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松山-ソウル線の期間増便に関する記者会見の要旨について

ページID:0085479 更新日:2024年8月28日 印刷ページ表示
日時:令和6年8月26日(月曜日) 14時15分~14時34分
場所:知事会議室

(愛媛新聞(幹事社))
 それでは臨時記者会見を始めます。本日は松山-ソウル線の期間増便について発表があると聞いています。発表の前に冒頭で、台風10号による本県への影響等について注意喚起があると聞いておりますので、知事よろしくお願いします。

(知事)
 ご案内のとおり大型の台風10号、最初のルートからずいぶんと変わってきていまして、今週末ぐらいに愛媛県にも影響を与える恐れが出てきております。日本の南海上に現在ありまして、発達しながら北上しているところでございます。
 場合によっては、県内で大雨、また暴風に見舞われる恐れが出てきてまいりました。県民の皆さんにはあらかじめハザードマップの確認をお願いしたいと思います。そしてご家族で避難するタイミングを話し合ったり、防災グッズを確認したりするなど、もしもの時に備えて事前の必要な備えだけはしていただきたいと思います。また、ずいぶんとルートの変動もあるようなので、直近の気象情報、それからお住まいの市町がそれぞれ発令する避難情報、こちらに十分注意をいただいて、早めの避難を心掛けていただくようお願いいたします。以上です。

(愛媛新聞(幹事社))
 引き続き、飛行機の説明もよろしくお願いします。

(知事)
 はい。松山-ソウル線につきましては、本年10月27日から来年3月29日までの、こちらは冬ダイヤ期間になりますけれども、現在、前に発表したとおり、週12便に増便されておりますが、週14便、1日に2便の毎日運航という増便を決定したとチェジュ航空から連絡をいただきましたので、お知らせをいたします。
 ソウル線は、平均8割を超える好調な搭乗率を背景に、昨年の10月末から松山空港国際線初のデイリー運航が実現をいたしました。加えて、本年6月からの期間増便により、現在週12便で運航されております。
 この期間増便は、当初、10月の下旬までと発表させていただきましたが、このたび、10月27日以降の冬ダイヤ期間についても増便の継続が決定。そして新たに、日曜日、月曜日の週2便が追加をされまして、毎日、午前と午後の2便運航が実現することとなりました。ダイヤ等の詳細についてはお手元にお配りした資料のとおりでございます。
 なお、チェジュ航空では今後、松山空港関係機関と調整を行うこととしておりまして、運航スケジュール等が変更となる場合もあると聞いておりますので、ご留意いただきたいと思います。ただ、この時点ではありますけれども、関係者によりますと、グランドハンドリングの人員確保、それから燃料の安定供給、こちらのほうには、この段階では問題ないと、何とか対応できるというふうな状況にあると聞いております。
 県ではこれまで、ソウル線のさらなる利用促進につながるように、インバウンド向けには、ソウル市内で最も利用者の多い地下鉄駅の大型モニターで、下灘駅の美しい風景を放映するとともに、これが非常にSNSで広がっているようであります。またこちらのSNSも活用しながら、現地の方々に人気のある道後温泉本館や大洲の街並みはもとより、知る人ぞ知る県内地元の飲食店の情報を発信するなど、多角的かつ、きめ細かなプロモーションに取り組んでまいりました。
 また、アウトバウンド向けには、県民の皆さんに気軽にソウル旅行を楽しんでいただくため、ソウルの人気スポットを紹介する特集番組を放映したほか、若い方にも松山空港から気軽に海外旅行に出かけていただけるよう、県内の大学のほうに出向きまして、パスポートの取得方法などを紹介するセミナーなどを複数回開催するとともに、いよかん大使である、STU48の本県出身メンバー3名にソウルでのロケを行っていただき、ユーチューブ動画を制作・配信し、広くPRを行ってきたところでございます。
 これら取り組みの結果、6月からの期間増便に伴いまして、提供座席数は約1.7倍と大幅に増加したにも関わらず、依然として80パーセントを超える平均搭乗率を維持しておりまして、冬場でもソウルに比べて温暖な本県へのインバウンド需要が見込めると、安定的な利用が見込まれるということで、今回の期間増便の継続、そしてダブルデイリー運航の実現につながったものでございます。チェジュ航空でも、担当者が県内を回ったり、あるいは一緒にプロモーションに協力をいただいたりと、さまざまな試みをしていただいてますので、心からお礼を申し上げたいと思います。
 先般発表したとおり、10月末からの冬ダイヤ以降、釜山線も週6便に増便が決定しておりまして、今回のソウル線の増便と合わせ、韓国へ週20便が運航されることになります。松山空港は中四国で最多の韓国路線を有する空港となります。
 また、週3便の増便が決定している台北線を含め、松山空港国際線は、過去最多となる週23便の運航となります。民間シンクタンクの試算では、ソウル線の運航による経済効果は、年間約65億4千万円と試算されています。3路線合計では年間約108億円の経済効果と試算されています。地域経済のさらなる活性化につながることを大変うれしく思います。今回の増便が来年度以降も継続されていくためには、今のところ8割インバウンド、2割アウトバウントという状況でございます。県民の皆さんの更なる利用が鍵を握るものと考えております。ソウルへの観光に加えまして、アジア有数のハブ空港である、仁川空港での乗継便を利用することにより、タイやインドネシア、東南アジアへも手軽に訪れることができるため、観光に加え、ビジネスでも積極的にご活用いただけたら幸いでございます。以上です。

