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アフリカ豚熱の侵入防止対策について
アフリカ豚熱(ASF)とは
ダニによる媒介、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。
有効なワクチンや治療法はなく、 発生した場合の畜産業界への影響が甚大であることから、我が国の家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられています。
我が国は本病の清浄国であり、これまで本病の発生は確認されておりませんが、アフリカでは常在的に、ロシア及びアジアでも発生が確認されているため、今後とも、海外からの侵入に対する警戒を怠ることなく、本病の発生予防に努めることが重要です。
なお、アフリカ豚熱は豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。
また、現在、我が国で発生している豚熱(CSF)とは、全く別の病気です。
海外での発生状況
今般、韓国当局から、令和5年12月21日に釜山広域市の野生いのししにおいてASFの感染が確認された旨が公表され、その後、多数の野生いのししでの感染が報告されています。
特に、令和6年1月以降にASFに感染した野生いのししが発見された地点は、本県をはじめ日本への定期航路がある空港やフェリーの埠頭とも距離が近いことから、本県へのASFの侵入リスクが高まっています。
ASF侵入防止 協力のお願い
海外からの旅行者の皆様へ
ASFは、海外から持ち込まれるウイルスの付着した肉製品、現地の土壌を踏んだ靴、自転車のタイヤを介して、侵入する恐れがあります。
侵入を防ぐために、ご協力をお願いします。
1.肉の入った食品を国内に持ち込まない
2.野外に肉の入った食品を捨てない
3.靴などについた土は落とす
4.家畜がいる施設に近寄らない
5.消毒ポイントでは指示にしたがってください
○国内のゴルフ場を訪れる皆様へ
海外から持ち込んだゴルフバッグ、クラブ、靴等の消毒にもご協力ください。
〈消毒方法〉
・逆性石けん(塩化ベンザルコニウム等)を含む消毒剤(できれば、通常使用濃度よりもやや濃い目が良い。)で湿らせたティッシュ等で十分に拭く。
・逆性石けん入りの手指消毒剤を十分に噴霧する。
養豚場におけるASF発生予防のポイント
農場へのウイルスの侵入を防ぐために、飼養衛生管理基準の遵守と定期的な点検をお願いします。
〈養豚場の重点対策〉
1.野生動物対策
・農場を囲う柵を設置するとともに、破損などがないか定期的に点検
・農場辺縁を含め敷地内の草刈りや枝の剪定を行い、野生動物が隠れる場所を作らない
・死亡家畜は野生動物を誘引しないよう適切に保管
2.農場内や侵入車両の消毒
・畜舎周囲、農場外縁部に定期的に石灰を散布
・車両の洗浄、消毒も忘れない
・車体、タイヤ周りや溝の汚れをしっかり落とす
3.更衣・履き替えの徹底
・洗浄、消毒された衛生的な衣服や長靴を用意
・長靴は履き替えを徹底し、使用後は洗浄してから消毒し、消毒薬は定期的、または汚れた都度交換