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愛媛県職員採用試験における技術職の追加募集に関する記者発表の要旨(R6.9.6)
日時:令和6年9月6日(金曜日)11時22分~11時31分
場所:知事会議室
(時事通信(幹事社))
続いて、愛媛県職員採用試験における技術職の追加募集についてです。それでは知事よろしくお願いします。
(知事)
今年度の職員採用試験についてですけれども、技術職について、追加募集をすることといたしましたのでお知らせいたします。
若年人口の減少やコロナ後の経済活動の再開に伴いまして、官民ともに人手不足の状況にあり、人材の獲得競争が激化する中、県では次代の県政を担う有為な人材の確保に積極的に取り組んでいるところであります。
5月には私自身も愛媛大学で500人の学生の皆さんに県全体の魅力、それから県の仕事の魅力、こうしたことを直接お話をさせていただきました。今後、松山大学でも同様の機会をいただくこととしております。
また採用試験の受験者確保に向けまして、昨年度から人事委員会の方に人材確保グループを設置しまして、就活イベント・県内外での大学等での採用説明会の開催、デジタル広告等を活用した広報活動を強化するとともに、採用試験の1次合格者を対象に先輩職員が直接相談等に応じるリクルーター制度を導入したほか、今年度はインターンシップの受け入れ数を大幅に拡大いたしました。参加予定者は、昨年度は県のインターンシップの受け入れは116人でございましたが、今年度、予定者ですけども過去最多の360人に膨れ上がる予定でございます。全庁を挙げて人材確保に取り組んでいるところであります。
こうした中、上級試験の行政事務の申込者数は令和5年度は447人の受験者がございました。ただ今申し上げたような取り組みを行った結果、令和6年度は447人から637人、約200人増加いたしました。
ただ一方で、技術職に限ってみてみますと、募集数は20名程度増加したんですけれども申込者数は219人から225人、6人の増加、ほぼ横ばいととどまっているところでございます。
特に防災・減災対策の根幹を担う総合土木職、あるいは保健所で住民の生活環境の安全安心を守る薬剤師の方など、一部の職種では合格者数が募集数を下回っている状況にございます。全体というわけじゃなくて職種によってですね。この秋にこうしたことを受けましてこうした職種に限定して追加募集を実施することといたしました。
現在、人事委員会で詳細が検討されておりますが、試験は教養や専門試験などによる、いわゆる公務員型の試験ではなく、面接等で自分の強みをアピールする「アピール型」として実施する予定でございまして、対象年齢の上限も34歳未満としておりますことから、公務員試験の対策をしていない学生や、社会人の皆さんにも、資格を持っていれば広く受験いただくことが可能と考えております。
愛媛県庁は、先般お知らせしたとおり、男性職員の育児休業の取得率が100%を超えるとともに、毎年実施している本当にこれはフラットな公平な機会を提供する課長級昇任試験、有資格者の方がどれぐらい受けるかというのが、この制度が理解されているか、公平に行われているかのバロメーターになると思いますけども、今年度の有資格者の受験率は、過去最高となる97.5%、家庭の事情等々で受けられない方もいらっしゃいますけど、もうほとんどの方がチャレンジをするというような風潮になってまいりました。仕事と家庭の両立を図りながら、前向きにチャレンジできる魅力あふれる職場であるということをアピールする数字でもあるのではないかと思います。
今後の県政を担う仲間として、多くの皆さんに受験していただくことを心から期待しております。
なお、募集職種・試験日程等の追加募集の詳細については今月中を目途に、人事委員会から公表される予定でございますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
(時事通信(幹事社))
ただいまの発表事項に関しまして、質問のある社はお願いします。
(時事通信)
すいません、時事通信です。よろしくお願いします。
今回、今年の採用試験の特に上級の競争倍率を見るとですね、職種によっては1.0倍であったりとか、厳しい倍率が続いているかと思います。人数が一定程度確保できないとやはり競争が成り立たない、そうなってくるとやはり向学心であったりとか、向上心とかそういったものもなかなか湧いてこないと思います。知事、この官民共々厳しい採用状況が続いてますけども、組織に与える影響をどう考えてますでしょうか。
(知事)
そうですね、こればっかりは絶対的な人数が減っているということもありますし、それからコロナ明けで民間の採用が活発化しているということでの競争激化という要因もあるので、なかなか難しい対応だと思いますけれども、そういう中でやっぱりやりがいのある、活気のある、ある意味では公平な職場作りというものをしなければ、なかなか人はチャレンジしてくれないところになってしまいますので、そこはずっと追い続けてきたつもりでございます。
その結果として厳しいながらも、先ほど申し上げましたように、四百数十人から六百数十人へ受験者も増加傾向、それから今回のインターンシップは3倍になるということで、着実に愛媛県の魅力が伝わり始めているんじゃないかなというふうには感じていますので、こうしたことを地道にやっていくということに尽きると思ってます。
(テレビ愛媛)
すいません、テレビ愛媛です。現状ですね、土木や保健所で募集が足りないということで、現状、業務に支障が出ているとかそういった影響というのはないのですか。
(知事)
今のところ大丈夫です。早め早めに手を打つということなんで、採用計画予定ではこれまでも中長期的な視点で必要数を算出してますので、今年度の不足だけで業務に支障が出るという心配はありません。
ただ、全国的に大規模災害も増加していますので、やっぱりそういったことも踏まえて、他県や市町への支援というのも多くなってきておりますので、一定数の人材を早めに確保するということが重要だと思うので、あの手この手でですね、今回のように間口を広げたり試験スタイルを工夫したりしながらですね、幅広く呼び掛けをして確保していきたいと思ってます。
(愛媛新聞)
愛媛新聞社です。先ほどの質問に関連してなんですが、その技術職員の土木とかですが、その技術継承という意味では、長期的には不安な要素というのはあるのでしょうか。
(知事)
もちろんそうですね。だからこそ、何とか確保したいという、ただやっぱり民間との競争はこの分野すごく激しいので、なかなかその点で難しさがあるのかなという、専門職の場合ですね、そんなことは感じてます。
でも、諦めるわけにいかないんで、今言ったような、採用の仕方であるとか、情報の発信であるとか、門戸について工夫をするしかないというふうに思っています。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。