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特別職人事に関する記者発表の要旨(R6.6.28)
日時:令和6年6月28日(金曜日)15時30分~15時43分
場所:知事会議室
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
それでは臨時記者会見を始めます。本日は発表事項が2件あると聞いております。それではまず、特別職人事について知事から発表をお願いします。
(知事)
今、お話しのあった特別職人事について正式に発表させていただきたいと思います。このたびの6月定例県議会に、副知事および教育長の人事案件を追加提案させていただくことにいたしましたので発表します。
両名とも4年間で非常に高い実績を上げられた方であります。非常に頼りになるお二人なんですが、共通しているのはお二人ともそうだったように、4年やって、ぜひ組織の中で育っている後輩の人たちにぜひチャンスを与えたいというような気持ちが両名とも強く持たれていまして、この機会に後進にという、後進の育成にもつながる、組織の活性化にもつながるということで今回の運びとなりました。
そういう意味で、まず田中副知事ですけども、本年7月31日をもって任期満了となります。その後任として、前の総務部長でありました菅規行氏(かんのりゆき)を8月1日付けで選任する案を議会最終日7月10日水曜日に提案をしたいと思います。
菅氏は、昨年度、総務部長として公約で掲げた項目を中心とした県の総合計画を新たに作りましたが、その実現に向けて成果重視マネジメントの推進に尽力したほか、3年間にわたる新型コロナとの戦いにおいては、前半は、ワクチン対応の責任者でございました。そして令和3年度から2年間はまさに司令塔、保健福祉部長として県民の命を守る最前線で現場を指揮し、困難な状況の中で大いに指導力を発揮しております。またその他にも企画振興部や土木部などの実績もあり、どの分野においても安定した仕事ぶりが期待できるんではなかろうかと思います。
新ステージも2年目となります。これまで以上に成果を出さなければならない時期を迎えます。県政の幅広い分野に精通する菅氏は副知事として適任と考えておりまして、大いに手腕を振るっていただけたらと期待をしたいと思います。この人事案件、議会で同意をいただけたときには、任期は8月1日から令和10年7月31日までの4年間となります。
なお、退任される田中副知事ですが、特に、今いろんなプロジェクトを動かしてますので、新型コロナの感染拡大により大きな影響を受けた経済、観光面での立て直しに尽力いただいてきました。人的なつながりも非常に強い分野でありますので、今後は特別参与として、特に企業誘致、それから国際線の安定運航、また、海外経済交流等、この分野において、これまでの人脈を引き続き生かして、またアイデア、発想力もある方なので県政の発展のためサポートを特別参与としてお願いしたいと考えております。
次に、田所竜二教育長(たどころりゅうじ)は1日ずれるんですが、本年7月30日をもって任期満了を迎えます。その後任として前の観光スポーツ文化部長の高岡哲也氏(たかおかてつや)をこちらは7月31日付けで選任したいと考えております。
高岡氏は、えひめ南予きずな博やサイクリングしまなみ2022の開催にあたりまして、コロナ禍にあって、一層高いリーダーシップが必要とされる中で、現地の皆さんの方を始め、多くの関係者に飛び込んで連携して成功に導いた実績がございます。またアフターコロナの中で、他県とは結構激しい競争もありましたけれども、海外の航空会社との折衝は前面に立って折衝を引き受けていただいた方でもございます。台北便、ソウル便の再開、増便、釜山便の新規就航、これらも全て関わってくれていますので、松山空港国際線の拡充に尽力をされました。
現在、教育委員会では、田所教育長が尽力された県立学校の振興計画、これが方向性が決まりましたので、具体化がこれからの課題になります。田所教育長も、実は教育委員会の経験はありませんでした。だからこそあまりこう縛られることなく、教育の現場とはまた違った発想で、これまでの経験も融合させながら思い切った対策を講じ続けられたと思います。高岡氏も教育委員会の経験はありませんけれども、同じように大胆な行動が期待できるのではなかろうかというふうに思います。そういう意味では学校現場の皆さんと連携しながら、県立学校の魅力化に向けて邁進していただきたいと思います。
この人事案件に同意いただいた場合は、任期は7月31日から令和9年の7月30日まで、教育長の場合は3年間ということになります。以上です。
