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「愛媛国際映画祭2021」の開催に関する記者発表の要旨
【記者発表資料】
日時:令和3年7月15日(木曜日)11時32分~11時42分
場所:知事会議室
(テレビ愛媛(幹事社))
では続きまして、「愛媛国際映画祭2021」の開催について、知事よろしくお願いします。
(知事)
このたび、愛媛国際映画祭の実施内容を決定させていただきましたので、発表いたします。昨年はコロナ禍で行われておりませんが、2年ぶりとなります今回の映画祭は、「愛媛国際映画祭2021」と題しまして、8月から12月までの5カ月間、県内11の市町において、優れた映像作品に接する機会の提供や映像文化の担い手育成などを目的に、今回は「青春」をテーマにした42作品の上映会、そして映像制作のワークショップなど、多彩な事業を実施することとしております。
8月8日に松前町のエミフルMASAKIで開催するオープニングイベントでは、伊予高校吹奏楽部による映画音楽の演奏、非常にレベルの高い吹奏楽部でございます、その演奏や、活動弁士の片岡一郎さんによる無声映画の活弁上映などを実施する予定でございます。また、イベント期間中、久万高原町では車の中から映画を鑑賞するドライブインシアターを実施する予定。内子町では同町出身の映画監督冨永昌敬さんらによるシンポジウムや森山未來さんの舞台挨拶、そして、大洲市ではゆかりのある「銀河鉄道999」の上映、そして、この主題歌を歌われたゴダイゴのタケカワユキヒデさんによるコンサートなど、工夫を凝らした魅力あるイベントを開催することとしています。
コロナ禍で外出の機会が少なくなっている県民の皆さんに、映画を存分に楽しんでいただきたいという思いから、今回はもうコロナ禍の状況で向かいますので、全てのイベントは入場無料とさせていただきたいので、ぜひ会場に足を運んでいただきたいと思います。
なお、当初、「えひめ南予きずな博」との連携イベントとして実施を予定していた「レッドカーペット」につきましては、前回の映画祭、2年前、好評を博しましたが、不特定多数の人々が密集する恐れがございます。またコロナ感染防止対策の観点から、こちらについては取りやめといたします。その代わりに、南予の復興に向けた取り組みを、南予の住民の方々自らが映像作品として記録をする、復興ですね。そして、情報発信のツールとして活用することを目的に、新たに「きずな博」の参加団体を対象にしまして、「フィルムクリエイター養成塾」を実施いたします。来年の「きずな博」にも結び付けられると思いますので、ぜひ各団体、参加をしていただけたらと思います。
また、映画祭のフィナーレとして、現在、作品募集を行っている、「愛顔(えがお)感動ものがたり映像化コンテスト」の表彰式を12月中旬に行うこととしておりますが、今回、新たに受賞作品を松山市内の映画館のスクリーンで上映するなど、応募者にとってもさらに魅力のある内容としまして、本県独自の取り組みとして映像人材発掘の場になるものと期待しています。
さらに、8月15日までの間、「もう一度スクリーンで観たい映画」のオンライン投票キャンペーンを行っておりまして、投票上位作品、こちらは9月に県民文化会館で上映をすることといたします。こちらはこのキャンペーンに御協力をいただくことになりましたDVDレンタル大手のTSUTAYAさん。ご存知だと思います。TSUTAYAさんのご厚意により、豪華プレゼントも提供していただけるということになりました。ぜひ投票をいただきまして、この映画祭を盛り上げていく試みになればと思っていますので、よろしくお願いいたします。以上です。
(テレビ愛媛(幹事社))
ただ今の発表事項に関して、質問のある社はお願いします。
(テレビ愛媛)
テレビ愛媛ですが、コロナ禍での開催とはなりますが、感染対策等も注意しながらということで、どのような対策を取られる予定でしょうか。
(知事)
