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愛媛県海洋プラスチックごみ総合調査の令和5年度の結果をお知らせします

ページID:0069224 更新日:2024年4月19日 印刷ページ表示

 愛媛県では、海洋プラスチックごみの効果的な削減につなげていくため、令和5年度実施した、マイクロプラスチックを含む漂着ごみ・漂流ごみの調査及び立入困難地域における漂着ごみの現状把握調査の結果をとりまとめましたので、お知らせします。

調査結果の概要

愛媛県海洋プラスチックごみ実態把握調査

1.調査地点(4箇所)

 

地域

漂着ごみ調査

漂流ごみ調査

東予

大三島大見地区海岸(今治市) 安芸灘

東予

  燧灘

中予

高野川海岸(伊予市) 伊予灘北部

南予

伊方越鯛ノ浦海岸(伊方町) 宇和海中部

南予

船越海岸(愛南町)  

2.漂着ごみ調査結果

ア 漂着ごみの量
 ・個数では、全ての地点で「プラスチック類」が最も多い。
 ・南予の2地点の平均は、東中予の平均と比べ、個数が約2.9倍、容量が約1.4倍多い。

イ プラスチックの種類
 ・個数では、全ての地点で「海域由来」の割合が最も高く、全ての地点で「カキ養殖用パイプ」「カキ養殖用まめ管」の割合が最も高い。特に大三島大見地区海岸(今治市)と伊方越鯛ノ浦海岸(伊方町)では90%以上。
 ・容量では、大三島大見地区海岸(今治市)及び船越海岸(愛南町)は「海域由来」の割合が最も高く、高野川海岸(伊予市)及び伊方越鯛ノ浦海岸(伊方町)は「容器包装」の割合が最も高い。​

ウ 言語表記
 ・船越海岸(愛南町)では、「ペットボトル」「ペットボトルのキャップ」「漁業用の浮子」全てにおいて「日本語以外」のものを確認

3.漂流ごみ調査結果

  • 人工ごみの個数は宇和海中部が最も多い。
  • 宇和海中部では「発泡スチロール」の個数密度が最も高く、漁業経営体数と相関関係がある。

4.マイクロプラスチック調査結果

  • 海岸部では、東中予で多い傾向。
  • 沿岸部では、宇和海中部が最も多く、他の3地点の平均の10倍。

立入困難地域における漂着ごみ現状把握調査

  1. 新規調査
    調査地点:東予地域(令和4年度に実施済の今治市を除く)全域
    調査結果:確認した漂着ごみの堆積箇所は100カ所で、総量は軽トラック194台分相当
  2. 継続調査
    調査地点:過年度調査で特に漂着ごみが多く確認された14地点
    調査結果:継続的な清掃活動が行われている地点では、漂着ごみが劇的に減少。

(参考)
・県下全域​を3年間で調査した結果は下表のとおり。

 
  南予 中予 東予 総計
立入困難海岸数 563カ所 94カ所 184カ所 841カ所
漂着ごみ量 32,479台相当 555台相当 579台相当 33,613台相当

 

報告書(概要)

概要版 [PDFファイル/2.52MB]

報告書(全体)

愛媛県海洋プラスチックごみ実態把握調査

立入困難地域における漂着ごみ現状把握調査

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