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農業・農村の動き(令和6年2月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
耕畜連携による土づくりセミナーを開催
耕畜連携を進める取組みの一環として、畜産農家の堆肥舎や JA 堆肥センターで生産される堆肥の有効利用を進めるため、土づくりセミナーを開催した。
「土壌から耕畜連携を考える」をテーマとした講演を行い、堆肥施用の必要性と注意点等を生産者に周知した。
また、パネルディスカッションでは、管内の堆肥利用の現状も踏まえたうえで、県やJA、生産者それぞれの立場から、堆肥の流通や施用、利用に関する課題や改善に向けた意見等が提起された。
参加者からは、堆肥を利用する際の施肥設計に関する質問や、入手可能な堆肥について周辺地域に PR してほしいなどの声が聞かれ、土づくりと耕畜連携の推進に向けた機運が高まった。
今後も、意向調査やマッチング活動を通じて、堆肥の有効利用に向け支援する。
鳥獣被害の削減を目指し、青年農業者組織が技術交換会を開催
鳥獣被害軽減のため、当班が活動を支援している西予青年農業者連絡協議会が他地区の青年農業者組織に呼びかけ、捕獲や防除に係る合同技術交換会を開催した。
交換会では、県施策の説明や地区別取組事例の紹介を行った後、捕獲や防除の効果的な実施に係る意見交換を実施した。
また、野村町内に設置している捕獲檻で、くくり罠の設置や電気止め刺しの使用について研修した。
参加者からは「狩猟免許を取得したが、くくり罠の設置や止め刺しについて実際に学ぶ機会がなく、貴重な経験となった」「他地区が個体の処理をどのようにしているか知ることができた」などの声が聞かれ、捕獲や防除技術の向上につながった。
今後も、青年農業者組織による鳥獣害対策への取組を支援するとともに、今回実施したアンケート調査結果を基に、より地域が必要とする技術の普及について検討する。