本文
えひめ交通安全のひろば(6年4月号)
令和6年4月発行
令和6年春の全国交通安全運動について
期間
令和6年4月6日(土曜日)から4月15日(月曜日)まで
交通事故死ゼロを目指す日
令和6年4月10日(水曜日)
全国重点
- こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
- 歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
- 自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守
愛媛県重点
えがお
「愛顔あふれる愛媛」の実現に向けた交通事故防止対策の推進
・「横断歩道止まろうシャンペーン」を通じた歩行者保護の徹底
・「シェア・ザ・ロード」の精神の普及浸透
愛媛県スローガン
抜け道と 思うな そこは通学路
全国では、新学期が始まる4月から6月にかけて幼児・児童(小学生)が関係する重大事故が増加する傾向にあります。
愛媛県でも新年度における通学路での重大事故の発生を抑止することを目的とし、本スローガンを選定しました。
愛媛県の未来を担うこどもの命を交通事故から守るためにも、通学路等のこどもが多い場所を通行する際は、特に安全運転を心掛けましょう。
令和6年春の全国交通安全運動実施要綱 [PDFファイル/1.1MB]
自転車用ヘルメット着用等を呼びかける啓発活動の実施について
令和6年3月27日(水曜日)、愛媛県庁前において、愛媛県警と合同で自転車用ヘルメットの着用や自転車の安全利用等についての呼びかけを実施しました。
中学生や高校生に比べ、大人のヘルメット着用率は低くなっています。
ヘルメットを着用していない家族や友人、同僚等を見かけた際は声を掛け合い、ヘルメット着用の輪をみんなで広げていきましょう。
(自転車の安全利用やヘルメット着用について呼びかける様子)
「大人も手を上げよう」運動について
交通安全県民総ぐるみ運動愛媛県本部では、通年の推進事項として「横断歩道止まろうキャンペーン」を実施し、❝横断歩道は歩行者優先❞であることを広く呼びかけ、ドライバーに対する横断歩行者等の保護意識の醸成に向けて取り組んでいます。
こうした中、愛媛県警察本部では、「大人も手を上げよう」運動を令和4年6月からスタートさせ、❝歩行者自らが横断の意思表示を行う❞ことを愛媛県民全体に浸透させ、全年齢層での日常的な行為とすることで、更なる交通事故の減少を図っていくこととしています。
当本部においても、本運動を推進することは、これまで取り組んできた「横断歩道止まろうキャンペーン」の効果を一層高め、横断歩道上での交通事故の減少につながるものと期待しています。
県民の皆様におかれましても、道路を横断する際は横断の意思表示として手を上げる等、本運動への御協力をお願いいたします。
「大人も手を上げよう」運動チラシ[PDFファイル/471KB]
特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)について
令和5年7月1日、道路交通法の一部を改正する法律のうち、特定小型原動機付自転車の交通方法等に関する規定が施行されました。
これにより、一定の要件を満たす電動キックボード等は、特定小型原動機付自転車として新たな交通ルールが適用されます。
全国では、電動キックボード等による交通違反や、死亡事故といった重大な交通事故も発生しています。交通ルール等をしっかりと理解し、安全に走行しましょう。
愛媛県警ホームページ「特定小型原動機付自転車とは」<外部リンク>
愛媛県警ホームページ「特定小型原動機付自転車」に関する交通ルール等について<外部リンク>
愛媛県警ホームページ「特定小型原動機付自転車講習」<外部リンク>
命を守るヘルメットを着用しよう
改正道路交通法の施行により、令和5年4月1日から自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務となりました。
県内でのヘルメット非着用時の致死率はヘルメット着用時の約3倍(警察データより算出)も高くなっており、過去にはヘルメットを着用していたおかげで死亡事故を免れたケースも発生しています。
事故の概要
男性が自転車で道路左側を直進中、センターラインをはみ出して進行してきた普通乗用車と正面衝突しました。
男性は、頭部を普通乗用車のフロントガラスに打ちつけ転倒し、脊椎骨折・肺挫傷等の重傷を負いましたが、ヘルメットを着用していたため、頭部に大きな損傷はありませんでした。
被害者の頭部が強い衝撃で衝突し、フロントガラスが大きく損壊するとともに、天井ルーフも曲がっています。
自転車は前後輪とも外れ、ハンドルも曲がっています。またヘルメットは右側頭部が割れています。
自転車事故で亡くなった方の半数が、頭部損傷が原因です。
自らの命を守るためにもヘルメットを着用して、安全運転に心がけましょう。
自転車保険入ってますか?