そうですね。もちろん感染状況によって、いろいろと変更もあろうかと思いますが、先ほど申し上げた不特定多数が集まるような「レッドカーペット」は中止にしましたし、そもそも映画館というのは、非常に感染対策(が取られていて)、いろいろ問題になっていますけども、クラスターが発生したというふうなことは事例としてはあまり聞かない空間でもありますから、映画館がしっかりとした、例えば席(の間隔)を空けるとかいろんな制限を、業界としてのマニュアルがあると思いますので、それに従ってやっていただければ問題ないと。久万高原のようにアウトドアでのシアターでのチャレンジなんかもありますので、しっかりと工夫しながら行っていきたいというふうに思っています。
(愛媛新聞)
愛媛新聞ですが、前回2年前が約2週間、今回が5カ月間で期間を拡大しているところの狙いと、あと今回入場を全て無料ということで、そのあたりの経緯とかは。
(知事)
そうですね。やはりコロナ禍であるということが大きな要因で、凝縮してワーッと急いでやるというふうなイベントを展開するような状況でもありませんし、それからどうしても海外との往来というのがなかなか今回難しいというふうに思いますから、また、次につながるような息の長い土壌づくりというような位置付けで、じっくりと時間を取るというのも必要なのかなというふうに思っています。それからやっぱりコロナで皆さん本当にいろんなところに出る機会が減っていますから、今回はこうした事業が無料で行われる、愛媛県の県民が対象ですから、そういったことに結び付くということがご理解いただきやすい環境ではないかなというふうに判断しています。
(愛媛新聞)
入場無料ということですけど、県とか市とか町の拠出する額というか、どの程度なのか。
(知事)
予算は前回並みですね。国の補助金等々も活用しますので、(県などが拠出する額は)ほぼ前回並みでございます。
(愛媛新聞)
今回の目玉とかっていうか、知事のお考えはどうですか。
(知事)
愛媛県らしさで言えば、2年前に初めてやった愛顔感動ものがたりとのコラボですね。実際に映画づくりで一番大変なのは、関係者にお聞きすると脚本づくりなんだそうです。もちろんメッセージ性のある物語を作ることになりますから、相当な工夫がいると。そこでもう初めてチャレンジしようかなと思っても足が止まってしまうと。今回、そこが一番大変な脚本を提供するというのがこの愛顔感動ものがたりとのコラボの意味だと思っています。あとはこれだけ技術力が普及し、一般の方々の中にも映像機器が手軽に手に入る、そしてまたそれらを工夫するソフトも本当に身近な物になっている、いわば脚本さえあればつくるということに関しては、かなり敷居が低くなってるんじゃないかなと。ですからそこをうまく加味して、人材の養成、この業界のですね、に結び付いていけばいいんじゃないかなというふうに思っています。今、日本のそういった人材の方々も実は育ってはいるんだけれども、海外に人材が取られてしまうような傾向が色濃く出ちゃっているんですね、ですから日本はさっき申し上げました経済の面でも、文化の面でも、音楽の面でも、芸術の面でも、いろんな面でこれからの人口の少子高齢化の進捗、それから経済力の中身、こういったことを考えると、また国家財政の状況も考えるとですね、本当に難しい時代に入っていくと思います。ですから、各分野での人材育成というものが重要なのかなと。そういう位置付けでこの映画祭も考えていく必要があるんじゃないかなと思っています。
(愛媛新聞)
今回、テーマ「青春」ですけど、このあたりの選定の狙いというか、何かありますか。
(知事)
そうですね、もともと愛媛県は、例えば夏目漱石の坊っちゃんをはじめ、それから最近では、映画でも、俳句甲子園(を題材にした映画)や、あるいは東予の「書道ガールズ‼」とかですね、いろいろな作品が青春という切り口で生まれているという歴史があります。「世界の中心で、愛を叫ぶ」も、これも南予の出身者の方が作られた青春群像ですから、そういったところで一番フィットしやすいんじゃないかなというふうに考えました。
(テレビ愛媛(幹事社))
では、各社さんよろしいでしょうか。