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令和7年度幹部職員辞令交付式知事あいさつ
日時:令和7年4月1日(火曜日)10時00分
場所:愛媛県庁 正庁
いよいよ新年度がスタートをいたします。昨日は、年度の区切りの日でありましたけれども、最後の最後まで、今治の林野火災の対応に追われるなど、非常に多忙な年度末となりました。なんとか年度内に、鎮圧までもってこられたことは、結束したチーム力と関係者の皆様のご尽力のたまものであり、改めて心から感謝申し上げます。
本日から新しい体制で再スタートをきるわけでありますけれども、皆さん、全員が課長試験を突破して、実力をつけて、管理職に昇任されていますから、戦力として大いに期待をさせていただきたいと思います。
一方で、非常に困難な時代を迎えようとしています。今日も新聞の一面には、南海トラフ地震の被害想定、とりわけ愛媛県は想定の死者数が倍増するという厳しい状況が想定されました。結束して、対応に当たっていかなければなりませんけども、我々の使命は県民の命、そして生活を守っていくこと、さらには変動要因をしっかりと受けとめて、政策を通じて愛媛県の未来を切り開いていくということ。それぞれの部署、仕事は違えども目的は一緒でございます。そういう意味では管理職のユニットの責任者の役割は非常に大きく、とりわけ、災害が起こったときには、速やかに対応できるか否かで、県民の命に直結するということ、常にそういった緊張感というのは持ち続けていただきたいと思います。
また、あらゆる変動要因に対応しなければなりません。とりわけIT技術の進化、目覚ましいものがございます。あえて昨年、情報に振り回されるから情報を駆使するという、5つの意識改革の項目を変えさせていただきました。
IT技術に振り回されるのではなく駆使していくという、スキルを磨くということ、これは行政のDXを進める立場から、あるいは県民の生活のDX、産業のDX、あらゆる場面でこれを駆使していかなければなりません。要は使いようで、振り回されたのでは元も子もない結果になってしまいますので、ぜひその点も意識しながら業務を、新しい分野でのチャレンジをしていただきたいというふうに思います。
また、人口減少問題も、これも部局を越えて考えていかなければならない壮大なテーマであります。状況を劇的に変えるような妙案はありませんけれども、あらゆる方向性から、政策を総動員しなければなりません。さらには地域が元気でなければ未来を切り開くことができないということで、東予、中予、南予の持ち味をそれぞれが生かしながら、活性化に向けて、尽力をお願いします。これから年度初めの多忙な日々が続くと思いますが、今年は、秋には日本スポーツマスターズが予定されています。さらに、来年春には、天皇皇后両陛下を御即位後初めてお迎えする全国植樹祭、そして秋のしまなみ海道の国際サイクリング大会は、大規模大会となります。その翌年は自転車国際会議、Velo-cityが待っていますし、またその翌年には、国民文化祭が続いております。いずれも一つの部署だけで対応できるものではありません。しっかりと準備をして、全庁体制で成功に導くということもあわせて、お願いを申し上げたいと思います。それぞれが持ち味を生かしながら、きっと力を発揮していただけるだろうということで、今回の人事異動となりました。初めての分野の方もいらっしゃると思いますけども、あまり猶予期間はありません。1ヶ月ぐらいで、しっかりとその分野の知識を吸収して、即戦力として、大いに活躍を願いたいと思います。
最後に新年度ですから、部署によっては、新規採用職員が入ってまいります。最初がすごく大事になりますから、最初はともかく、あいさつをしっかりできる職員として育ってもらえるように、指導を徹底していただきますよう、お願いします。
それでは一年間頑張っていきましょう。