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「防災危機管理課」防災士数全国1位達成に関する知事記者発表の要旨について

ページID:0094438 更新日:2024年11月26日 印刷ページ表示

防災士数全国1位の達成について

 

日時 R6.11.20(水曜日)11時13分から11時26分

場所 知事会議室

 

(テレビ愛媛(幹事社))

では続いて、防災士数全国1位の達成についてお願いします。

 

(知事)

この防災士については平成14、5年だったと記憶しているんですけども、当時松山の市の仕事をしておりました。そのときに大きな災害が起こったときに、人数や装備が限られている、消防等では、全体を速やかにバックアップすることができないと、これはもうどこの地域でも大規模災害時にはそういうものでありますけども、そのときに初期段階初動段階で最大の力を発揮するのは、自助と共助。共助といっても隣近所の助け合い、これがほとんどでございます。

その観点から、ある程度の知識を持った方々を増やしていくということは、県民の命、当時は市ですけども市民の命を守るために必須というふうに考えまして、防災士の資格取得に対して公費を投入するという決断をいたしました。

ただ個人の資格に公費を投入するということにはいろんな意見があったので、一つの条件をつけまして、自主防災組織の推薦というものを条件に付加したことによって、個人の資格なんですけど自主防災組織の推薦ということになりますと、公の資格という位置づけになるという、こういう考え方で公費投入を全国で初めて導入いたしました。で、防災士の資格そのものは、当時東京でしか試験をやっていなかったので、これも全国で初めて地元で試験を行うというふうなことを交渉しまして、その結果として受講料の値下げ、特別にこちらで人を集めるから、受講料そのものを下げてほしいというようなことで一気に導入を図った経緯があります。

その結果、市の単位では全国1位の防災士数ということで、私はその後、県の方の仕事に移らせていただいたんですが、当初からこれはもう全県でも同じことではないかということで、さらに規模が大きくなりますから受講料の値下げの交渉も原課でしてもらいまして、そしてまた市町との連携というものを呼び掛けて、皆さんが応じてくれましたので同じような考え方のもとに防災士の育成に踏み切ってまいりました。

当時は全国3位ぐらいだったと思いますけども、東京都は人口が10倍ぐらいありますから圧倒的に多かったんですが、一つの目安として、防災士数10倍の人口であっても、防災士の人数については、できるかできないか分からなかったのですけど、全国一を目指してそこからまた充実を図っていこうと、量から質へというふうなことを考えて公約にも掲げてまいりました。

現在防災士数10月末現在で県内2万4835人となりまして、東京都が2万4742名でありますから、東京都以上の防災士の資格取得者が県内に誕生したのでお知らせをさせていただきます。

スタート時の平成22年度末では、東京都とは2173人の差がございました。こちらのグラフに示しているとおりであります。一旦1000人程度まで詰まったんですけど、また開きまして、ようやく5年度末に246人ぐらいの差で、何とかいけるのかなという段階になってまいりました。

本当にその重要性というものを受け止めていただいた多くの県民の皆さんの共助に対する考え方が背景にありますので、その思いに対して心から感謝を申し上げたいと思います。

本当に今後はですね、自主防災組織の活性化、防災士を中心に、いろんな取り組みをまた質の方でも強化していきたいというふうに思っております。

また学校現場においては、総合的に防災力の向上を図るため25年度から市町立の学校の教職員、27年度からは県立学校の教職員、さらには28年度から県災害対策本部の機能強化のため、災害対応に当たる県職員を、これはちょっと特別なポジションですから、対象に広げさせていただきました。

令和元年度からは企業等における被害の最小化や企業BCPの作成促進、行政との連携強化などを目的に県内の企業や団体、社会福祉施設の方々、また今年度からは災害時に防災活動に当たる警察官の防災士養成にも取り組んできたところでございます。

こういう順番で養成対象も拡充してまいりましたので愛媛県の社会のいろんな関係する方々に防災士、知識を持った方が増えたというような状況になってまいりました。

人口10万人当たりでは長らく愛媛県がずっとトップだったんですけども、本当にこれは目には見えないですけども、心強い共助の力の底上げが必ず付随してくるんではないかと期待をしています。

今後については、近年、自然災害、ご案内のとおり、激甚化・頻発化しております。南海トラフのことも巷間(こうかん)言われております。防災士の役割はますます重要になってきておりまして本当に平時においてこうした態勢を整えることを、改めて重要性を痛感しているところであります。