(愛媛新聞(幹事社))
 ありがとうございました。それでは、質問のある社はお願いします。

(南海放送)
 南海放送です。改めてこの週20便、中四国最多の韓国の路線ということなんですけど、その要因については、知事どのように考えられますでしょうか。

(知事)
 はい。実は昔、ご案内のとおり別の航空会社がソウル線を飛んでいましたけども、いろいろな運営に関する意見の一致がなかなかみられなかったということもあって、一時、関係が無くなった経緯があります。その間、愛媛県の考えにもご理解いただける航空会社を探していたところ、出会ったのがチェジュ航空でありました。韓国で最大のLCC運航会社で、非常に評価も高い会社であるということ、そことのパートナーシップが非常にうまくいったケースではなかろうかと思います。ちなみに、チェジュ航空も地方路線に関しては、松山便が搭乗率が最高値となっています。地方路線ですね。こうしたようなところで、プロモーションにも力を入れてまいりましたが、単なる旅行会社へのアプローチにとどまらず、先ほど申し上げたような、人の集まる場所でのスポットの紹介、SNSの活用等々、さまざまなアプローチをしていることが、周知につながったということ。それから、訪れた方々が、松山だけでなく、東予、南予に足を運ぶようになって、さらにいろいろな魅力があるということがSNSを通じて広がったという背景。こうしたオール愛媛のコンテンツの魅力がようやく広がったというのが背景にあるのではないかなというふうに思っています。

(南海放送)
 ありがとうございます。あと、今回の経済効果、65億円余りということなんですけど、具体的に、どういった業界、どういった分野への影響と認識されてますでしょうか。

(知事)
 ざっとしたことなんですが、いよぎん地域経済研究センターに委託をしまして、試算をしてもらっています。週14便運航に伴う経済効果ですけども、これあくまでもソウル線ということになります。来県する外国人旅行者等が、宿泊や飲食などの、県内での消費を行うことの直接効果が約31億円。それから、観光関連事業者の収益の増加に伴う間接効果、こちらが約16億円。それから、増便により県民の利便性が向上する便益効果、こちらが約19億円。これらを合わせて経済効果としてお示しをしているところでございます。以上です。

(読売新聞)
読売新聞です。よろしくお願いします。昨年の10月にデイリー運航が始まって、この1年間で2倍のダブルデイリーになったということで、インバウンドへの手ごたえというのを、知事、どういうふうに考えていますか。

(知事)
 そうですね、国によって、例えばこの前、先日まで行っていたオーストラリアは、また別の手法を考えなきゃいけないと実感しているんですけども、韓国については、SNSも非常に発達した社会ですから、一方で、日本型の航空会社と関連する旅行会社の存在も大きくて、そこへのアプローチがまず取っ掛かり。そっから先のSNS活用、ある意味ではダブル戦略で考える必要があると判断していましたが、そこの効果というのは、ちょっと時間差をおいて現れてきますので、ただ今回、さらなる相乗効果につながったんじゃなかろうかなと思うのは、途中で釜山便が就航しました。こちらは、まったく手法が異なっていて、ゴルフツアーから入っていった経緯があります。釜山線の場合は、利用者の6、7割がゴルフツアーで来られていたので、ちょっとまた異質なんですけども、ここが同じ国内ですから、SNS等々でいろいろなやりとりが広がる中で、ソウル-釜山の相乗効果も生まれてきているのかなというふうな感じがします。そこでもう一つは、本当にどうなるか分からない中での投資だったのですけども、いつかは出口が来るだろうということで、コロナ禍で、スポットの増設と、国際線ターミナルの設置と、それからバイオカート。7月からこの指紋認証ですね。設置というのが、ドンピシャのタイミングでできたのが非常に大きかったのではないかなというふうに思っています。これは幸運だったと思います。

