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農業・農村の動き(令和5年12月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
就農候補者の就農への不安を取り除け!青年農業者が相談会を開催
青年農業者と連携し、就農候補者等が農業を始める際に抱える課題へのアドバイスを行い不安解消につなげる相談会を開催した。
会では、住居や農地、労働力の確保や技術習得、仲間づくりなど、多くの相談が寄せられ、青年農業者は自らの体験談を交えながら助言していた。
また、青年農業者の地域貢献活動(鳥獣害対策)を体験する機会を設け、仲間づくりにもつながる組織活動への参加を呼びかけた。
参加者からは「同世代の農業者とつながりを持てて良かった」「経営開始にあたり、労働力の確保や資金面に不安があったが補助事業の紹介等もあり心強かった」との声が聞かれた。
当班は、今後も関係機関・団体と連携しながら、新規就農者の確保・育成に取り組む。
作付面積、生産量増加を目指し、寒地系にんにく産地で意見交換会を開催!
寒地系にんにくの作付面積と生産量の増加を図るため、今後の栽培管理等について意見交換を行った。
意見交換では、省力化機械使用による労働力削減効果を反映した栽培マニュアルや、周辺地域に面積を拡大するうえでの課題について検討するとともに、組合の活動方針について意識統一を図った。
当班からは、販路拡大のために首都圏で実施した市場調査結果を基に、消費者が求めるにんにくの動向について報告した。
栽培マニュアルを見直し、機械化一貫体系の確立により、労力軽減を図ることで適期作業を行い、収量増加と品質向上を図る取組みを支援する。
また、寒地系にんにくの適正試験の実施等により、近郊地域への面積拡大の取組みを支援する。
くりの生産拡大に向け伴走支援を実施
奥伊予地域(城川町)で、くり生産の中心を担うことが期待される農地所有適格法人「(株)西の栗」が12 月に設立された。
当班は、法人の設立支援を行うほか、集積した園地での生産拡大に向け、苗木定植時の排水や肥培管理等の技術指導、活用できる補助事業の情報提供を行った。
また、園地の簡易土壌分析を行い、不足する肥料について定植時に標準量の施肥を行うよう指導した。
適切な栽培管理を行うため、園地の土壌条件、栽培開始に向けて必要となる準備について、生産者の認識を深めることができた。
今後も、栽培技術指導や補助事業の活用等について支援し、生産拡大を推進する。