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バイオディーゼル燃料
バイオディーゼル燃料モニター事業について
バイオディーゼル燃料5%混合軽油(B5軽油)の認知度の向上と理解促進を図り、二酸化炭素排出量の削減につなげるため平成26年度から平成28年度の間に「バイオディーゼル燃料モニター事業」を実施しましたので、その結果をお知らせします。
1事業の目的
本県では、地球温暖化防止及び循環型社会構築の観点から、地域のバイオマス資源「使用済み天ぷら油」を回収し、それを原料とするバイオディーゼル燃料の利用拡大に取り組んでいますが、使用済み天ぷら油の回収ネットワークは県内全域に広がりつつあるものの需要が伸び悩んでいるところです。
また、本県の運輸部門の二酸化炭素排出量は全体の11%(うち約8割は自動車)を占めており、2015年度の運輸部門のCO2排出量は270万3千トンとなっています。
平成26年度は貨物車両、平成27度は旅客車両、平成28年度は建設機械を対象にモニター事業を実施することにより、バイオディーゼル燃料5%混合軽油(B5軽油)の認知度の向上と理解促進を図り、二酸化炭素排出量の削減につなげることを目的としています。
2事業内容
(1)モニター事業者は一定期間B5軽油を使用し、その間のエンジンの作動状況や排気ガスの状況など指定項目の状況等について記録。
(2)モニター車両は、B5軽油の啓発を目的とする広告を掲出する。
(3)モニター事業者はモニター期間終了後、動作評価結果等について報告書を提出する。
3モニターの状況
実施年度 |
モニター事業者 |
モニター期間 |
モニター車両 |
台数 |
---|---|---|---|---|
H28 |
(株)富久 |
平成28年7月8日~平成29年2月28日 |
建設機械(ハ゛ックホウ等) |
7台 |
協和道路(株) |
平成28年11月10日~平成29年3月21日 |
建設機械(ハ゛ックホウ等) |
14台 |
|
H27 |
(公財)愛媛県動物園協会 |
平成27年10月1日~平成27年10月31日 |
路線バス |
1台 |
宇和島自動車(株) |
平成27年7月1日~平成28年2月28日 |
砥部動物園園内バス |
2台 |
|
H26 |
日本通運(株)松山支店 |
平成26年8月25日~平成26年9月30日 |
2~10t貨物トラック |
8台 |
日通四国運輸(株) |
平成26年8月25日~平成26年9月30日 |
1~10t貨物トラック |
5台 |
4事業結果
指定項目の動作評価について、全ての車両において良好な結果が得られ、従来の軽油と同様に支障なく使用することができ安全性を確認することができました。
また、モニター車両は、期間中「STOP!地球温暖化」のステッカーを掲出して運行し、普及啓発を実施しました。
指定項目の動作評価
(1)始動性(2)動作性(3)アイドリングの安定性(4)エンジンの異音・ガクガク感(5)排気ガスの状態(6)異臭の有無(7)エンジンの状態(8)燃料フィルターの状態
車両の状況について
建設関係
子ども向け出前講座「バイオマス教室」について
次世代を担う子どもたちのバイオマスに対する理解と関心を深めるとともに地球環境保全への意識啓発を図るため、子ども向け出前講座「バイオマス教室」を実施しましたので、下記のとおりお知らせします。
平成30年度開催状況
第1回目:平成30年5月12日(土曜日)愛媛県立東予高校40名
第2回目:平成30年6月26日(火曜日)宇和島市立喜佐方小学校14名
第3回目:平成30年11月21日(水曜日)松山市立椿小学校130名
第4回目:平成31年1月22日(火曜日)西条市立多賀小学校43名
第5回目:平成31年2月21日(木曜日)伊予市立北山崎小学校75名
平成29年度開催状況
第1回目:平成29年5月13日(土曜日)愛媛県立東予高校40名
