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松山市緑町の土砂災害の対応に関する記者発表の要旨について(7月22日)

ページID:0082085 更新日:2024年7月30日 印刷ページ表示
日時:令和6年7月22日月曜日 15時00分~15時16分
場所:知事会議室

(テレビ愛媛(幹事社))
 それでは、臨時記者会見を始めます。本日は松山市緑町の土砂災害の対応について発表があると聞いております。知事よろしくお願いします。

(知事)
 今日、二点ございますけれども、その前にまず土砂災害から今日で10日目となりますけれども、松山市によりますと、市が借り上げたホテルに6世帯9人の方が今も避難されているなど、いまだ日常生活に不便を来たしているところもありまして、被災された皆さまに改めてお見舞いを申し上げさせていただきます。
 まず、第一点目なんですが、先日、報告をさせていただきました土砂災害の発生メカニズムの分析、また再発防止策、これが根本的な対策になりますけども、この検討が必要であるという観点から国、県、市、愛媛大学の先生方によって構成される技術検討委員会を設置するという発表をさせていただきましたが、第一回会合を7月29日の月曜日、日程調整が関係者の間で完了しましたので、開催することといたします。今回の会合では、委員の皆さまに被災現場の状況を確認をしていただくとともに、今後の委員会の進め方等についてご意見を聞くこととしております。これが一点目でございます。
 二点目は、当初から、管轄が松山市になりますので、県が勝手に入ることができないこともありまして、松山市から協力要請があればすぐに動ける体制をとるというふうなことをお話させていただきました。今回、今日、正式に松山市から書面で協力要請が届きましたので、県と市の連絡調整会を設置することといたしましたのでお知らせいたします。
 この会では、技術検討委員会を円滑に進めるための調整を行うほか、土砂災害からの早期復旧に向けまして、被災者支援や観光への影響等についても配慮をしながら対策工法の選定等について協議をすることとしております。
 県の職員、土木部、西日本豪雨災害でも土砂災害、土石流、こうした経験が豊富な職員もいますので、そのあたりの経験値、知見というものが、松山市に提供できるのではなかろうかというふうに思っております。
 先ほど県の職員にも通常業務にプラスして任を担ってもらうと思いますけれども、コロナ対応のときもそうでありましたので、要請に基づいてやるべきことをやるということで、期待に応えてくれるのではなかろうかというふうに思います。
 県としても検討委員会、そして連絡調整会を通じまして、松山市に対する支援、そしてより一層の連携をしながら、被災者の皆さんの一日も早い生活が取り戻せるよう、全力で対応をしてまいりたいと思います。以上です。

(テレビ愛媛(幹事社))
 それでは、質問のある社はお願いします。

(テレビ愛媛)
 まず、テレビ愛媛ですが、今回の会合では進め方についてもご意見を伺うということでしたが、知事としては、県としてはどのように進めていきたいのでしょうか。

(知事)
 まずはですね、現場からの情報で目視なんですけれども、確認できている、残っている土砂がマックスで1500立米(立方メートル)ぐらいあると聞いております。この対応が必要ということで県が砂防の方をやるというふうなことで進めてまいりますけれども、いずれにしてもこの作業、応急作業も下の道路の土砂の撤去とか、家屋のある程度の整理がないとクレーンが入れませんので工事がスタートできません。
 まだ数日かかると聞いておりますので、この段階で、できることはもう準備はしてますので、原課の方では、すぐに動けるよう土のうの準備も始めております。松山市から入れるという連絡があり次第、まずは土のうを積んで、クレーンで積んでですね、応急の対応をするということと、それから並行して砂防の柵の設計等も準備に入っていますので、そういったことをこの段階ではまだ動けないですけれども、進めておきたいというふうに思います。
 それから、上の方の土砂、土石流かまだ正式に出ていませんけれども、こちらの方は、工事自体は松山市が担っていくと思いますけれども、先ほど申し上げた知見が必要になってくるというので、県の職員の経験、知見を提供する中でですね、工法等が分かってくるのではなかろうかというふうに思っていますので、この段階でどういう形でということは申し上げることは、まだできない段階です。以上です。

(テレビ愛媛)
 その砂防工事に関しては、ということは今週中には入るのでしょうか。

(知事)
 砂防というか、まず土のう積みがスタートになると思いますので、それは、松山市からまだ撤去が終わっていないということですから、連絡があり次第すぐに取り掛かろうというふうなことで原課は準備してます。

