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6月定例県議会提出予定人事案件に関する記者発表の要旨(H26.6.26)
日時 平成26年6月26日(木曜日)14時00分から14時10分
場所 知事会議室
(知事)
このたび、6月議会に、副知事選任の人事案件を追加提案することといたしましたので、発表させていただきたいと思います。
上甲啓二副知事から、本年7月末をもって勇退したいとの意向がありましたことから、後任には現在参与の上甲俊史氏を8月1日付けで選任する案を6月議会に追加提案したいと思います。
上甲参与は、県民環境部長として南海トラフ大地震に備えた防災・減災対策や、原子力防災対策の推進に尽力するとともに、平成25年度には、プロパー職員として14年ぶりに総務部長を務め、予算編成や人事・組織管理に指導力を発揮したことから、県政の重要課題にスピード感を持って成果を追及していく上で、適任と考えております。選任の同意をいただけたら、任期は、平成26年8月1日から平成30年7月31日までとなります。この人事案件につきましては、本会議最終日の7月9日水曜日に追加提案をさせていただきます。
なお、上甲啓二副知事には、4年4カ月にわたりまして、加戸県政三期目と中村県政の一期目を特別職として支えていただき、心から感謝しています。今後は、特別参与として、これまで培った経済界や農林水産団体等の豊富な人脈を生かして、えひめ国体の円滑な実施や実需の創出などについて、大所高所の観点から私をサポートしていただきたいと考えております。以上です。
(南海放送)
上甲副知事の退任の理由は。
(知事)
さっき、少し触れさせていただいたんですけれども、加戸前知事の下では参与という時期もありましたけれども、特別職を4年4カ月、務められてこられた方ですので、これはもう、一身上の都合ですから何とも言えませんけども、やはり後輩、後進の育成という観点から一つの区切りと考えられたんではなかろうかと思います。
(南海放送)
体調面などの理由ではないのか。
(知事)
それはもう全然、至ってお元気でございます。
(NHK)
特別参与というのは、過去に設置したことはあるのか。
(知事)
これまでは、加戸前知事の時代に、宮内薫さんという方が、出納長の後、特別参与に就任されているという記録があります。
(NHK)
特別参与は、どのような職になるのか。
(知事)
これまでの参与も特命事項に走り回っていただいたりしてきましたが、上甲さんの場合は、もうすでに特別職を4年以上経験されていますから、先ほど申し上げましたように、広い人脈をお持ちですので、そういった人脈を生かした実需づくり、経済政策のサポートであるとか、それから、国体が3年後に迫っていますので、国体も教育委員会が扱う仕事と知事部局が扱う仕事、これが分かれているところもあるので、こういったところのコーディネートとか、そういったものに力を発揮してもらいたいなと思っています。
(愛媛新聞)
参与と特別参与では、制度上、何か違いがあるのか。
(知事)
イメージ的には参与よりもちょっと上みたいな感覚で捉えていただいたらいいのかな。訓令が昭和60年に発令されているんですが、参与は、県行政について高い識見を有する者のうちから知事が委嘱するのが参与です。特別参与は、県行政に関し特別な功績があった者のうちから知事が委嘱する。こういう形になっています。
(テレビ愛媛)
特別参与も参与と同じように部屋を構えるのか。
(知事)
はい、そうです。
(テレビ愛媛)
現在の上甲副知事に1期目を支えられて、特に記憶に残っていることや助けられたこと等があれば教えてほしい。
(知事)
ともかく農林水産関係には非常に強い思いをお持ちだったので、特にセールス、営業展開するときに、そういった面での現場の状況等を、きめ細かく私に伝えてくれたというのは、自分が営業に力を入れるに当たって、非常に大きな力になったと思います。
(愛媛新聞)
今回の交代の時期については、現在の副知事が2人とも同日に就任ということもあったのか。
(知事)
そういったことも考えられたんではなかろうかと思うんですね。同じ時期に就任ということになると、いなくなる時もひょっとしたら同じ時期ということも可能性があるので、それは好ましくないということも、上甲副知事本人がお考えになられたかもしれません。
(読売新聞)
新しい副知事に、どのような分野でどのような働きを期待しているのか、もう少しお願いしたい。
(知事)
特に県の大きな重要施策である防災・減災対策等の経験がございますので、この点については最も期待をしているところでございます。
(テレビ愛媛)
現在の上甲参与は、サイクリング振興も担当しているが、この点について、一言お願いしたい。
(知事)
サイクリングについては、ご本人も60歳でありながら、ヒルクライムに挑戦したり、非常に現場の職員の中に入って、サイクリング振興にも参与として取り組んできた方でありますから、これから新しい観光の一つのプランとして、現在、愛媛県ではサイクリング観光というものに力点を置いていますから、そういった面でも大いに力を発揮していただけるんじゃなかろうかと期待しています。
(愛媛新聞)
担当分野、特に重点を置く分野としては、どのように考えているか。
(知事)
役割分担は、基本的には上甲副知事と長谷川副知事の間で副知事担当制を導入していますので、その分野を引き継ぐということになります。特に県民環境部は、先ほど申し上げた防災を含めて原発の問題もありますけど、すでに県民環境部長としての経験がありますから、スムーズに入っていけるのではなかろうかと思っていますし、経済労働部や農林水産部という営業にかかわることについても、力を発揮していただけるのではないかと期待をしています。
(愛媛新聞)
知事自身の任期満了が近い時期の交代となるが、何か思うところがあるか。
(知事)
いや、それは特にないです。任期と県の仕事とは、それはまた別で、県の仕事というのは継続していきますので、そういう意味では、上甲さんも特別参与で残られて、大所高所からアドバイスあるいはサポートをしていただけますから、ある意味では、新副知事もそういった先輩のアドバイスをもとに仕事をスタートすることができますので、非常に恵まれた状況でのスタートを切れるんではなかろうかと思います。
(NHK)
参与は、空席になるのか。
(知事)
そうです。ですから人数が別に増えるわけでもないということです。