第2回目:平成29年8月22日(火曜日)えひめエコハウス30名
第3回目:平成29年12月10日(日曜日)伊予市環境教室35名
第4回目:平成29年12月13日(水曜日)済美高等学校24名
第5回目:平成30年2月14日(水曜日)愛媛大学教育学部付属小学校100名
平成28年度開催状況
第1回目:平成28年5月14日(土曜日)愛媛県立東予高校40名
第2回目:平成28年8月25日(木曜日)えひめエコハウス22名
第3回目:平成28年11月23日(水曜日)伊予市環境教室22名
第4回目:平成28年12月15日(木曜日)愛媛大学教育学部付属小学校96名
第5回目:平成29年2月9日(木曜日)愛南町立一本松小学校21名
平成27年度開催状況
第1回目:平成27年7月3日(金曜日)松山市立久谷中学校3年生75名
第2回目:平成27年8月23日(日曜日)えひめエコハウス22名
第3回目:平成27年10月29日(木曜日)伊予市立郡中小学校160名
第4回目:平成27年12月11日(金曜日)四国中央市立関川小学校17名
第5回目:平成28年3月3日(水曜日)愛媛県立東予高校22名
「使用済み天ぷら油」からバイオディーゼル燃料の製造実験の様子
実験開始。メタノールと触媒(水酸化カリウム)を加える作り方を説明
「使用済み天ぷら油」にメタノールと水酸化カリウムを加えてよく混ぜます。
だんだん色が濃くなってきました。出来上がるまで講師の説明を聞きます。
完成です。下の色の濃い部分は副産物グリセリンが沈殿。上がバイオディーゼル燃料です。
バイオカート体験試乗の様子
運動場のバイオカートのりば
先生もいっしょに体験試乗
生徒さんから質問もいただきました
みんなで記念撮影
「バイオマス教室」を受講した感想
久谷中学校3年生の皆さんの「バイオマス教室」を受講した感想などをご紹介します。[PDFファイル/925KB]
「バイオディーゼル燃料普及啓発車両」の運行開始について
愛媛県では平成27年度からバイオディーゼル燃料5%混合軽油(B5軽油)の普及啓発のため、広告媒体としてラッピングした公用車を導入するとともに、B5軽油を使用して軽快に走っています。県地球温暖化防止キャラクター「ストッピー」や県キャラクター「みきゃん」、エビの天ぷらのイラストを配し、「使用済み天ぷら油をリサイクルして走っています」と地球温暖化防止をアピールしています。
「バイオディーゼル燃料」を使用することで、従来のガソリンなどの化石燃料より、二酸化炭素排出量を削減できます。
出発式
バイオ君1号(CX-5)
バイオ君2号(CX-5)
平成26年度「バイオディーゼル燃料発電によるイルミネーション点灯事業」について
この度愛媛県では、県内のバイオディーゼル燃料の普及啓発のための一環として、
えひめこどもの城において実施される「ナイトファンタジー2014」のイルミネーションの一部を、使用済み天ぷら油から精製したバイオディーゼル燃料によって点灯する事業を下記のとおり実施いたしました。
記
日時:11月29日(土曜日)~12月23日(火曜日)の9日間毎週土曜日・日曜日及び祝日の17時30分~21時00分
場所:えひめこどもの城(松山市西野町乙108番地1)
内容:(1)「ナイトファンタジ―2014」におけるイルミネーションの一部を、バイオディーゼル燃料5%混合軽油により点灯
(2)バイオディーゼル燃料普及啓発看板を掲出
(3)使用済み天ぷら油回収コーナーの設置
備考:点灯式・オープニングイベント等はなし。
※えひめこどもの城においても、使用済み天ぷら油を回収しておりますので、油の出し方にご注意のうえ、回収活動にご協力くださいますよう、何卒宜しくお願いいたします(イベント終了後も引き続き実施しています。)。
パンフレット(冬のこどもの城ナイトファンタジー2014)[PDFファイル/866KB]
パンフレット(バイオディーゼル燃料発電によるイルミネーション点灯について)[PDFファイル/701KB]
【参考】えひめこどもの城HP(外部サイトへリンク)