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農業・農村の動き(令和5年10月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
にんにく栽培における機械化一貫体系の確立!
大野ヶ原地域ではにんにくの産地化に向け、機械化一貫体系の確立による労力負担の軽減を図るため、省力化機械の整備を行った。
当班では、整備に係る補助事業の活用に向け、事業内容の説明や書類作成などの支援を行うとともに、整備した種子割り機・選別機、マルチャーを使用し、手作業で行う場合と機械を使用する場合での作業時間比較による労働力削減効果を実証した。
効果実証では、種子割り・選別作業は、手作業と比較し63%、マルチ張りについては、90%と大きく作業時間が削減されることを確認できた。
今後は、収穫時期に合わせ、掘取機の効果実証を行い、作業体系ごとの機械使用を栽培マニュアルに反映し生産者へ周知するとともに、機械化一貫体系の確立による面積拡大への取組みを支援していく。
鳥獣害被害削減に向けた見回り活動を実施!~地域への波及を目指して~
鳥獣害削減に向け、大型捕獲檻と遠隔監視型装置による見回りなど捕獲作業の省力化技術を地域に波及するため、実証試験で設置している捕獲檻の調査を実施した。
捕獲檻の稼働状況や檻の状態を確認し、侵入経路の視覚的共有を行ったうえで、今後仕掛ける餌の種類等、効果的な捕獲に向け協議した。
生産者からは、「捕獲檻の効果を実感できた。遠隔監視型装置があれば見回り回数が減り、目で見て檻を作動することで、捕獲率の上昇にもつながる。導入を検討したい」との声が聞かれた。
今後は、遠隔監視型装置による見回り回数の削減、捕獲数量の推移等、効果を検証し、同装置を対策マニュアルに反映するなどにより地域への波及を支援していく。