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「健康増進課」県立子ども療育センター『児童・思春期病棟』の開設について
【記者発表資料】
県立子ども療育センター『児童・思春期病棟』の開設について [PDFファイル/413KB]
日程:令和6年11月20日(水曜日)11時26分~11時35分
場所:知事会議室
(テレビ愛媛(幹事社))
それでは最後に県立子ども療育センター児童・思春期病棟の開設についてお願いします。
(知事)
はい。こちらも公約にも掲げさせていただきましたが、かねてよりの懸念・課題でもありました、県立子ども療育センター児童・思春期病棟が開設される運びとなりましたのでご報告をさせていただきます。工事が完了して今週11月23日に開所式を行う予定でございます。そして、来週の11月25日から運営を開始いたします。
こちらはですね、適応障害や、発達障害、あるいは摂食障害、しかも、何ですかね、こうしたときには心のケアが必要になりますけれども、児童・思春期の患者さんは、全国的にも増加傾向にあります。
本県では、これまでは児童精神科領域の専門病床はありませんでしたので、一般の精神科病院それから県外の専門病院で対応していただいてきたところでございます。これをカバーするために、今回の施設が必要と判断をしておりました。
今回本県では、初めてとなりますこの児童・思春期の心のケアを行う専門の病棟を整備したことにより、心に不安を抱える児童・思春期の患者さんに対して、身近なところで専門的な医療を早期に提供できることで、児童や家族が安心して生活できる環境につながることを期待しています。スライドの方で、見ていただけたらと思います。今回整備した児童・思春期病棟の機能について説明をさせていただきます。
県立子ども療育センターの駐車場を活用しまして、新たに3階建ての病棟を整備いたしました。病室は全て個室となっておりまして20床ございます。外来は週5日で予約受付による診療を予定しております。人員体制については、愛媛大学医学部附属病院をはじめとする医療機関と調整をいたしまして協力をいただきました。
その結果、医師3名、看護師20名のほか、精神保健福祉士等の専門職を配置しまして、多職種によるチーム医療を提供することになっております。
そして、ここがまた一つご協力いただけたのが大きかったのですけども、東温市の教育委員会の全面協力をいただきまして、院内学級を設置する運びとなりました。
その結果、この入院中も学習の遅れを気にせずに、治療に専念できる環境を整備したところでございます。
県では、昨年4月に愛媛大学医学部に寄附講座を設置しまして、児童精神科の専門医の養成等を図っているところでありまして、今後一般の医療機関では難しい症例にも対応する県内唯一の児童・思春期の専門病棟として、県内各地域の医療機関等と緊密なネットワークによる円滑な受け入れに努めていくとともに、教育や児童福祉の関係機関等とも連携しながら、子どもたちやその家族が将来の安定した社会生活を見据えて治療が受けられる体制作りに取り組んでまいりたいと思います。
本当に、先ほど申し上げたように発達障害、適応障害、摂食障害こうした病気に悩んでいて、しかもちょっとある程度入院治療が必要なケースで十分に学校生活に復帰できる可能性がある、そういった子どもさんたちを対象とした病院となります。以上です。
(テレビ愛媛(幹事社))
ただいまの発表事項に関して質問のある社をお願いします。
(テレビ愛媛)
テレビ愛媛です。発達障害だとか子どもさんの病気っていうのが、年々増えている傾向にあるかなと思いますが、どれぐらいのニーズがあるというふうに。
(知事)
ちょっとこれは分かりませんけれども、入院治療が必要でない場合もありますので、ここはそういった今申し上げたように医師の判断によって入院治療が必要。
しかも、大体想定すると、学期2~3カ月の治療というものが想定されるんではなかろうかというふうに思いますけども、これはちょっと本当にスタートしてみなければ分かりません。
一方で、ご指摘のとおり本当に年々増えていますので、この仕事をいただいてから、当時はですね、特別支援学校も重信にしかなかったんですけれども、今治、新居浜、四国中央市、宇和に整備を拡充しまして、現在さらに松山市の城北に新たな特別支援学校を設置するなど受け入れ体制の充実については、これも公約に掲げていますのでしっかりと対応を今後とも続けていきたいというふうに思ってます。
(テレビ愛媛)
もう一点、院内学級も整備されるということですが、これに関しては、かなり画期的なことなのでしょうか。
(知事)
はい。これに関しては、そうですね、東温市教育委員会の全面協力なしにはできなかったので、本当に感謝申し上げたいと思います。
(テレビ愛媛)
教育環境的にはどのような環境になるのでしょうか。
(知事)
これはちょっと誰か分かる。
(保健福祉部長)
小学校と中学校とそれぞれの教室を設けていまして、東温市内のそれぞれの小学校、中学校で専任の教員の方を配置していただいて対応していただくということになっております。
(産経新聞)
すいません、産経新聞です。この児童診療の分野で言うと、不登校の人数が増えていて、その不登校から適応障害、あるいは適応障害から不登校という連鎖も今、世の中で指摘されてる部分があるんですけども、院内学級の機能でそういう不登校とかの部分での期待というのはあるんでしょうか。
(知事)
ちょっとジャンルが、お医者さんの判断になりますけども、先ほど申し上げたようにこの病棟については、2、3カ月の入院が必要ではないかと、その結果として十分学校に復帰できるというような方々を対象としていますので、不登校には不登校の対策をやっていますけど、そこの境目については、また専門家の意見が必要になってくるというふうに思っています。どうぞ、なにかあったら。
(保健福祉部長)
はい、対象の患者さんの中にはですね、そういう不登校に陥っておられる児童の患者さんも、これから入院対象になってくると思います。
入院治療を行う中で、院内でそういう学習の提供が適当であるというような判断がされれば、院内の方でそういう学習の方の提供をしていくということになります。
(読売新聞)
すいません、もう1問だけ児童・思春期病棟ということで、大体小学校高学年から中学生高校生ぐらいが対象になるのかなと思うんですけれども、学校現場に復帰することを見据えてるんだったら、病院の中だけじゃなくて、学校現場との連携も必要になってくると思うんですけど、その連携の部分についてどういうふうに考えられていますか。
(保健福祉部長)
先ほど資料にありましたとおりですね、専任のスタッフとして精神保健福祉士でありますとか公認心理師、そういう専門職も加わっておりますので、これらの専門職と、あと院内学級に来られてる教員の先生、そして復帰先である地元の学校の先生、こういうところとしっかりミーティングをしてですね、退院後の支援もしっかりとフォローをしていくようになっております。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。