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中核市サミット2021in松山知事祝辞

ページID:0010885 更新日:2022年1月14日 印刷ページ表示

日時:令和3年11月11日(木曜日)13時00分

場所:ANAクラウンプラザホテル松山

 

 ご紹介いただきました愛媛県知事の中村と申します。

 今回は、中核市サミット開催に当たりまして、全国各地の中核市の市長さん、あるいは関係者の皆さん、特に今回は議員の皆さんも大勢来られていると聞いてます。県民を代表いたしまして、御来県を心から歓迎させていただきたいと思います。

 この1年半のコロナ対応において、国民全体、全員に自由が利かない、制限を受ける、そういう生活が続いてますから、ある意味ではストレスがたまっている、そんな気持ちを具現化するかのように、今回本当に大勢の皆さんの参加をいただいたこと、うれしく思っております。1年半前に大型のクルーズ船での感染報道が全国ニュースで飛び交う中で、コロナが身近なものになってまいりました。以来、1年半という長きにわたってコロナ対応に追われているわけでありますけども、いろんなことがありましたね。特に中核市の皆さん、制度上保健所をもたれたり、いろんなことで御負担いただいてますから、御苦労も多かったと思います。

 私も一つ記憶に残っているのが、初めてのこと、見えざる敵、得体の知れない相手ですから混乱もあったかと思いますけれども、全国ニュースを見てたんですよ。当初ですね、パチンコ店の問題が全国で共通課題として取り上げられていました。冷静に考えると、パチンコ店ではお店の従業員のクラスターはあるけれども、お客さんのクラスターというのは1件も発生してない。でもなんかここが大変なんじゃないかと過熱した状況になりました。そんな時、ある都市部のところでパチンコ店の取材がありまして、テレビ局がマスクもしないで遊んで出てきたおじさんを捕まえて「大丈夫なんですか?」ってインタビューしていたんですね。このおじさんの発言が忘れられなくてですね。何を言ったかというと、「かかるときはかかる。かからんときはかからん。かかるもかからんもギャンブルじゃ。」と発言していました。そんな中で対応していくのは大変だなというふうに覚悟をした瞬間でもありました。以来、本当にいろんなことがありましたけども、経験を積みながら今日に至っています。昨日は、皆さんのお越しを待つように、県内の感染確認は0人でございましたので、基本的な感染回避行動は取りつつ、愛媛の魅力を堪能していただければと思います。

 さて、我々は使命として、今のコロナ対応の継続はもとより、この長引くコロナ禍によって人々の意識が大幅に変わったことに着目をしなければなりません。価値観が変わる、生活が変わる、働き方が変わる、アフターコロナにどう対峙していくか。今回先ほどお話がありましたように、デジタル化も大きな視点でございますが、日本の国のように平均年齢が高いとなかなかアジアの国のように一気にというわけにはいかない難しい課題もありますけれども、これは世界の趨勢(すうせい)でありますから、取り組んでいかなければなりません。そういう意味で、この中核市サミットは共通の課題をお互いが確認し合うということ、そしてまた、固有のアイデア、豊富な政策について参考にし合うということ、そういう意味で非常に意義のあるサミットではなかろうかと、大いに期待しております。本当に高槻市長さん、そしてまた、受け入れ態勢を準備した松山市長さん、ご苦労様でございます。それぞれの皆さんにとって有意義な会になることを念願いたしまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


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