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農業・農村の動き(令和5年8月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
高校生が水稲栽培への理解を深める
将来的な地域農業を担う人材育成を推進するため、宇和高校に設置している水稲肥料試験ほ場で、水稲収穫期調査に関する研修会を開催した。
収穫期調査方法について指導した後、生徒は稈長、穂長、穂数の3項目の調査と坪刈りを行い、施肥方法の違う水稲の生育状況・収量等を数値で客観的に把握した。
次代の担い手や指導者として期待される高校生が、地域の主要品目である「宇和米」に対する理解を深める機会となった。
12月上旬には、今回収穫したサンプルを用いて収量・品質調査に関する研修を計画しており、本活動を通じて、農業の現状や魅力を生徒に伝え、地域農業を担う人材の育成に努める。
耕畜連携に向けた連絡会議を開催
肥料や飼料を始めとする資材価格の高騰が続く中、第2回JAひがしうわ耕畜連携連絡協議会の第2回会議が開催され、当班は構築連携に向けた取組みについて指導した。
協議会では畜産農家が必要とするWCS(ホールクロップサイレージ)用稲の確保に向け、生産体制の確立と増産への支援を行っており、当班は、WCS用稲の安定生産に向けた実証ほの設置、栽培技術の指導等を行い、増産に向けた取組みを支援している。
その結果、管内のWCS用稲は、123ヘクタール(前年度対比120%)の作付が計画され、畜産農家の要望に対し87%が確保される見込みとなった。
今後も、WCS用稲の確保に向け支援を行うとともに、補助事業の活用支援等により、堆肥舎やJA堆肥センターで製造された堆肥の耕種農家での利用拡大を進めていく。