連絡協議会を本年5月に設置し、県内におけるアレルギー疾患の現状や課題の把握、診療連携体制の整備、専門人材の育成に取り組むこととしており、アレルギー疾患に類似する化学物質過敏症につきましても、引き続き国の研究の動向などを注視し、症状に苦しまれている方が安心して暮らせるよう、保健所の相談業務で丁寧に対応するとともに、県ホームページで関連する情報の周知を図るなど、化学物質過敏症への県民の理解を深めて参りたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。
3 列車を活用した遊漁者の誘致について
提言
コロナによるJR四国収入減、南予の経済活性対策、しまなみ海道の各島の活性化になればと思い、県にJR輸送と遊漁券使った復興対策案を提案します。
釣り人輸送の実例。過去、遊漁船釣りに誘われ乗った、天王寺(大阪)~新宮(和歌山)を結んだ夜行鈍行列車「いそつり」号という夜行列車があります。愛称の歴史は古く、名が示す通り「釣り人」の運搬を主な対象とした列車であり、平日の需要はほとんど見込んでいないことから、金・土曜の最終便を利用した週末用に特化変更させた臨時列車です。コロナで収入減のJR四国にもってこいの新案件でもあります。今治→松山→宇和島まで釣り人を運べば帰りの乗車券も自然に売れる週末の往復キップで増収となる訳です。過疎化し易い和歌山県をJR関西が漁業支援した様に今治~松山~宇和島へ遊漁船客、一般磯釣り客を運ぶ週休2日制週末の金・土曜日最終便をズバリ”釣り列車”と命名し、週末夜中の釣り人御用達列車と変える訳です。さらに各漁協管轄の遊漁船のお客と一般磯釣り客を輸送する計画であり、県は遊漁券に付随させる遊漁観光税(仮称)を得る税収計画案でもあります。
釣り人に各漁協で発売される遊漁権(漁業権期限付きで1年間と1月間期限の磯釣り用、1日遊漁船用など)を各役場及び各漁協販売とネット販売、JR駅販売、住民票取得と同じに各コンビニで遊漁券が買えれば新人釣り人の拡大、新漁場への新規参入も望めます。愛媛県は県内漁協を取りまとめた各漁業権の境界詳細マップ(県地図上)に海漁協、河川漁協の境界を県が詳細に明記すれば市民は漁場が自由に選べ、遊漁券の県内販売場所をまとめれば道後温泉同様、それ以上の観光税が大幅に望める訳です。釣り情報アプリで販売場所、漁協からの釣り情報がスマホで見られれば確実に釣り人口は増します。また瀬戸内しまなみ海道での各島の遊漁券販売ができればバイクロードしまなみイメージと加われば釣り道具を持ってバイクロードしまなみへ進化させる事もでき、尾道~各島周り~今治への釣り専用連絡JRバスなど開通できればその効果は大きく拡大できそうです。
*注意点は釣り人のライフジャケット必須、釣りマナーとゴミ問題への啓発、漁師の一般釣り人への嫌悪感の解消(例えば漁協から漁師へ船燃料、釣り具の提供など必要)など漁関係者の協力は必要でしょうが。
*コロナ感染で従来観光ヘ戻すには釣り観光もひとつの案、各漁協の漁業権境界線と遊漁料金明細、ネット購入方法と実券販売場所は一般の市民に案外知られていない事が多く、それを県が先だってJR駅、他県道の駅、サービスエリアテレビなどで細かく観光推進できれば大きな税収案件となり、南予の漁獲高減少を遊漁料金増収で補填できます。県財政の財源作りはコロナ後の日本各県の復興競争となりますので、本県も今から御一考の程、お願い申し上げます。
回答
海は、自然に親しみ明日の活力を得るレクリエーションの場である一方、漁業者の生活を支える場でもあり、全国第3位の海面漁業・養殖業の生産額を誇る本県では、小型機船底びき網漁業やはえ縄漁業等の様々な漁業が営まれ、約5,500人の漁業者が生計を立てております。このため、県では、ルールとマナーを守った漁場の利用により、漁業者と遊漁者(遊漁船業者)が共存できる海の有効利用を図る取組みの一環として、海上保安庁及び水産庁と協力して沿岸の共同漁業権漁場を視覚的に把握できる漁場マップをインターネットで公開し、遊漁者の方にも閲覧いただいておりますが、県内外から訪れる多くの遊漁者と漁場が競合し、トラブルも発生していることから、両者の理解をより深めるため、パンフレットや県ホームページ等による啓発活動も行っており、現時点では、県として、本県海域に積極的に遊漁者を誘致する状況ではないことを御理解いただければ幸いです。