(テレビ愛媛)
 今回、検証のための委員会だと思いますけど、検証する上でのポイントっていうのはどのように。

(知事)
 そうですね、細かいことはまだ分かってないので、例えば6年前の西日本豪雨災害から亀裂があったとかニュースで流れてますけれども、こうした資料等も全部出していただいて情報を共有しながら全体像を描いていくということなので、まずはそういった情報の共有というのが大事ではないかなというふうに思ってます。

(テレビ愛媛)
 すいません。松山市との連絡調整会に関してなんですが、市と県で連携していくということだと思うんですけど、野志市長がですね、なかなか公の場で姿を現す機会が少ないということで、このあたり市長のリーダーシップについてはどのようにお考えか。

(知事)
 これはもう私がコメントする問題ではないので、市は市のやり方があると思いますので、市にお問い合わせいただいた方がいいんじゃないかと思います。

(愛媛新聞)
 愛媛新聞です。すいません、先ほどの質問に関連してなのですけれども、そもそも松山市と愛媛県の方の連絡調整会であるだとか、本来、市が実施主体になるようなですね、土砂の撤去の手続きとかの対応についても県が説明せざるを得ないというような状況になっているのかなと思うのですけれども、このあたりリーダーシップとはまた別個でですね、なぜ県がこういうような会で発表・報告をしなければならないのか、そのあたりどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 それぞれの立場立場での報告事項があると思いますので、県は当初から速やかに、依頼があれば動ける体制を取りますということを申し上げていたので、来たらすぐという立場でございます。今回、今日、まさに来ましたので、もう約束通り速やかに動くという第一歩でございます。

(NHK)
 NHKです。よろしくお願いします。今回の土砂災害の原因については、今後、検討会で調査されていくものと見ますが、その後の市の対応について何点か伺いたいのですけれども、はじめにまず、知事の現場でのぶら下がりで、発生直後、翌日ぐらいだったと思いますけれど、「市から要請があれば人員などを支援する。」と発言されました。連絡調整の要請が今日あったことについて、スケジュール感、タイミングも含めてどうか。

(知事)
 これはもう市の内部会議での結果だと思うので、これはちょっと分かりません。はい。

(NHK)
 あとは、この連絡調整会について、プレスリリースで発信とかもできたと思うのですけども、知事がこうして臨時記者会見を開いて、メッセージを伝えるために、記者会見を開いたことを、知事はどういうメッセージを伝えたいというか、背景はありますでしょうか。

(知事)
 いや、もう全く。今日、要請が来ました。それで新しい会が設置されましたというのは当然報告すべき大きな問題だと思いますので、こうして県の立場で発表しているということだけでございます。

(NHK)
 また、明日、市長会見があるんですけれども、今回、私も被災地に行きまして、一週間後、住民に取材したところ、住民のかなり怒りの声を聞きました。それで何かというと一週間経ったときの市長の市のリーダーっていうのが表に立って、われわれに説明してくれないんだっていう、そういう怒りの声を私、聞いたのですけれども、先ほどのEbcさんの質問と重複するのですけど、行政の長としてのこの対応、コメントは難しいと思いますが、改めて、あればお願いします。

(知事)
 そうですね。こういう時はもうどんどん出たらいいんじゃないかなというふうなことは一般的には言えるのではないかと思うので、そういう声を払拭していくためにもどんどん出ていけばいいんじゃないかなというふうに思いますね。はい。

(テレビ愛媛)
 すいません。テレビ愛媛ですが、その点に関して、こういう災害対応のときのリーダーとしてのあり方っていうのは、一般論でも構いませんので、どのようにお考えですかね。

(知事)
 そうですね。コロナの時にも申し上げたのですけども、まちづくりも全てそうだと思うのですが、行政というのはプロフェッショナル集団だと思います。それぞれの部署で専門的な勉強もし、知識も持った職員によって県民・市民のために仕事をする場でありますけども、やはり、その組織のポテンシャルを最大限に引き出して、県民・市民にフィードバックするためには、やはりトップリーダー、これオーケストラの指揮者の役割だと思いますので、そのポジションというのが非常に重要な意味を持ってくると思います。そのためには、やはり明確な方向性を打ち出して、そのことによって組織全体が共有できた場合に動き始める。動きやすくするためには、やはり責任の明確化、自分が、トップが決めたのだからあとは思いっきりやると。結果を求めて頑張れと。その結果、人間のやることですから100パーセント成功するわけではないと思います。その時の責任は、もうトップが取るということを明確にすれば、安心してみんな如何(いかん)なく能力を発揮してくれるものではないかなというふうに、僕自身のリーダーシップ論では思っています。

