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「愛のくに えひめ営業本部」令和6年度上半期の営業実績に関する知事記者発表の要旨について
【記者発表資料】
令和6年度営業活動に係る事業実施状況等について(上半期(4月~9月)) [PDFファイル/224KB]
日時:令和6年10月24日(木曜日)11時03分から11時13分
場所:知事会議室
(時事通信(幹事社))
本日は県から発表事項が4件あると聞いています。まず、愛のくにえひめ営業本部の令和6年度上半期の営業実績についてです。それでは知事、よろしくお願いします。
(知事)
令和6年度の上半期6カ月間の営業成績を報告させていただきたいと思います。
その前に、5月にアナウンスさせていただきましたけれども、近年、成約案件の増加が非常に多く認められますので、かつてと同様に分析・集計等を図るのが困難になってきておりまして、効率化を図るため、これまでクオーターごとに年4回、営業実績発表させていただきましたけれども、今年度からは上半期と下半期年2回に変更させていただくこととしましたので、改めて再度お知らせさせていただきます。
それでは、今年度上半期の営業実績について、まず成果指標である、事業者等に対するビジネス機会の提供についてでございます。商談会やフェア等の開催件数は521件でございました。目標は960件でございますので、達成率は上半期の段階で54.3パーセントと前年比で比べましてもプラス5パーセントということで、順調に行われております。一方、参加事業者数は延べ3675社。目標は年8000社でございますので、達成率は45.9パーセントでございますが、前年の同期比ではプラス10パーセントと、参加者は後半、下半期に多くなる傾向がありますので、こちらも順調に推移してるんではなかろうかと思っています。ただ、物価高騰等の影響を受けまして、より多くの収益機会を求める県内事業者のニーズを踏まえまして、さまざまなジャンルのバイヤーを招聘(しょうへい)しての商談会開催や、大都市圏での展示会出展、フェア等を通じた販売機会の創出はもとより、新たに連携協定を締結しました大手食品卸業者とのマッチング、また既存ネットワークとの連携強化、新規営業先の開拓にも積極的に取り組んできた結果、上半期では過去最高の実績となりました。
また、次の県関与成約実績でございますけれども、件数では3304件、前年同期比で比べますとプラス0.5パーセントとなります。成約額は143億1千万円、こちらは約20億、前年と比べますと増えておりまして、前年同期比でパーセントではプラス15パーセントということで、こちらも上半期としては過去最高となっております。上半期の実績から推測いたしますと、今年度の年間目標額290億円に対する進捗率もこの段階で49パーセントまで来ておりますので、後半にさらに上乗せができる機会が増えてまいりますので、順調ではないかと思います。営業力の弱い県内の中小企業者や生産者の補助エンジン、営業の補助エンジンという本来の目的を常に意識して、愛媛県らしい新たな時代の経済政策の一つとして、しっかりと各事業者、生産者の後押しをしてまいりたいと思います。
今回の結果については、水産物がインバウンド需要等を背景とした大手寿司チェーンなど外食産業での取り扱い拡大や、円安等により欧米向けの輸出が増加いたしております。この結果、前年度比水産物約11億円の増と全体をけん引したほか、加工食品と地場産品においては、大規模展示会の出展、フォロー営業に伴う成約拡大に加えまして、楽天内の観光・ふるさと納税サイトの利用客を愛媛百貨店に取り込む新たな仕掛けを行いましたが、こうしたことによってEC分野が伸長しております。また、ものづくりでは、展示会フォローとスゴ技データベースを通じた取引拡大。農畜産物においても、フェア開催やフェア後の商品定番化による大都市圏の量販店での取り扱い増加などがありまして、全体の成約を押し上げる要因となっております。一方で林産物については、住宅着工数の減少の影響等を受け前年比減となっておりますが、CLTにつきましては、大阪万博向けの納材に加えまして、中高層建築物や非住宅分野での取り扱いが拡大してきておりまして、引き続き新規開拓やフォローアップに努め、県産材の需要拡大を図ってまいりたいと思います。なお、毎回申し上げておりますが、成約内容は公表はしないでいただきたいという事業者もありますので、実際には今回の発表以上の成果が上がっているものと思います。
下半期においては、本格シーズンを迎えるかんきつ、そして水産物を中心とした大型量販店でのフェアの全国展開を始め、大規模展示会への出展による商談機会の確保や、成果を積み上げている愛媛百貨店を軸とするEC分野での販売促進に注力するほか、今年度からいよいよ本格販売となります紅プリンセス等ブランドかんきつの戦略的なPRを行いたいと思います。また、国際線の増便に伴うインバウンド需要の取り込み、経済交流ミッションを通じたインドでのビジネス機会の創出、さらに来年開催の万博を見据えた関西圏での営業活動の拡大など、一層のビジネス機会の提供に努めまして、新たな販路開拓・拡大を目指していきたいと思います。今後も引き続き、実需の創出に徹底的にこだわって、常に結果を追い求める姿勢を持って、営業展開をし、県内事業者をサポートしていきたいと思います。以上です。
(時事通信(幹事社))
ただ今の発表事項に関しまして、質問のある社はお願いします。
幹事社の時事通信です。よろしくお願いします。水産物が全体的に全体を底上げをしているとおっしゃられました。この間中国の禁輸措置もありましたけれども、そういった影響はなかったのでしょうか。
(知事)
そうですね。もともとかつて中国は上海便の航空路線を通じて営業拡大を図っていた時期もあったんですが、いろいろな問題があって突如ストップした経験もございました。そういったカントリーリスクも考えて、県内の事業者も中国向けの市場、大きな市場ですから、視野には入れながらもそういったリスクも考えて対応してきた経緯がございます。
よって、愛媛県の場合は全体の輸出における中国向けはそう大きな比率ではなかったので、若干の影響は出てるんですけども、他の地域へ振り替えたり、いろいろな工夫をわれわれも手伝いながらしたことで、若干の在庫の積増しは一部で出たようなんですが、比較的他にさばけた経緯がござます。
ただ、今これ分からないんですけれども、岸田前首相が最後に、中国との水産物の輸出再開についての合意があったニュースが流れたんですが、実際にはまだ始まっておりません。どういう状況なのか今後の推移を見極めながら、また、いろんなリスクを考えながら、再開ということに踏み込んでいきたいというふうに思っております。以上です。
(時事通信(幹事社))
ほかにございますでしょうか。
(南海放送)
南海放送です。先ほど知事の方からもインド、下半期インドということがあったんですけれども、この分野でいうとインドの市場というのは、どういった分野が期待できるなと思ってますか。
(知事)
いやこれは本当にまだ分からないですね。インドというのは他のアジア諸国と違って、あまりにも人口が多いので、一つの特色としていえるのは26くらいの州があるんですけれども、インドという国でありながらも州ごとに言語や法律も異なって、慣習も異なってます。ですからひとくくりにインドっていうのはなかなか難しい面があるんで、その結果一番の良き地域としてタミルナドゥ州に狙いを絞ったところなんですが、まだ始まったばかりですので、ただ海外投資、あるいは人的交流、技能実習生等ですね、こちらの準備は着々と進んでいます。そういったことから始めて、またきっかけが生まれて売り込みという段階に入っていくと思うので、すぐに結果が出るとは思ってませんけど何よりも人口が多いんで、これからビジネスのやり方、非常に難しいと思うのでトレーニングしながらですね、経済界と一緒になって攻めていきたいというふうに思っています。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。