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民族芸能サミット 卯之町ブロードウェイ「南予おどりフェスティバル」 知事あいさつ
日時:平成28年5月29日(日曜日) 12時30分
場所:西予市宇和文化会館
今日は、3月から11月まで半年以上にわたって開催している「愛媛いやしの南予博2016」のコアイベント、卯之町ブロードウェイに本当に多くの皆さんにお越しいただきましてありがとうございます。片岡愛之助さんが来られるということで、たくさんの若い女性にご来場いただき、うれしく思っております。
実はですね、この南予の魅力というのは本当にまだまだ知られていないと思います。今日は限られた時間ですので早口で言いますね。まず愛南町。ここは四国一のカツオの水揚げ量を誇る深浦漁港がありますから、ここでしか食べられない「びやびやかつお」、それはもう本当に素晴らしい食感です。取って血抜きをしてスラリーアイスで保管し、短時間で出したものだけが「びやびやかつお」という名前が付きます。そして自然景観もですね、一番南西端にある高茂岬の豪快な風景、そして鹿島のサンゴの海、これも必見です。
その北は宇和島市、こちらは鯛めしですね。宇和島鯛めし。これはそれぞれのお店によって全然違った味が堪能できますので、これはもう行ったら必ず食べていただきたいなと思います。ここの風景はですね、何といっても遊子水荷浦の段々畑。この風景は圧巻であります。
その東に行きますと、今度は松野町。松野町はですね、ここは滑床渓谷があって、この渓谷を象徴する雪輪の滝という豪快な自然の景観が待っています。ここを舞台にしたキャニオニングは今絶好調で、関西からも大勢のお客さんが楽しみに来られてます。ここの食べ物は梅と桃でございます。
そのお隣は鬼北町。こちらはですね、成川渓谷、ここで湧く高月温泉に入るんですね。本当に癒されると思います。食べ物はキジのお肉でございます。
今度は大洲市。こちらはですね、去年は赤橋が国の重要文化財に指定され、今年は臥龍山荘の指定が決定しています。鵜飼い、これはですね、ここでしか味わえない、目の前で鵜が見られるようなですね、本当に素晴らしい伝統だと思います。食べ物は豊富で、里芋や鮎など、山川の幸が満載でございます。
そして、その次に八幡浜ですね。八幡浜は言わずと知れた魚とミカンの町ですけれども、「みなっと」という新しい道の駅はですね、年間100万人を超える大人気となっています。食べ物はちゃんぽんでございます。
そしてその西の伊方町、ここはですね、風力発電の風車が50機以上並んでましてね、メロディーラインから見る北の瀬戸内海、南の宇和海という二つの景観は豪快で、食べ物は何といっても釜揚げしらす丼というふうなことになろうと思います。
そして内子町はですね、町並みがきれい。凧の町・和紙の町、本当に美しい町並みで有名ですけれども、夏になると内子の商店街の町の駅では、地元の果物を使ったソースをたっぷりかけたかき氷が登場するんです。これはですね、ぜひ体感していただきたいと思いますが、その他にもチーズや内子豚、そういった南予の魅力も存分に味わえるものと思います。
それから、中山、双海、これは栗とか、恋人岬のある、このきれいな夕焼けは全国一位ではないかというような圧巻の風景でございます。
そしてここ西予でございます。内子の町並み、大洲のおはなはん通り、そしてここ卯之町の町並み、これが南予の三大町並みだと思うんですけれども、ここは実は明治時代の偉人たちがですね、立ち寄ったり、泊まったりしたところなんですね。犬養毅、尾崎行雄、後藤新平など、皆さんも歴史で学んだ方々が来られている歴史が刻まれています。泊まられた旅館の漬物は約30種類に及んでおりまして、宇和米とともに大変おいしい料理が出てくることでも有名です。
またこの南予の企画中は、もちろんコアイベントもあるんですが、自主企画イベント、住民の皆さんが手作りでやっているイベントが約120用意されています。西予ではですね、着物美人のパスポートということでですね、着物の着付け体験等で皆さんのお越しをお待ちしているそうでございます。
事程左様に、南予というものは本当に魅力が満載の地域でございます。ぜひ今日は愛之助さんのトークや踊りを中心にですね、南予の魅力を皆さんで受け止めていただけたら幸いです。
最後に、実は私、愛之助さんにお会いしたことがあるんです。松山の市長の仕事をさせていただいているときに、松山城が築城400年を迎えました。14年前のことになります。そのときのコアイベントとして伊予の国に伝わる「新伊予八百八狸」を歌舞伎にしようということで片岡秀太郎さんと愛之助さんにお願いしまして、上演していただいた過去がございます。愛之助さんはまだ20代でございましたが、当時からとてもきれいな方でございました。今日は皆さん、この一日十分にお楽しみいただきたいと思います。ご来場本当にありがとうございました。