なお、内水面では、各河川の遊漁料を県報公示し、遊漁者への周知を図るほか、一部の漁協ではコンビニやスマートフォンで遊漁券の販売も行っていますので、御承知ください。
おって、JR四国では、観光列車や訪日外国人向けの企画切符など、従来から様々な企画により誘客促進に取り組み、新型コロナの影響が続く中、懸命に輸送収入の確保に取り組んでおります。県としても、今後、アウトドア志向が高まることも予想されるため、地域資源を活かして更なる誘客に努めてまいりたいと考えております。
4 学校における熱中症対策について
提言
熱中症予防に水を飲みすぎるとかえって危険なことがわかってきました。体温の温度調節は皮膚で行います。寒くなると、皮膚の血流量を減らして熱が逃げないようにします。一方、暑くなると、皮膚の血流量を増やして放熱します。しかし、外気温が体温より高くなると、皮膚の血流量が多いと逆に外から熱が身体の中に侵入してきます。従って皮膚の血流量を減らすために、膀胱などに水分を移動させますが、余計な水を飲むと行き場を失くした水が、皮膚にも集まざるえないので外からの熱が体内にどんどん侵入して熱中症の原因になってきます。
身体の中の水の量が不足すると脳が喉が渇いた「水を飲め」というサインを出します。その時、給水をすればいいのです。脱水症状は体重の2%の水がなくなると喉が渇いてきます。5%がなくなると頭痛や吐き気などがして、20%を超えると死に至ります。
熱中症で体温が5度上がると死亡しますが、汗を500CC気化させると体温(体重70kg)が5度下がります。膀胱の中には約500CCの水を蓄えているので、身体の水分が減ると膀胱の水を血管に戻します。膀胱は水筒代わりにもなるのです。脳は大量の熱を出します。ですから、髪の毛に汗をためて気化熱で頭部を冷却します。そこに帽子をかぶせると冷却出来なくなり熱中症の原因につながるので、頭部をくり抜いたサンバイザーが開発されました。普通の帽子はこまめに脱いで、頭部を冷却させて熱中症を予防しましょう。
回答
学校における部活動を所管する県教育委員会に確認しましたところ、
「この度は、貴重な御意見をいただきありがとうございます。
県教育委員会では、文部科学省が今年5月に作成した『学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き』に基づき、熱中症の危険度を判断する環境条件の指標である暑さ指数(WBGT)等を活用し、状況に応じて水分補給や休息の頻度を高めたり、活動時間の短縮を行う等の防止対策をとるよう指導しているところです。
今回いただいた御提言につきましても一つの御意見として承り、引き続き、熱中症対策の徹底を図り、事故防止に努めてまいりますので、御理解いただきますようお願いいたします。」
とのことでした。
5 スケートボードの施設整備について
提言
東京の若い世代の人たちが、「スケボーを気軽にできる場所が、あってほしい」とメディアのインタビューに答えていました。
提言なのですが、JR松山駅前再開発場所に、「駐車場付きのスケボー専用パーク」を計画してみてはいかがですか?
オリンピック競技にも採用されたスケボーというスポーツ施設が松山市にもできたら、若い世代の流出阻止、観光資源、交流人口の拡大に繋がると思うのですが、いかがでしょうか。
回答
県内のスポーツ施設については、えひめ国体・えひめ大会を開催するにあたり、既存施設を最大限に活用することを基本に、開閉会式会場となる県総合運動公園の改修や国体開催基準を満たすレベルの競技施設を県内各地に整備したところです。
御提言のありましたスケートボードの施設整備については、貴重な御意見として頂戴し、本県が掲げている「スポーツ立県えひめ」の実現に向けての参考とさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
なお、JR松山駅周辺では、松山市において交通の利便性向上や魅力ある居住環境の創出等を図るために土地区画整理事業を実施しており、県においても、市のまちづくりの方向性を踏まえた検討を進めておりますが、現在、JR松山駅周辺において御提案のありました施設を整備する予定はありません。