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愛媛県と松山市との連絡調整会の開催結果について
先般開催した松山市緑町土砂災害対策に関する連絡調整会の結果概要についてお知らせします。
◆第1回連絡調整会(7月26日(金曜日))
7月29日(月曜日)開催の第1回技術検討委員会を円滑に進めるため、土砂災害発生メカニズムの検討に必要な資料収集のほか、土砂災害からの早期復旧に向けた応急対策工法の選定や松山城の営業再開等を中心に協議した。
(主な内容)
・山裾の砂防施設(急傾斜地崩壊対策施設)について、応急復旧工法や着手見込みを説明(愛媛県)
・松山市が実施する斜面対策の技術支援を行うため、県の技術職員で組織する砂防エキスパートが、対策工法等の協議に参加することを提案(愛媛県)
・松山城の営業再開に向けた、電気・排水設備の復旧及び石垣の安全性確認の状況を説明(松山市)
・石垣の安全性の確認手法や立入禁止区域の設定のほか、早期の営業再開案を提案(愛媛県)
◆第2回連絡調整会(8月2日(金曜日))
次回の技術検討委員会開催に向けた調整のほか、松山市が実施する斜面の応急対策工法等について協議した。
(主な内容)
・山裾の砂防施設(急傾斜地崩壊対策施設)の応急復旧について、大型土のう設置完了の見込み(8月中旬)を説明(愛媛県)
・斜面対策の応急復旧について、斜面上部の対応方法案について説明(松山市)
・被災斜面に水が流れ込まないよう、緊急車両用道路の排水処理を提案(愛媛県)
・避難指示解除について、応急復旧が完成した段階での対応等を協議(愛媛県・松山市)
◆ 第3回連絡調整会(8月8日(木曜日))
県と松山市の応急復旧の工法や進捗、また避難指示解除のための条件等について協議したほか、次回の技術検討委員会の開催に向けた協議・調整を行った。
(主な内容)
・山裾の砂防施設(急傾斜地崩壊対策施設)の応急復旧について、大型土のう設置が予定より早く8月10日(土曜日)に完成することを説明(愛媛県)
・斜面対策の応急復旧について、斜面上部の対策工法について説明(松山市)
・前回、県が提案した被災斜面に水を流さない本丸・緊急車両用道路の仮排水について、松山市が実施することで、その工法を説明(松山市)
・避難指示解除のための条件、時期等について協議(愛媛県・ 松山市)
・避難指示解除に向けた工事内容やスケジュール等を公表することを提案(愛媛県)
◆ 第4回連絡調整会(8月16日(金曜日))
松山市の応急復旧工事、避難指示解除のスケジュールのほか、本復旧工事の工法の選定方法、次回の技術検討委員会の議題について協議を行った。
(主な内容)
・斜面保護シート設置について、松山市から完成見込みが8月26日(月)になる旨の報告(松山市)
・松山市の斜面保護シート設置の工程確認を行い、工事完成及び条件付き避難指示解除(大雨注意報発表時に避難指示を発令)の前倒しを県から提案(愛媛県)
・条件付き避難指示解除後の更なる安全性確保のための対策に関する協議(愛媛県・松山市)
・早い段階で避難指示解除の内容や時期等を住民に丁寧に説明するよう、県から提案(愛媛県)
・松山市の本復旧工事(斜面、緊急車両用道路)の工法の選定方法、国への申請手続き等を協議(愛媛県・松山市)
・次回技術検討委員会の開催に向け、委員会に諮る議題について協議(愛媛県・松山市)
◆ 第5回連絡調整会(8月23日(金曜日))
松山市の応急復旧工事(第2段階)の工程、完成後の避難指示解除の内容のほか、第2回技術検討委員会の開催に向けた協議を行った。
(主な内容)
・第2段階の応急復旧工事として、大規模な斜面崩壊時にも耐えることができる工法を県から提案し、工事を早く完成させる工夫について協議(愛媛県・松山市)
・工事完成後の安全性評価手法及び避難指示解除の内容について協議(愛媛県・松山市)
・第2段階の応急復旧工事の内容と完成予定時期を早い段階で住民に丁寧に説明するよう、県から提案(愛媛県)
・第2回技術検討委員会に土砂災害発生メカニズムの解明に係る資料収集や調査の状況報告と、本復旧対策の方向性を説明することを確認(愛媛県・松山市)
◆ 第6回連絡調整会(9月5日(木曜日))
松山市の応急復旧工事(第2弾)の工程、完成後の避難指示発令基準のほか、本復旧工事の設計及び申請スケジュールについて協議を行った。
(主な内容)
・第2弾の応急復旧工事である、鋼管柱を用いた透過型の待ち受け対策工について、工事を早く完成させる工夫を県から提案(愛媛県)
・工事完成後の避難指示発令基準について協議(愛媛県・松山市)
・早い段階で、第2弾の応急復旧工事の内容と完成予定時期を住民に丁寧に説明するよう、県から提案(愛媛県)
