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知事に寄せられた提言(7年8月)
令和7年8月の主な提言
1 中予地区の大きな海洋漂着ゴミ回収について
提言
私は夫や仲間と一緒に、海洋漂着ゴミを拾うボランティア活動をしています。
先月の初め、忽那諸島や堀江海岸に漂着したゴミの清掃をしていると、ゴミの中に損耗して捨てられた発泡スチロール製の海洋フロート(直径が35~50cm、長さ60~100cm)が沢山出てきました。
今回メールさせて頂いたのは、ボランティアで拾うことはできても、処分することが難しい、大きな海洋フロートゴミ等を県で受取りできるようにすれば、一般の県民個人も海洋ごみ削減に取組みやすくなると思い提言させて頂きました。
もし、中予地区の大きな海洋漂着ゴミを行政で受取って頂けるようになれば、微力ですが私たちも仲間と一緒に、なるべく多くのゴミを拾い集めます。
今後、中予で受け取った発泡スチロール製の海洋フロートゴミを、南予の自治体がおこなっているようにRpf燃料として製紙会社やコンクリート会社で再利用する流れになれば中予地区でも良い循環ができると思います。
また、7月初めの御所ヶ浜ゴミ拾いイベント時の、お話にもありました通り2050年には海洋ゴミ(プラ)が魚の量より多くなる状況の中、ボランティア活動をしやすくしたところで焼け石に水かもしれませんが、前向きに対応して頂ければ、未来には繋がると思います。
回答
きれいで豊かな瀬戸内海を次世代へしっかりと継承していくため、県においては、海洋ごみ問題を本県の重要かつ喫緊の課題として位置づけ、市町や漁業関係者、ボランティア団体などと緊密に連携しながら、スピード感を持って対策に取り組んでいるところです。
海洋ごみは、陸域由来が7~8割を占めると言われておりますが、海洋養殖業が盛んな本県においては、台風などの自然現象により養殖いかだ等から流出した大型のフロートやブイなども多く漂着している状況であり、県としても、大変重く受け止めております。
一般的にボランティア活動で回収された海洋ごみについては、これまでも地元の市町が処理を行っておりますが、御提言の大型フロートごみの処理については、海洋ごみ対策を進める上でも非常に重要な課題であると認識しており、効率的かつ円滑な処理体制の構築に向けて、市町や関係団体と調整を進めているところです。
県としても、ボランティアの皆様方が気持ちよく活動していただけるよう、大型フロートごみを含め、引き続き、市町等と協議しながら海洋ごみの適切な処理を図っていきたいと考えておりますので、何卒、御理解と御協力をお願いいたします。