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予土線駅前マルシェオープニングセレモニー知事あいさつ
日時:令和5年6月3日(土曜日)16時00分
場所:JR予土線松丸駅前
予土線の駅前マルシェの開催に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
予土線は、宇和島市と四万十町を結ぶ全長76.3キロの路線として、昭和49年に全線開通いたしました。以来、地域住民の皆さんの大切な交通の足として、大きな役割を果たしてきたところでありますけれども、最近の日本全体の人口減少、あるいは、交通の多様化による利用客の減少、こうしたことで、存続問題についても、いろいろな話が出るようになっています。
しかし、鉄道網というのは、本当に大事な全国共通の社会基盤であり、その大切さというものをなくすわけにはいかないということで、多くの方々が立ち上がって、活性化に向けた動きをしているところでございます。
愛媛県では、これまで、南予の大切なサイクリングコースとして、自転車を活用した地域振興を高知県と協力しながら進めてきたところであり、さらには、南予全域を、観光地として全国に発信することによって、観光客誘客につなげていくという動き、いろんな試みをしているところであります。
実はおととい、上京し、国土交通大臣に、私が直接、鉄道の重要性や予土線の魅力を伝え、単に利用数がどうだという乱暴なやり方ではなく、いろんな角度から検証しながら物事を考えていく必要があるというお話をさせていただきました。私自身も鉄道のファンでありますので、何とかしたいというような気持ちを強く持っているところであり、そのためにも、地域でいろんな動きを活発化させていく必要があるのだろうと考えております。
そこで、県のほうで、マルシェを立ち上げることにいたしました。この動きを受けて、宇和島市、そして松野町、鬼北町、市長、町長さんにも受け止めていただきましたし、また何よりも、実行委員会は、地元住民の皆さんにお願いして、3駅それぞれで作っていただきました。
今日をスタートとし、来月は近永駅で、そして、8月には伊予宮野下駅と続き、来年2月まで毎月開催するという段取りをまずはしております。それを大いに情報発信したいと思いますので、マスコミの皆さんにも、ぜひお力添えを賜りますようお願い申し上げたいと思います。
本当に風景といい、人情といい、食といい、すばらしい素材、財産がこのエリアにはあります。松野町の滑床渓谷も然り、鬼北町のそうめん流しも然り、宇和島は何と言っても南予の観光の中心でありますから、さまざまな素材があります。ぜひその魅力を体感していただきたいと思っています。特に、コロナでアウトドア志向の気持ちが強くなってきておりますので、南予の出番だと思います。
このマルシェを通じて、大いに情報発信して、そして予土線の魅力を多くの方に知っていただき、活性化に結びつけていきたいと思いますので、どうぞ関係者の皆さん、よろしくお願い申し上げまして、オープニングのあいさつとさせていただきます。
今日はどうもありがとうございました。