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令和4年度新規採用職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0011027 更新日:2022年4月21日 印刷ページ表示

日時:令和4年4月1日(金曜日) 10時00分

場所:県庁第二別館6階 大会議室

 

 たいへん今日は気候も良いようですけれども、皆さんにとりましては県庁スタートの日ということで忘れ得ぬ1日になるのではなかろうかと思います。その初心を決して忘れずに胸に刻んでいただきたいと思います。

 例年と違って現下ではコロナ禍との戦いが続いています。まずは何よりもコロナへの個人個人の対策、これをしっかりと行うこと、このことをぜひ守ってください。

 そして、これから研修を通じて愛媛県全体のことも学んでいくと思いますけれども、僕からは皆さんに一つだけ、これだけはやってもらいたいことは、大きな声でしっかりとあいさつができる職員になってください。全ての始まりはあいさつからです。それができるかできないかによって、本当に単純なことだけれども、心構え、仕事への向き合い方が大きく変わってきますので、くれぐれもよろしくお願いします。

 また、これは何も公務員だけの話ではないですけれども、僕は皆さんと違って民間企業、総合商社というところに勤めて、社会人としてのスタートを切りました。この地方公共団体に入ってからも長いですが、共通しているのが特に新採から3年間が非常に大事であるということでございます。スポーツでも何事でも基礎をしっかり固められるかどうかによってその後の成長度が大きく変わってきます。3年間で本当に基礎を学んで土台を作った人はその後の成長に結び付いていきますから、これから3年間、本当にいろんな意味で勉強をする毎日だと思いますが、しっかりと基礎固めを行っていただきたいと思います。

 愛媛県ではもちろん現下のコロナ対応も重要な課題ではありますけども、大きなテーマとして、最優先に取り組んでいるのが、数年前に起こった西日本豪雨災害からの復興、そして防災対策、さらには少子高齢化社会に伴う人口減少にどう向き合うか、また地域経済への競争が激しい中での活性化策をどう展開するか。基本的には大きな柱を打ち立てて、そこに福祉や教育、環境、観光などさまざまな分野を同時並行して進めていくのがわれわれの仕事であります。

 そして、県民、国民から預かった税金どういうふうに使うか、この自覚をもって進めていかなければなりません。ということは、去年やったことと同じことをやる、もちろん大切なことは引き継いでいかなければいけませんが、社会の変化は著しいものがあります。例えば、コロナ禍で人々の考え方、価値観、生き方、働き方が大きく変わります。また、皆さんの世代は当たり前だと思いますが、デジタル技術の進化というものも格段にスピードアップしています。こうした変動要因をどのように取り入れて未来を描き、政策を作っていくか、これがこれからの県庁マンには求められている、こういうふうに思っていただきたいと思います。

 そこで、これは恐らく教えられると思いますけれども、心構えとして五つの共通認識を持っていただくよう呼び掛けています。すべからく物事にはなぜできないのかではなく、どうすればできるかという視点で臨むということ。そして、自治体には倒産はないということはありません。自治体にも倒産はあり得るということでコスト意識をしっかり持つということ。また、情報が非常に拡散する時代でありますから、これに振り回されることなく、情報を活用できるスキルを磨いてほしいということ。そして、新採職員ですから、失敗はたくさんあると思います。同じ失敗を繰り返さなければ問題ありません。失敗はあって当たり前ですから、大事なことは、失敗を隠すのではなく、積極的に報告するということ、それによって成長に結び付きます。そして、県民に対してはやってあげるという視点は絶対持ってはならない。一緒にやっていくという視点を忘れない。この五つの思いを全員が共有して進んでいくのが愛媛県庁でありますので、ぜひ自然に身に付けて一日も早く期待の戦力として活躍してほしいと思います。

 これから愛媛県の未来へ向かって一緒になってチームワークで頑張っていきますので、よろしくお願いしまして、挨拶といたします。


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