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令和3年仕事始め式知事あいさつ
日時:令和3年1月4日(月曜日)11時
場所:知事会議室
皆さん、明けましておめでとうございます。
今日は非常にいい日和になりましたけれども、われわれの前に立ちはだかっている仕事は山積しています。年末年始で英気を養われた方も多いと思います。ぜひその力を大いに発揮していただきたいと思います。
一方、コロナの対応に追われた関係部署のメンバーにつきましては、年末年始もなく、フル回転していただきました。県民の生命を守るという最大使命を担っていますんで、他の部署もですね、大いにサポートをお願いしたいと思います。
昨年は、2月のダイヤモンド・プリンセス号からの帰県者への対応に始まり、3月に県内初の陽性者が確認されて以降、本当にコロナ対応に追われた1年だったと思います。予定していた行事も次から次へと中止・延期を余儀なくされ、既存の事業につきましても、常にコロナ対応を考えながらの展開ということが続いたというふうに感じています。その中で、今、東京を中心に首都圏では緊急事態宣言を出すか出さないかという状況にある中、何とか愛媛は、踏みとどまっている状況でありますが予断を許しません。特に1月4日、今日から仕事始めに絡んで、感染拡大地域から帰られている方もいらっしゃると思います。無症状であっても感染の可能性があるということで、精いっぱいの注意喚起はしておりますが、次なる(感染の)ヤマが来る可能性は十分あるという前提で構えなければなりません。
昨年、コロナ対応がスタートした時には、未知なる敵ということで、古来の兵法に基づき、指揮系統の一本化、情報の一元化、そして関係諸団体とのチームワークという三つを念頭に組み立てを行ってまいりましたが、このことによってですね、例えば医師会であるとか看護協会であるとか、各種団体との調整も可能になりました。また、検査、調査から、そしてまた入院調整、こういった一連の動きというものが、三つの柱によってスムースに展開するような状況もできてきているというふうに感じています。ただ一方で、本来、中核市の松山市は松山市で対応するということですが、松山市からの要請に基づきまして、県で一元的にやることになりました。そのことによって、大幅に業務量が県の方は増えているという状況で、関連している職員には大変な負担がかかっています。そういったことも含めて、みんなでカバーし合って、県民全員の命・健康を守るということに使命感を持って、この1年も取り組んでもらいたいというふうに思います。
一方で、コロナだけを追い掛けるわけにもまいりません。われわれの以前からの大きな課題は、西日本豪雨災害からの復興、そしてまた県政の3本柱である「防災・減災対策の強化」、また「少子高齢化に伴う人口減少対策」、さらには「地域経済の活性化」という、三つの柱を追い掛けていく使命も何ら変わってはいません。コロナ禍において、どうそれに対処するかということも今年の大きなテーマになってまいります。その上に重ねて、コロナ後を見据えた政策展開の種まきもやらなければなりません。コロナ禍を通じて、人々の価値観も、生き方も、働き方も大いに変わってくる可能性を見据えておかなければなりません。そのときに、各部署がその変化をどう捉えて、どう政策を展開していくのか、既存の政策の見直しもあるでしょうし、新たな政策の立案もあるでしょう。今こそ、当初から目指していた「メニュー選択型行政」から「政策立案型行政」へ脱皮するという、これまでのトレーニングの成果を出す時が来ているというふうなことを共有しながら、立ち向かっていきたいというふうに思います。
これはもう本当にこの1年の対応だけでなく、つくづく感じますが、県庁職員のマンパワーは非常に高いものがあると痛感をしています。私の役割というのは、そのポテンシャルをどう引き出していくのか、そしてそれを皆さんがやりがいを持って、大いに発揮していただくことができるのか、その環境を調えていくことに尽きているというふうに思っています。皆さんの持ち得る力もぜひ信じて、そしてまたチーム力で対処していくという意識を共有し、大きな課題に向かっていきましょう。
体調管理には、くれぐれも十分に注意をしてください。そして、呼び掛けている以上は、各部署で今日、速やかに確認をしていただきたいことがあります。県庁職員の中で、やむを得ざる事情で感染拡大地域にひょっとしたら行かざるを得なかった人たちもいるかもしれません。そういった方々は先ほど申し上げたように、たとえ、念のためPCR検査を行ったとしても、検査はその時点での陰性が確認されるのみであります。その後の行動で感染している可能性もある、時間が経ってから症状が現れる可能性もあるという前提で、対処しなければなりません。この注意喚起については、今日、各経済団体を通じて事業者、そして学校関係に県から通知をいたします。通知をした以上は、われわれがまず率先垂範して気を付けなければなりませんので、各部署で、今申し上げたような行動が年末年始あった職員については十分に注意をするよう、速やかに今日、このあと、確認を取っていただきたいというふうに思いますので、この点だけはくれぐれもよろしくお願いします。県庁がまず模範を見せるということをしなければ、県民への説得力も生まれませんので、この点は、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
本年も頑張りましょう。