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愛媛国際映画祭プレイベントの内容に関する記者発表の要旨
日時:
平成31年1月31日(木曜日)
11時08分~11時16分
場所:知事会議室
(知事)
今回は、あくまでもプレイベントということで受け止めていただきたいと思います。本番は来年度の愛媛県全体をフィールドにした国際映画祭になると思いますけれども、今回は、その前哨戦ということで、松山市を舞台にしたプレイベントという位置付けでスタートを切らせていただきます。
まず、愛媛国際映画祭のキー・デザインについてですが、この赤いロゴマークは、文化の入り口であり、出会いとその先にある発見、おもてなしなどの象徴としての暖簾(のれん)という位置付けにさせていただきました。愛媛の頭文字の「E」、そして全体は映画フィルムをイメージしているロゴになっています。
また、今回のプレイベントのメインビジュアルは、えひめ国体でもお世話になりました書家の紫舟さんの「ひらめく」という作品で、墨で電球が描かれています。この右側のキャッチコピー「感性にスイッチが入る。」と相まって、映画を作る人、観る人に不可欠な閃き(ひらめき)や感性というものを前面に打ち出したものとさせていただいております。さらに、国際映画祭ということを意識して、あえて墨で描かれた作品を使うことで、日本らしさも表現させていただきました。
次に、初日の記念上映の映画ですが、まず日台合作の映画ですが、台湾で大ヒットをしました「KANO 1931 海の向こうの甲子園」、そしてもう一つが、新居浜市が市制80周年記念で制作した「ふたつの昨日と僕の未来」、そして、オープニングを飾る新作映画として、日露戦争のロシア兵捕虜と松山の人たちの交流を描いた「ソローキンの見た桜」、以上3本がこれまでに決定しています。
また、それぞれの映画の関係者ということで、「KANO」は、台湾の馬監督、この前も台湾に行ってご本人にもお会いしてまいりまして、ご来県を快諾していただいています。それから主演の永瀬正敏さん。永瀬さんは、ご案内のとおり日台観光サミットの時に愛媛観光大使を引き受けていただいた方でもあります。
また二つ目の作品、「ふたつの昨日と僕の未来」は、愛媛県出身の大森研一監督さん、主演の佐野岳さん、それからこの映画に出演のたけやま3.5の皆さん。三つ目の「ソローキンの見た桜」は、井上雅貴監督さん、それからイッセー尾形さん、主演の阿部純子さん、愛媛県出身の女優、藤野詩音さんなど、多くの方々においでいただくほか、「ソローキン」の関係では、ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使も来県される予定でございます。
次に、2日目と3日目は、「愛媛ゆかりの映画」の上映会として、まず2002年に愛媛県と県内主要企業、これは加戸前知事の時代に作られた作品なんですが、「船を降りたら彼女の島」、これは主演は木村佳乃さんとそれから昨年お亡くなりになられました大杉漣さんの作品で、愛媛の島が舞台になっています。それから、伊丹十三さんの初監督作品「お葬式」。それから、伊丹万作さんの監督・脚本による「赤西蠣太」(あかにしかきた)などを予定しているほか、えりすぐりのコンペ作品の上映会など、3日間で15作品程度の上映を計画しています。
なお、映画作品コンペについては、今回は、未発表作品や海外映画祭などからえりすぐった優秀な作品を対象に実施し、一般公募作品については、先ほど申し上げましたとおり、来年度に開催予定の第1回愛媛国際映画祭において、公募し審査をさせていただくこととしております。
次に、映画祭初日に開催されるレッドカーペットは、愛媛県庁本館を活用しまして、来県される監督さんや俳優さんたちに華やかに登場していただく予定でございます。
また、松山市民会館での「オープニングセレモニー&シネマミュージックコンサート」では、映画祭の開会式、映画関係者・出演者によるあいさつ、さらに歌手のMayJ.さん、日本屈指のジャズミュージシャンであるクリヤ・マコトさんによる映画音楽コンサートも予定しております。
なお、最終日は、今回応募いただいた推薦コンペ6作品程度の中からグランプリ等を選定する審査委員会、各賞の授賞式、グランプリ受賞作品上映会等を予定しています。
このほか、映画関連イベントとして、愛媛ゆかりの映画監督等による愛媛と映画をテーマとしたパネルディスカッション、伊丹十三作品の座談会、子どもを対象としたアニメ制作やVR・ヴァーチャルリアリティの映像体験、日本のVFX界の第一人者、結城崇史氏による学生対象VFX講座なども計画中でございます。
なお、先ほど申し上げましたとおり、今回はプレイベントでもあり、一人でも多くの方々に映画に興味を持っていただけるよう、映画祭の上映作品の観覧をはじめ、パネルディスカッションやワークショップの参加費用については無料とさせていただきました。ただし席に限りがあるため、応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
また、初日、3月15日の18時30分から松山市民会館大ホールで開催される「オープニングセレモニー&シネマミュージックコンサート」につきしては、有料とさせていただきまして、前売り3,000円、当日3,500円となっております。明日、2月1日から発売を開始させていただきます。なお、このイベントには、被災地復興支援の一環として、被災者100名、1組最大4名までを無料招待する予定としています。
発表事項は、以上でございます。
現在、映画祭全体のタイムテーブル、新たな上映映画やイベント等の追加、開会式・審査委員会・授賞式の詳細等については、具体的な内容を固めている段階でございますので、今後、決まったものから順次、愛媛国際映画祭のホームページ等で追加公表をさせていただきたいと思います。
本県では初の本格的な映画祭の開催となります。映画ファンはもとより、多くの皆さんの参加、またマスコミの皆さんのご協力を、ぜひ、育てていきたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
以上です。
(南海放送)
あらためて、来年度の映画祭本格開催に向けて、このプレイベントでは、どういったところに期待しているのか。
(知事)
そうですね、愛媛県は、映画人と申しましょうか、本当にいろんな人物を輩出した県でもありますので、まして最近は、インターネットやパソコン、スマートフォンの普及によって、映像というのが非常に身近になっています。その元は映画でありますから、その映画というのは、時代を超えたメッセージであるとか、普遍の大切なメッセージが込められているものもたくさんありますので、そのすばらしさというものをですね、この映画祭を通じて、多くの方々に再認識していただく機会になればというふうに思っています。
また、日本全国に映画祭というのは、たくさんありますけれども、ほとんどが上映だけのものでありまして、本格的なものは、もう東京を中心とした大都会や地方では山形、熱海ぐらいしかないということでありますから、西日本の地方で行う唯一のフルスペック映画祭として、ぜひ育てていくことができればというふうに思っています。