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愛顔のえひめ(令和5年12月号)
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「愛顔のあいサポート運動」をご存知ですか?
障がいを知り、共に生きる地域共生社会を目指して
あなたも「あいサポーター」になりませんか?
急な坂道で車いすの方が困っているように見える。けれど、自分はどうしたらいいのか分からない…そんな場面に遭遇したことはありませんか? まずは「何かお困りですか」と一声かけることが大切。分かってはいるものの、実際には勇気のある一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
日常生活において困っている障がいのある方がいれば、みんなができる範囲でサポートする社会にしたいですよね。県では、障がいのある方が暮らしやすい地域社会(共生社会)を県民みんなでつくっていくために、「愛顔のあいサポート運動」を推進しています。そして、障がいのある方が何に困っているのかを理解して、ちょっとした手助けや配慮を実践する「あいサポーター」を養成しています。
あいサポーターになるには、約90分の研修を受講するのみ。できる範囲でちょっとした手助けをする意欲がある方なら、誰でもなることができます。皆さんも多様な障がいの特性、障がいのある方が日常生活で困っていること、そのときに必要な配慮等を学んでみませんか。県民みんなで「愛顔のあいサポート運動」の輪を広げましょう!
「あいサポーター研修」を受講することで、「あいサポーター」になることができます。
研修やイベント、PTA等の会合などさまざまな場面で実施できます!
▲障がい当事者からの講話。「スロープがあっても、長すぎると腕が疲れて上りづらいというお話は印象的でした」とPOPの皆さん
▲簡単な手話講座
企業・団体の認定
あいサポート運動に積極的に取り組む企業・団体を「あいサポート企業・団体」として認定しています。
研修の申し込み
企業や団体だけでなく、個人の方も申し込みできます。
運動公式HP<外部リンク>(外部サイトへリンク)
このバッジはあいサポーターである証です。研修修了後、参加者全員に「あいサポートバッジ」を配付。日常生活や職場等での着用をお願いしています。
- 問い合わせ:県障がい者社会参加推進センター
- 電話:089-921-4772
松山大学 障がい学生支援団体POP
左から、山田悠真さん、平田瑶さん、竹内吉宏さん
私たちは、障がいのある学生が障がいのない学生と同じように学び、豊かな学生生活が送れるよう要支援学生に応じたサポートを考え、活動に取り組む学生団体です。普段から、本やインターネットを使って障がいについて勉強しています。
「あいサポーター研修」で障がいのある方のお話を聴けたことは、とても貴重な経験に。障がいのある方がどんなことで困っているのか、これまでの知識のインプットでは想像できなかったことを知り、実際に体験してみることやお話を聴くことの大切さを学びました。今後は、車いす体験や色弱体験、地域のボランティア活動に参加するなどして、実際に“経験する”ことに力を入れたいと考えています。また、研修でいただいた「あいサポートバッジ」を胸に、私たちのちょっとした手助けや配慮が誰もが暮らしやすい温かな社会づくりの力になると意識し、自分たちにできることを実践していこうと思います。
▲松山大学での活動の様子
「ヘルプマーク」を身につけている方を見かけたら…
ヘルプマークを知っていますか?
ヘルプマークは援助が必要な方のためのマークです。外見からは分からなくても、援助が必要な方がいます。見かけたら、思いやりのある行動を。
席を譲る、「何かお手伝いしましょうか?」などの声かけをお願いします!
電車・バスの中で、席をお譲りください
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難だったりする方がいます。また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、 ストレスを受けることもあります。
災害時は、安全に避難するための支援をお願いします
視覚障がい者や聴覚障がい者等の状況把握が難しい方、 肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。
駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします
交通機関の事故等、 突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。
ラッピング電車が走ります!
11月下旬~1月初旬には、松山市の中心部を移動する市内電車にラッピング広告を実施。ぜひ注目してください!
愛顔のあいサポート運動及びヘルプマーク普及啓発事業は、愛媛県「三浦保」愛基金を活用して実施しています。
TOPICS-1:「令和5年度障がい者芸術文化祭」開催
愛顔ひろがる えひめの障がい者アート展
県内在住の障がいのある方が制作したアート作品を展示。会期終了後は県内6会場で入賞作品の巡回展も開催。
- 日時:~12月10日(日曜日)9時40分~18時00分(入場は~17時30分)
- 料金:入場無料
- 開催場所:県美術館新館2階 常設展示室2
愛顔ひろがる えひめの舞台芸術 成果発表会
県内在住の舞台芸術に関心のある方を対象に実施したワークショップの成果をオリジナルミュージカルとして発表します。
- 日時:12月24日(日曜日)11時00分~12時40分、15時00分~16時40分
- 料金:入場無料
- 開催場所:IYO夢みらい館(伊予市文化交流センター)文化ホール
- 受付、募集期間、応募方法:観覧申し込みは12月15日(金曜日)まで。観覧申し込みなど詳細は県障がい者アートサポートセンターHP<外部リンク>(外部サイトへリンク)をご確認ください
TOPICS-2:12月3日(日曜日)~9日(土曜日)は「障害者週間」
毎年12月3日~9日までの1週間を「障害者週間」と定め、この期間を中心に、国、地方公共団体、関係団体等が連携して、障がいと障がいのある方について正しく理解し、誰もが暮らしやすい社会を目指す取り組みを実施しています。障がいがある人もない人もみんなで助け合い、住みよい愛媛にしましょう!
[注目ビト]
愛顔のあいサポートメッセンジャー
川崎 壽洋(かわさき としひろ)さん
多機能型事業所(就労継続支援A型・B型)を運営する「NPO法人 ぶうしすてむ」の理事長である川崎さん。自身も障がいを有し、仕事のかたわら、多様な障がいを理解するためのあいサポーター研修等で講師を務めるなど、障がいを知り、共に生きる地域共生社会を目指す活動にも精力的に取り組んでいます。
川崎さんと一緒にあいサポート運動シンボルマークを手にしているのは、愛顔のあいサポーター研修を受講した松山大学「障がい学生支援団体POP(ポップ)」の皆さん。
「愛顔のあいサポート運動」で多様な障がいを知るきっかけに
私は先天性脳性まひがあり、普段は杖を使って歩いていて、長距離の移動では車いすを利用することもあります。段差や手すりのない階段で困ったり、せっかくの思いやり駐車場なのにコーンが置かれていて、それを移動させるのが大変だったり…。日々さまざまな困りごとがあり、「もっと障がい者への理解が進めばいいのに」と感じていました。そんな中、愛媛県で「愛顔のあいサポート運動」がスタート。私も研修の講師として、多様な障がいの特性や障がいのある人が何に困っているかをお話しさせていただいています。
障がいのある人を手助けすることは簡単なことではないかもしれません。しかし、今は健常な人も高齢になれば手助けが必要な立場になるかもしれず、誰にとっても身近なことなのです。だからこそ、“自分と違う”人がいることを理解し合い、みんなが住みよい地域共生社会の実現を願っています。障がいには多様性があり、どんなサポートが必要かを知っていただきたい。そう、住みよい愛媛づくりの第一歩は“知る”ことから。研修会をきっかけに、「愛顔のあいサポート運動」の輪が広がればと期待しています。もちろん、障がいのある人も困りごとを発信することが大切。勇気を持って声をかけ合える社会を目指したいですね。
- 問い合わせ:障がい福祉課
- 電話:089-912-2420
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