(愛媛新聞)
 愛媛新聞社です。協力要請というのは文書であったのでしょうか。

(知事)
 はい。文書です。

(愛媛新聞)
 それは野志市長名で中村知事宛てにあったと理解してよろしいでしょうか。

(知事)
 はい。そうです。

(読売新聞)
 読売新聞です。よろしくお願いします。すいません。技術検討委員会なのですけれども、これはどのようなところにゴールを見据えて、それでいつ頃までに結論を出そうと考えていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 前回も申し上げたのですけど、技術者での議論に入ってまいります。テクニカルな問題になってくるので、私もそういった知識があるわけではないので、いついつまでにというのは、とてもじゃないけど予想することもできないし、すべきではないと思いますけれども、願わくば、できるだけ早くということしか申し上げられないと思います。
 ただ、やはり非常に全体のメカニズムも含めての話になりますと、地盤の問題、今回の分析、それから西日本豪雨災害から亀裂があったというような報道がなされていますので、その後の経緯(いきさつ)、どんな工事が行われてきたか、そういったことのデータを出していただいて、共有してから分析に入っていくというふうなことをやる必要があるのかなというふうには思いますね。

(愛媛新聞)
 すいません。愛媛新聞です。連絡調整会の設置について、松山市からの要請を本日文書で受けたということなのですけれども、松山市側は具体的に土砂の撤去の手順に関する要請なのか、例えば現地調査の要請なのか、何を手伝ってくれというふうに言ってきていらっしゃるのでしょうか。

(知事)
 一番は恐らく土砂災害の応急とは別の本格工事ですね。この技術責任者が少ないのかな、人数的に。そうですね。そのあたりがちょっと手薄なようなので。県は松山市以外は全部、西日本豪雨の時は県主体でやっていますから、そういった経験が豊富な技術職が大勢いるということもあるので、そのあたりの助力ということでは、それは最大のポイントなのかなというふうには思っています。

(テレビ愛媛)
 それは法面(のり面)ということですかね。

(知事)
 何て言うんですかね。

(土木部長)
 まだ土石流と確定したわけではない。

(知事)
 今、土木部長が申し上げたように、まだ土石流で確定したわけではないのですけど、土石流っていうのは西日本豪雨災害でご案内のとおり発生してますから、その対処を県はやっていますので、そういったような経験と技術者の知恵が欲しいということではないかなというふうに思います。

(愛媛新聞)
 すいません。立て続けで申し訳ないです。土砂がですね、山の中腹ぐらいに1500立米ぐらい残っているというようなお話があったと思うのですけれども、いわゆるこれから台風シーズンとかにも入ると思うので、二次災害の予防のために急ぎたいとか、何らかそういった狙い、考えはあるのでしょうか。

(知事)
 あります。結局、1500立米残っているということは、豪雨が来たときにそれがまた崩れてくる可能性もあるので、早く抜本的な対策ではないですけど、応急的な対策として、一刻も早く土のう積みを行いたいということがありますので、既に土のうの作成を始めていますので、先ほど申し上げたように、入口の撤去が終わったという連絡が市から入り次第、速やかに行いたいと思います。

(土木部長)
 すみません。土のうはあくまでも仮設です。斜面の流出防止対策は、市の役割です。

(知事)
 そうそう、だから土のうは仮設で、ばっとやって、先ほど冒頭に申し上げたように、この砂防の柵ですね。これ設計の方はもう始めています。そういう準備を始めてますので、そこまでが応急対応ということになります。県の方でやる(対策)ですね。

(NHK)
 度々すみません。NHKです。松山城の一件を受けて、宇和島城での点検ですとか、大洲市も大洲城の目視点検をされたりと、県内各地にお城がたくさんあるので、動きがありますが、改めて松山城以外の対策っていうのは、知事、何か考えていらっしゃることはありますか。

(知事)
 一元的には市の管理になりますので。先ほど実は宇和島に行っていました。宇和島に行って、宇和島市長とゴミの回収の事業でご一緒したのですが、船に乗りながら雑談して、宇和島城では既に調査を始めているというご報告があったので、他の大洲市とかは聞いてないのですけれども、それぞれでやっているような状況ではないかなというふうに思ってます。

(NHK)
 知事として一斉にやってほしいとかっていう要請は今のところ。

(知事)
 そうですね。そこまではしてないですけれども、ご指摘があったように、確認はする必要があるなと今感じましたので、すぐにどういう状況かというのは、各市に問い合わせてみます。

(NHK)
 ありがとうございます。

(テレビ愛媛(幹事社))
 その他、質問よろしいでしょうか。では、これで会見を終了します。


※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。
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