このため、こちらのスライドになりますけども、えひめ自主防災フォーラム、全国1位の記念大会と銘打ちまして、12月22日に県内で開催をさせていただきます。この日は特定非営利活動法人日本防災士会参与を講師に招いての記念講演、また、自主防災組織の模範となる活動をえひめ自主防災アワードとして顕彰し、横展開を図ることとしております。

引き続き県内各団体、企業と市町を含めてオール愛媛体制で全国1位の防災士数を準備した県として、しっかりと対応を積み重ねていきたいというふうに思います。以上です。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

ただ今の発表事項に関して、質問のある社はお願いします。

 

(読売新聞)

読売新聞です。よろしくお願いいたします。防災の話なんでこれだけいたら十分だという想定はないと思うんですけれども、防災士1位になって、今後さらに増やしていきたいという展望なのかそれとも数字的な目標とかあったりしますか。

 

(知事)

そうですね、とりあえずこの意識、なんていうんですかね、この重要性を認識していただくために全国1位を目指したのですけれど、そこがゴールとは全く思っていません。

むしろ人口が東京都の場合10倍いますから、今後ずっとじゃあこれ全国1位の防災士数がキープできるかというとそんなものではないと思ってます。

むしろ人口10万人当たりの防災士数、これは今、愛媛県が1861人で2位が大分県の1229人になってますので、こちらはもう数字的にキープしておく必要があるというふうには思ってますので、全国1位の防災士数を常に求めるというようなそういう数字だけを求めるということは考えていません。

むしろ意識が広まったこれだけ多くの資格取得者ができた、その中身を充実させる、そして横展開を図る、こういったところの方に力点を置く必要があるんではないかというふうに思ってます。

 

(読売新聞)

ありがとうございます。もう1問なんですけれども、登録者の中で県で中予が多い、もしくは南予が少ないとかそういった地域の偏在的な課題とかもあったりしますか。

 

(知事)

そうですね、地域はちょっと後で説明してもらいますけども、もう一つの観点で考えたのが女性がどれぐらいいるかということだったんですが、4分の1が女性の方になっていますので、こちらの方はある程度そういう意味ではこの思いの重要性というのが広まったのではないかなというふうに思っています。地域については分かりますか。

※女性防災士は2万4835人のうち6139人。割合は24パーセント(後述)

 

(防災安全統括部長)

ちょっと地域別というのは押さえてはいないんですけども、職種というか内容ですね、自主防災組織の方が全体で約56パーセントを占めております。市の教育委員会の方が約4.8パーセントで、企業団体がですね、14.5パーセントで、我々県職員が12.8パーセントを占めているというところでですね、やはりスタートした自主防災組織が6割近くを占めているというところで、地域別の方は、またデータがあれば後ほどお示ししたいと思います。

 

(愛媛新聞)

愛媛新聞です。よろしくお願いします。先ほど質の方でも強化をしていくということでしたけれども、人数が増えたで終わらないようにということで、改めてその質の強化という点どういうふうに取り組んでいかれたいかお聞かせください

 

(知事)

はい。防災士は受講していただけるとお分かりいただけると思うんですが、本当に基本的な知識から、救命救急の知識から、結構幅広くいろいろな講習が準備されています。そのスキルを持った方が増えたということは、急な態勢のときに必要となる共助には大きな力になることは間違いないと思ってます。

ただ、地域によって取り組みの仕方、例えば避難であるとか、これは変わっていきますので、自主防災組織の推薦という形をとってますから、この防災士の方々が各自主防災組織に誕生しているということになります。その方々がリーダーシップを発揮していただいて、地域の独自性というものも加味した避難訓練であるとか防災訓練であるとか、こういったことが日常化していくのが一番大きな力になるんではないかなというふうに思ってますんで、そのバックアップ。そしてまた、その地域ごとの特色はありつつも、そうですね、大洲の西日本豪雨災害のときにも、本当にこの防災士の方々の活躍によって速やかな避難が行われて、犠牲者が出なかった地区の事例等々もありますから、そうした事例ですね、そうしたことを共有することで、横展開を図っていくような、そんな講習研修というのもやっていく必要があるんではないかなというふうに思ってます。先ほどの女性防災士が2万4835人のうち6139人になってます。24パーセントですね。

 

 

 

※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。

 

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