愛媛県では、自転車事故による被害者の経済的救済と加害者の賠償責任の補償を図るため、令和2年4月1日から自転車保険等への加入が義務化されました。
近年、自転車事故による高額賠償事例が発生しており、次に掲載している事例は、実際に他県で発生している高額賠償事例の一部です。
損害賠償額(約1億円)
男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の障がいを負い、意識が戻らない状態となった。
(神戸地裁、2013年7月4日判決)
損害賠償額(約9千万円)
男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障がい(言語機能の喪失等)が残った。
(東京地裁、2008年6月5日判決)
損害賠償額(約9千万円)
男子高校生が、夜間、イヤホンで音楽を聞きながら無灯火で自転車を運転中にパトカーの追跡を受け、職務質問中の警察官(25歳)と衝突。警察官は、頭蓋骨骨折等で約2か月後に死亡した。
(高松高裁、2020年7月22日判決)
注:上記裁判後の上訴等により、加害者が実際に支払う金額とは異なる可能性があります。
ご自身の保険加入状況をご家族・ご友人で確認してみてください。
自転車事故の保険加入状況チェックシート等[PDFファイル/3.16MB]
運転免許証の自主返納について
愛媛県内の免許保有者の内、高齢運転免許保有者(65歳以上)の割合は約30パーセントを占めます。(令和6年2月末現在)
また、最近では、高齢ドライバーによる運転操作のミスによる交通事故や、道路の逆走、誤って歩道を通行等のニュースが後を絶ちません。
ミスや間違いについては、高齢ドライバーに限ったことではありませんが、加齢とともに身体機能の変化があったり、運動能力が低下したりということは、誰でも感じたことはあるはずです。
そこで今回は運転免許証の自主返納について紹介いたします。
自主返納者には、いろいろな支援事業所から優遇を受けることができますので、詳しくは下記ホームページをチェックしてみてください。
愛媛県警察のホームページ「運転免許の自主返納と支援制度」<外部リンク>
シートベルト・チャイルドシートの着用について
交通安全県民総ぐるみ運動愛媛県本部では、「全ての座席のシートベルトとチャイルドシート100%着用キャンペーン」に取り組んでいます。
令和5年、警察庁及び一般社団法人日本自動車連盟がシートベルト・チャイルドシート使用状況について全国調査を行いました。
愛媛県では、高速道路でのシートベルト着用率は全国平均を上回っているものの、一般道路のシートベルト着用率及びチャイルドシート着用率は全国平均を下回っている状況です。
全ての座席のシートベルトとチャイルドシート100%着用を図ることを目的に、引き続きキャンペーンを展開してまいります。
令和5年 | 一般道路 | 高速道路 | ||
---|---|---|---|---|
愛媛県 | 全国平均 | 愛媛県 | 全国平均 | |
運転者 | 98.7% | 99.2% | 99.6% | 99.6% |
助手席同乗者 | 93.4% | 97.1% | 100.0% | 98.6% |
後部座席同乗者 | 32.8% | 43.7% | 85.4% | 78.7% |
令和5年 | 愛媛県 | 全国平均 |
---|---|---|
73.4% | 76.0% |
「愛媛県電動車いす安全登録制度」について
愛媛県内でも、多くの高齢者の方々が電動車いすを利用されているところですが、電動車いすに関連した交通事故の増加や、盗難、遺失事案の発生が懸念されています。
そこで愛媛県交通安全協会では、盗難予防、盗難・遺失からの早期発見・回復や交通安全情報の提供等を目的として、電動車いす取扱業者等の協力のもと、全国で初めて「愛媛県電動車いす安全登録制度」を創設しました。
登録は指定登録取扱所(販売店、レンタル店、地区交通安全協会)で可能であり、登録費は無料です。
詳しくは下記愛媛県交通安全協会ホームページをご覧ください。
愛媛県交通安全協会「愛媛県電動車いす安全登録制度」について<外部リンク>
万一、交通事故を起こしてしまったら・・・
4月の交通安全日
〇4月22日月曜日は、第613回「交通安全の日」です。
推進重点
- 新入学(園)児の交通事故防止
- シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
〇4月10日水曜日は第433回「高齢者交通安全日」です。
推進重点
- 高齢者の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止とヘルメットの着用促進
- 高齢ドライバーの交通事故防止
〇4月10日水曜日は第130回「自転車安全利用の日」です。
推進重点
- 新生活に伴う自転車安全利用の促進
- 自転車乗車用ヘルメットの着用促進
- 歩道通行時の速度抑制や押し歩きの促進