(読売新聞)
 ありがとうございます。週23便で過去最多の国際便の発着数ということなんですけども、今後さらなる増便についての考えというのはどうでしょうか。

(知事)
 これはですね、やっぱりアウトバウンドも含めた相互利用というものがバランスよく常態化しないと息の長いということにはつながらない可能性もありますし、それから為替相場の動向というのも影響されるでしょうし、ある意味では臨機応変にやっていったらいいんじゃないかなというふうに思っています。いい時は増やして、ちょっと落ちているときは少し落とすとか、そういうのもありじゃないかなと。固定して物事を考える必要は特にLCCの場合はないんじゃないかなというふうに思っています。それからその他の路線については、現実問題として、例えばオーストラリアと直行便がビジネス採算が合うかというとなかなか難しいと思います。こちらは逆に既に広島まで来ている。大阪・京都から入って、広島から福岡に向かうという流れが分析で出ていますので、この広島に来ている人たちをどう愛媛にという戦略になってくると思いますし、あとはですね、上海の問題ですけども、日本人に対するビザ発給の問題がまだ横たわっていますから、アウトバウンドのバランスを考えたときも、ここがネックになる可能性があるので、中国と日本の動向、国と国の話し合いの中でどうなっていくか分かりませんけれども、こうした問題が解決していく動きを見ながらですね、考えていってもいいんではないかなというふうに思ってますので、あくまでも航空会社とのパイプは残しながらも、タイミングを見るということにしたいと思っています。

(テレビ愛媛)
 テレビ愛媛ですが、韓国便に関しては最多ということなんですが、台湾に関しては今後増便とか新規開拓というのはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 台湾についてはご案内のとおり、台湾の航空会社の事情というのがあって、おそらくというか、さらに増やしてもですね、十分ニーズはあると思います。ただ、ここで本当に苦しい時に路線開設に同意いただいた航空会社との縁というものを大事にするというのが第一に考えるべきことではないかなと考えています。おそらく他の航空会社にアプローチすれば、いろんな路線の可能性はあると思いますけども、まずは最初に井戸を掘ってくれた航空会社との話し合いを優先させていただいて、そこで増便であるとか、他の路線であるとかいう可能性を探る、そこがどうしても無理かなというときに初めて他の航空会社へのアプローチというふうな段取りで物事を考えていきたいなというふうに思ってます。

(テレビ愛媛)
 今のところ何か具体的な。

(知事)
 今のところまだ週3便というものが決まったということなので、これもまだこれからですから、そこでまた搭乗率が良いとやり繰りなんとかできないかなと、ただ単に航空会社の立場というのは、持っている機体の種類であるとか、あとパイロットの確保ができている人数であるとか、いろんな問題がありますので、それらをしっかりと見極めながら考えていく必要があると思ってます。

(NHK)
 NHKです。知事も今、ハブ空港、国内ではなくて韓国ということでしたけれども、東南アジア広く見るとまだまだ愛媛の良さを知ってもらうというのが大事だと思うんですけども、東南アジアへの戦略っていうと今どういったことを考えていらっしゃるんでしょうか。

(知事)
 そうですね、やっぱり何もないところに突っ込んでいってもそんなに効果があるわけではないし、それから、東京、大阪、京都、福岡というゴールデンルート以外の地方都市というのは、北海道なんかは雪という特別なものがありますけども、知名度というのはそうあるわけではありませんから、焦らずにやっていく必要があろうかと思います。直接関係があるところについては、フライトの時間なんかも計算して行けるところはチャーター便。そこが上手くいけば定期便。例えば先程のオーストラリアの場合は、距離的にいってもなかなかそれは難しいと考えるならば、既に広島でも直行便があるわけでないですよね。東京や大阪から来ている。それが福岡に向かっていくだけなので、そこでストップしていただいて、船で1時間という利便性をアピールすることで仕掛けをすればいいと。だからこう、空港を利用してインバウンドを考える場合と、それから他市に来ている層を分析しながら引っ張ってくる場合、いろいろなケースがあると思いますので、まさにビジネス感覚というのがすごく大事になってきているというふうに思っています。

(NHK)
 そのあたりはチェジュ航空とも意思疎通みたいなのは図っていらっしゃるんでしょうか。

(知事)
そうですね。チェジュ航空はそのあたりは非常に臨機応変に対応していただけてると思います。ただ、チェジュをしてもですね、再開が決まった時に、ともかく松山のことしか見えていなかったていうのをおっしゃってました。営業担当者を南予にともかく行ってみましょうということで連れて行ったら、これは売れると、商品として。というのに気付いて積極的なアプローチをはじめたという経緯があります。

(NHK)
 逆に言うと松山が国内のハブみたいな形になって、より韓国との密接なつながりができてるという可能性とかもあると。

(知事)
そうですね。空港があるということの利便性と道後温泉の知名度というのはこれは財産だと思います。ただ、やっぱり道後温泉と松山城だけでは1回で終わってしまいかねないので、それが過去でありましたから、東予、南予、島、こうしたところの愛媛全体のコンテンツということを組み合わせていかないと、リピーター、安定運航にはつながらないということはだけは間違いないと思っています。

(愛媛新聞(幹事社))
 すみません、台風10号も含めまして、各社さん他にないでしょうか。以上で臨時会見を終わります。ありがとうございました。


※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。
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