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
それでは特別職人事について質問のある社はお願いします。
(時事通信)
まず田中さん、田所さんの今回のこの3年、4年間の功績について、もう少し詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。
(知事)
そうですね、ちょうどこの3年間、4年間というのは、コロナとの戦いが約3分の2以上を占めていましたので、そういう意味ではコロナの担当はもう1人の副知事が矢面に立ってましたけども、それ以外の経済対策であるとか、いろんなコロナ対応で生じるひずみのフォローの方で実績を積み上げられた方でございます。それからもう一点は何といっても企業立地については、非常に中心的に昔からすご技データベースを担当したりですね、経済政策が得意な方でしたので、ここで大きな力を発揮されたんではなかろうかと思います。
田所氏についてはさっき触れたようにですね、教育委員会の経験がなかったがゆえに、自由な発想で新しい風を入れて大胆な政策展開をしてくれたんじゃないかなと実感してます。
(時事通信)
田中副知事は、その特別参与で残られるということなんですけども、非常勤の特別対応ということになるんでしょうか。議会同意とかは必要なものなのでしょうか。
(知事)
必要ありません。
(NHK)
先ほど後輩にチャンスを与えたりだとか、後進の育成、組織の活性化につながるということで、2人の後任の方は今年4月で退任されてすぐの起用になりましたが、ある意味60歳で部長を退任されてすぐ起用することの狙い、改めて知事どういうふうに考えてますか。
(知事)
そうですね。やっぱり世の中の変化のスピードが激しいですから、何ていうんですかね、60歳でも僕らでも付いていけるかどうかという時代に入ってきてますんで、やっぱり若い発想というものが必要なんだろうなというふうに思います。なおかつ行政の経験者ということである意味では即戦力として活躍してくれるんじゃないかなというふうに思ってます。
(NHK)
あとは、この部長から特別職というポストに行くこともできるみたいな県職員の何か士気の向上とかその辺も。
(知事)
もちろんあると思います。これはもう僕は当事者じゃないですから、ただ辞めた後でもね、こうしたことがあるということは、やっぱり仕事で実績を上げていけば、そういった機会が訪れるか分からない、誰しもがそういう機会がある、可能性があるというふうなことを示すということで非常に活性化には結び付くんじゃないかなというふうに思いますね。
(南海放送)
菅氏についてはどの分野でも安定的な仕事をということをおっしゃってたんですけど、改めて特にどのような分野で期待、どのような組織の中で役割を期待しますか。
(知事)
そうですね、先ほど言った総合計画の具現化ということで数値目標、新しい財政システムを稼働させてますから、いわばその組織全体の原動力たる根幹のシステムが変わって、KPIを重視した成果主義というのを追い求めてますので、まさにその緒に着いたばかりの状況ですから、そこに関わった経験を考えると近代的な県庁運営というふうなことに非常に力を発揮してくれるんじゃないかなというふうには個人的には思ってます。
(愛媛新聞)
先ほど田中副知事は非常勤の特別参与になるというお話があったと思うのですけど、田所さんは。
(知事)
特にまだご本人は決めてないですけど、何かのかたちでちょっとあまりにもいろいろな経験をされているので、県の方で力を貸してもらえないかなと今考えてるところです。
(愛媛新聞)
それは例えばですけども、また何らかの形で県の行政(に関わる仕事をされるんですか)。
(知事)
特命であるとかね、人材育成であるとか、分からないです。
(愛媛新聞)
今の段階では。
(知事)
はい。まだ。
(時事通信)
特別参与とは既に参与が2人おられるかと思うんですけども、この特別参与と参与の違いというのは何かあるんでしょうか。
(知事)
特には意識してないんですけど、何かの仕組み上の問題なの。
(人事課長)
はい。特別職の方が就かれる場合は特別参与です。
(愛媛新聞)
菅さんと高岡さんの行政手腕の他に、人柄をどのように知事は評価されていたのでしょうか。
(知事)
そうですね菅さんは、どちらかというと明るくグイグイというタイプかな。高岡さんは、派手さはないけど、愚直にじっくりという、キャラクター多分違うと思いますね。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。