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平成15年度地下水の水質測定結果
平成15年度地下水の水質測定結果について
愛媛県環境審議会の答申を受けて策定した「平成15年度地下水の水質測定計画」に基づき調査した結果は、次のとおりでした。
1 定期モニタリング調査
過去に地下水の汚染が確認された地区における汚染の継続的な監視及び経年的な推移の把握のため、定期的に実施する地下水の調査を行った。
(1)調査地点
64地点(愛媛県45地点、松山市13地点、国土交通省6地点)
(2)調査項目
・愛媛県
環境基準5項目
砒素、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
・松山市
・環境基準20項目
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、四塩化炭素、六価クロム、全シアン、砒素、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1,2-トリクロロエタン、1,3-ジクロロプロペン、チウラム、シマジン、チオベンカルブ、ベンゼン、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素、ふっ素、ほう素
・要監視22項目
クロロホルム、トランス-1,2-ジクロロエチレン、1,2-ジクロロプロパン、p-ジクロロベンゼン、イソキサチオン、ダイアジノン、フェニトロチオン、イソプロチアラン、オキシン銅、クロロタロニル、プロピザミド、EPN、ジクロルボス、フェノカルブ、イプロベンホス、クロルニトロフェン、トルエン、キシレン、フタル酸ジエチルヘキシル、ニッケル、モリブデン、アンチモン
・国土交通省
・環境基準12項目
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、四塩化炭素、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ベンゼン、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
・要監視6項目
クロロホルム、トランス-1,2-ジクロロエチレン、1,2-ジクロロプロパン、p-ジクロロベンゼン、トルエン、キシレン
(3)調査結果
2地点でテトラクロロエチレンが19地点で硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が環境基準を超過した。
(14年度は2地点でテトラクロロエチレンが、15地点で硝酸性窒素等が1地点で砒素が環境基準を超過した。)
2 概況調査
地域の全体的な地下水の概況を把握するため、概況調査を実施した。
(1) 調査地点
82地点(愛媛県72地点、松山市10地点)
(2)調査項目
・愛媛県:環境基準26項目又は14項目及びダイオキシン類
・松山市:環境基準26項目、EPN及びダイオキシン類
(3)調査結果
6地点で硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が2地点でふっ素が環境基準を超過した。概況調査における環境基準超過地点については,周辺地区調査を実施し、また、飲用井戸等については、上水道への切り替え等の指導を行った。
ダイオキシン類については県下22地点で調査を実施したが、環境基準を超える地点はなかった。