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洪水浸水想定区域図を改訂しました
新たな洪水浸水想定区域図を公表します
近年、全国各地で記録的豪雨が多発しています。平成27年9月の関東・東北豪雨では、茨城県常総市で鬼怒川が決壊し、大規模な浸水被害が発生しました。このような中、迅速な避難や被害の軽減につなげるため、改訂作業を進めておりました洪水浸水想定区域図が完成しましたので公表します。
今後、関係市に情報提供し、ハザードマップの作成を支援してまいります。
主な改訂点
想定し得る最大規模の降雨を対象に作成しました
これまでは、対象降雨を河川整備の計画規模の降雨(年超過確率1/50程度)としていましたが、水防法の改正により、想定し得る最大規模の降雨(年超過確率1/1000程度)に変更して作成しました。
その結果、金生川では、対象降雨量が約3倍になるなど、その他河川でも同様に、これまでよりも大きな降雨を対象に作成しています。
年超過確率1/1000の降雨とは
毎年、1年間にその規模を超える洪水が発生する確率が1/1000(0.1%)の降雨のこと。
想定し得る最大規模と合わせて、これまでと同様の河川整備計画規模の降雨を対象とした洪水浸水想定区域図も作成しています。
表示メッシュサイズが5mに精度が向上しました
これまでは、50m四方で浸水想定区域を表示していましたが、今回は5m四方でより細かく表示しています。
航空レーザー測量のデータが蓄積され、地盤高さの情報の精度が向上し、細かい地形の変化まで把握することが可能になりました。
家屋倒壊等氾濫想定区域を新たに記載しました
堤防沿いの地域では、家屋の倒壊・流出をもたらすような激しい氾濫流や河岸侵食が堤防決壊に伴い発生することが想定されます。このような区域では、早期の立退き避難が必要なため、「家屋倒壊等氾濫想定区域」として洪水浸水想定区域図に記載しました。家屋倒壊等氾濫想定区域には、次の2種類があります。
洪水氾濫
現行の建築基準に適合した一般的な構造の木造家屋について、浸水深と流速から倒壊等をもたらすような氾濫流が発生するおそれのある区域を推算したもの。
河岸侵食
過去の洪水規模別に発生した河岸侵食幅より、木造・非木造の家屋倒壊等をもたらすような洪水時の河岸侵食幅を、河岸高(堤内地盤高と平均河床高の差)や川幅等から推算したもの。
浸水継続時間を設定しました
浸水継続時間は、浸水深50cm以上が概ね24時間以上継続する場合に設定しています。
浸水継続時間が長い地域では、仮に洪水時に屋内で安全確保により身体・生命が守れたとしても、その後の長期間の浸水により生活や企業活動の再開等に支障がでるおそれがあることから、立退き避難の要否の判断や企業BCPの策定等に有用な情報となります。
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