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愛媛県県民賞受賞者に関する記者発表の要旨について
日時 平成26年10月28日(火曜日) 15時15分~15時21分
場所 知事会議室
(知事)
愛媛県県民賞の受賞者について、発表させていただきます。
このたび、2014年のノーベル物理学賞の受賞が決定した中村修二氏に対しましては、県としても、ぜひ、今回の快挙をおたたえしたいと考え、検討を行った結果、本県の誇りとして、深く尊敬するに値することから、知事表彰としては最高位に位置付けられる愛媛県県民賞を授与させていただくことといたしました。
この県民賞は、賞の受賞者としてふさわしい方がいらっしゃる場合に、その都度、選考委員会において審議の上で、授与する制度となっておりまして、先般、県議会議員、市町・経済団体の代表者、学識経験者等で構成する選考委員会に対しまして、中村氏への賞の授与について諮らせていただいたところ、全会一致で承認する旨の答申をいただいたことから、授与を決定いたしました。
なお、賞の授与につきましては、中村氏が帰県される際に、贈呈式を執り行い、盛大におたたえしたいと考えておりまして、今後、日程調整を行いますので、詳細が決まりましたら、あらためてお知らせをさせていただきたいと思います。
以上です。
(読売新聞)
選考委員会は、いつ開催されて、どういった理由で全会一致になったのか。
(知事)
これは、担当部局の方から。
(県民環境部長)
これは、こういったおめでたいことですので、皆様に委員になっていただくときにお諮りしたら、それぞれご賛同の意向でしたので、持ち回り審議という形でさせていただき、全員のご承認をいただいております。
(知事)
ちょっと、日は、それによってずれているかもしれませんね。
(産経新聞)
委員は何人か。
(知事)
7名。ちなみに今回の県民賞は、昭和32年に制度として創設されていまして、これまでに4名の方が受賞されています。ですから、中村さんで5人目の受賞となります。
(読売新聞)
どういうところを評価されたのか、もう少し詳しく説明してほしい。
(知事)
そうですね、これは、選考委員の方の話が優先されるべきだと思うんで、僕の個人の意見でもよろしいですかね。やはり、発光ダイオードという研究を通じてですね、その研究が本当に世の中の発展に直接結びついたという点、まさにもう今、発光ダイオードが当たり前のように身の回りにも存在するようになってきましたけれども、やはりそれには解明から含めて、広く汎用性を持つということが、やっぱり大事な点だったと思いますけれども、その点について民間の研究所でそれを追い求めて、普及までの形を、基盤をつくり上げたという点は、大いなる評価の対象ではなかろうかと思いますし、であるがこそ、今回のノーベル物理学賞受賞にもつながっていると思いますので、多くの方がご納得いただけるのではないかと思っています。これは、あくまでも個人の意見です。
(読売新聞)
県にとってどんな存在といえるか。
(知事)
そうですね、伊方町で生まれ育ち、大洲の高校で学ばれて、しかも決して順風満帆な道のりではなかったと思います。ご経歴を拝見しますと。そういう中で、通常、こういうノーベル物理学賞等々になりますと、順風満帆な王道というものを歩まれて、大学の研究室で研究を積み重ねられて、たどり着くという方がほとんどだと思うんですけれども、本当に挫折も経験されて、民間の企業でその発明を開花させたというのは、多くの方々に励みになると思うんですね。愛媛の地で生まれ育った身近な方がですね、ノーベル物理学賞というとてつもない評価を受けたということも、ある意味で、愛媛県で学ぶ子どもたちにも大きな夢を与えてくれたんではなかろうかと思います。
(共同通信)
贈呈式は、年内に行うのか。
(知事)
中村先生が帰県するのは、公式インタビューの中で拝見しただけですが、2月くらいに愛媛県に行けたらと思っていますとおっしゃってたので、それくらいの時期になるんじゃないかと思いますけど、まだ、分かりません。