・松山市の本復旧工事の設計作業について、詳細な工程表を作成するとともに、工事着手までに必要な文化財調査等の工程表も作成することを県から提案(愛媛県)
・緊急車両用道路に係る技術検討委員会の検証範囲は、土砂災害に与えた影響(発生メカニズム)とすることを確認(愛媛県・松山市)
◆ 第7回連絡調整会(9月27日(金曜日))
松山市の応急復旧工事(第2弾)、本復旧工事のほか、第3回技術検討委員会に向けた協議を行った。
(主な内容)
・第2弾の応急復旧工事である、鋼管柱を用いた透過型の待ち受け対策工完成後の避難指示発令基準について協議(愛媛県・松山市)
・早い段階で、第2弾の応急復旧工事の内容と完成予定時期を住民に丁寧に説明するよう、県から提案(愛媛県)
・松山市の本復旧工事の設計作業等について、工事着手までの詳細な工程表を作成し、計画的に実施していくことを県から提案(愛媛県)
・技術検討委員会での中間報告に向け、土砂流出発生メカニズムや会議の進め方などについて協議。(愛媛県・松山市)
◆ 第8回連絡調整会(10月25日(金曜日))
本復旧工事及び技術検討委員会に関する協議を行った。
(主な内容)
・県の急傾斜地崩壊防止施設の復旧工事、松山市の斜面対策工事の工法、スケジュール、工事着手前の地元説明会等について協議(愛媛県・松山市)
・松山市に対して、工事着手までの詳細な工程表を作成することを県から改めて提案(愛媛県)
・第3回技術検討委員会の結果を踏まえ、現時点の状況など、早い段階で地域住民に丁寧に説明するよう、県から提案(愛媛県)
・第4回技術検討委員会に向けたスケジュール及び技術検討委員会の検討範囲について協議(愛媛県、松山市)
・技術検討委員会の検討範囲外である緊急車両用道路の設計や管理の妥当性等については、松山市が施設管理者として検証すべきであることを県から改めて伝達(愛媛県)
◆ 第9回連絡調整会(11月19日(火曜日))
本復旧工事、技術検討委員会、マンション管理組合からの要望書の対応に関する協議を行った。
(主な内容)
・県の山裾の急傾斜地崩壊防止施設の復旧工事、松山市の斜面対策工事の工法、工事発注までのスケジュール等について協議。(愛媛県・松山市)
・第4回技術検討委員会の議題、資料作成の方向性や進捗状況、スケジュールについて協議。(愛媛県・松山市)
・マンション管理組合からの要望書の対応について協議。(愛媛県・松山市)
1.松山市に対して、地域住民に丁寧に説明することを引き続き提案。
2.県は工事着手前に地元説明会を開催予定であるため、松山市も同席
し市工事の説明を行うことを提案。
3.技術検討委員会の検討範囲外である緊急車両用道路の設計・施工・
管理等の妥当性については、道路工事の実施主体及び施設管理者で
ある松山市において検証することを引き続き提案。
◆ 第10回連絡調整会(11月29日(金曜日))
土砂災害対策工事に係る住民説明会及び技術検討委員会に関する協議を行った。
(主な内容)
・県から、工事に係る住民説明会(12 月 10 日)はマスコミに公開して実施することを伝達。(愛媛県)
・マンション管理組合からの要望書について、県から松山市に対して、回答内容を説明するとともに、回答文を同組合に持参し手交することを伝達。(愛媛県)
・第4回技術検討委員会で、発生メカニズムのとりまとめ、 本復旧対策の工法を確定させることを確認。(愛媛県・松山市)
・松山市に対して、第4回技術検討委員会開催後の早い段階で、今後の対応等について地域住民に丁寧に説明するよう、県から改めて提案。(愛媛県)
・技術検討委員会の検討範囲外である緊急車両用道路の設計・施工・管理等の妥当性については、道路の管理者である松山市の責任において検証することを、県から松山市に改めて提案。(愛媛県)
◆ 第11回連絡調整会(12月12日(木曜日))
第4回技術検討委員会に向けた協議を行った。
(主な内容)
・第4回技術検討委員会の開催に向け、発生メカニズムの資料等について協議。(愛媛県・松山市)
・技術検討委員会の検討範囲外である緊急車両用道路の設計・施工・管理等の妥当性については、道路の管理者である松山市の責任において検証することを、県から強く提案。(愛媛県)
・松山市に対して、技術検討委員会の結論を待つことなく、今後の対応等について地域住民に丁寧に説明するよう、県から強く提案。(愛媛県)
・技術検討委員会での発生メカニズムの議論を踏まえ、城山全体の安全性についても、松山市において検討されるよう、県から提案。(愛媛県)
問い合わせ先
愛媛県土木部土木管理局技術企画室
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