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試験研究成果

ページID:0037741 更新日:2026年9月25日 印刷ページ表示

 

 

試験研究成果一覧

【令和7年度成果】

試験研究課題名

実施年度 実施部署 目的 主な成果 資料
漁業資源調査費 昭和52~ ​​水研センター_環境資源室・栽培研_浅海調査室・東予駐在 資源評価対象魚種の資源評価精度を向上させるため、調査船による卵稚仔調査や市場調査等を行い、資源水準及び資源動向の判断等の把握に必要な生物学的情報を整備する。

〇調査データは、データ交換システムを通じて水産研究・教育機構水産資源研究所及び水産技術研究所へ報告した。
〇対象魚種の体長組成、成熟状況、性比、肥満度や卵稚仔の分布状況等の生物データ及び標本船日誌、水揚量等の漁獲データを収集した。

 
漁況海況予報事業費 昭和39~ ​水研センター_環境資源室・試験船「よしゅう」 本県沿岸域の漁況海況の調査を行い、関係漁業団体や漁業者へ迅速に情報を提供する。 〇宇和海、伊予灘、燧灘の海況及び宇和海の漁況について調査し、収集した情報をとりまとめ、関係漁業団体や漁業者に広報した。 宇和海海況情報サービス [PDFファイル/414KB]
漁場環境モニタリング調査指導事業費 平成12~ 水研センター_環境資源室・試験船「よしゅう」・栽培研_浅海調査室・東予駐在

赤潮等による漁業被害を未然に防止するための水質・底質等漁業環境のモニタリング調査を実施する。

西部瀬戸内海沿岸6県が広域共同調査を行い、有害赤潮の分布拡大域状況を情報化する。

赤潮による被害を防止するため、へい死機構の解明と発生予察を行う。

〇調査で得たサンプルを各県と愛媛大学で分析し、水産技術研究所と共同でデータを解析することで、赤潮発生予測方法について検討した。
〇愛媛県沿岸の漁場環境を把握するため、水質・底質・藻場・有害有毒プランクトン等の調査を行った。

 
資源管理推進事業費 平成13~令和8 水研センター_環境資源室・栽培研_浅海調査室・東予駐在 県内の重要水産資源であるキジハタ、マダイ、ヒラメ、クルマエビについて、漁獲・資源動向の把握と、適切な資源管理の確立に努める。

​〇対象魚種の体長組成、成熟状況、性比、肥満度や卵稚仔の分布状況等の生物データのほか、水揚量等の漁獲データを収集した。
〇クルマエビについては、放流効果のさらなる向上を目的とし、標識タグを用いた放流追跡調査を実施した。

 
媛スマ養殖用種苗安定供給事業費 令和5~9 水研センター_養殖推進室 愛育フィッシュの牽引役となる媛スマを周年にわたって販売できるよう種苗生産体制を高度化し、優良種苗の安定供給を図る。

〇これまでに得られた知見(ふ化仔魚の安定供給、配合飼料への効率的な餌付け等)を活用した生産システムを運用し、安定的に種苗を生産できた。
〇養殖用種苗163,500尾を生産し、2件の県内養殖業者に大型種苗を配付した。

 
媛スマ養殖低コスト・効率化技術開発試験費 令和5~9 水研センター_養殖推進室 収益性の高い新魚種としてスマ養殖の産業化に向けて、種苗代を含めた養殖コストの低減を図るため、種苗生産期・養殖導入期・養殖期の各期に残されたコスト面や品質面の課題解決に取り組むことを目的とする。 〇大型種苗の安定生産及び有効性について、配付サイズの大型化により養殖期の生残率が大きく向上することが確認された。
〇養殖期の飼料コストの削減について、マグロ用配合飼料を用いた間欠給餌では、養殖効率化は困難な結果となった。
 
日本一の養殖マサバ産地づくりプロジェクト事業費 令和6~8 水研センター_養殖推進室 日本一の養殖マサバ産地づくりに向け、マサバの完全養殖、ワクチンによる魚病対策、不妊化技術の開発、マサバに適した配合飼料を明らかにすることを目的とする。 〇通常期(5月)及び非産卵期(2月)に計110,000尾を生産した。また、生産種苗を用いて、優良親魚の選抜・養殖試験を実施した。
〇ワクチン接種魚にレンサ球菌症原因菌で攻撃試験を行った結果、レンサ球菌症1型に効果を示した。
〇不妊化を誘導するために必要となるマサバdnd遺伝子の配列から、RNAの機能を阻害するための合成ヌクレオチド分子を作製し、これを用いてマサバの初期胚において生殖細胞の欠損を引き起こすことを明らかにした。
〇タンパク質及び脂質割合の異なる飼料を用いて、稚魚期に飼育試験を実施した。
 
アコヤガイ異常死対策事業費 令和5~7 水研センター_養殖推進室 ​アコヤガイの異常死については、全容解明には至っておらず、有効な対策を確立する必要があり、高水温、低餌料及び感染症といった環境ストレス下に対する強い系統の実用化に取り組み、真珠・真珠母貝生産量日本一を奪還する。 〇稚貝・母貝のモニタリング調査を行い、死亡状況、貝の状態を把握するとともに、調査結果を関係者へ周知した。
〇血清過酸化水素量を指標とした、新たな親貝選抜技術の開発に取り組んだ。
〇耐病性遺伝子マーカー探索について、新たなゲノム配列データの取得を進めるとともに、ゲノム解析により標的遺伝子領域を決定し、そのプライマー設計に取り組んだ。
 
真珠母貝仕立技術開発試験費 令和4~7 水研センター_養殖推進室 真珠生産過程におけるアコヤガイの肉質や血液成分の変動について調査し、従来の勘や経験に頼らず、科学的な裏付けに基づき、貝の状態を把握する指標を探索することで、生理的変化を科学的・定量的に明らかにして、真珠養殖業者間で大きな差のあった真珠の製品率と貝の生残率を高いレベルで安定化させ、生産技術の高度化を図る。

〇低品質珠の原因となるシミや突起の出現が、X線画像解析等により真珠袋形成に起因する核直上であり、真珠袋の形成を順調にするためには、本事業で開発した母貝とピース貝の相性や、貝リンゲル液の使用が有効なことが分かった。
〇抑制が困難な貝について、肥料として市販されている粒状苦土石灰の利用が有効であることが分かった。
〇貝リンゲル液と使用について職務発明として、特許出願を行った。

 
養魚用飼料原料新規開発事業費 令和6~7 水研センター_養殖推進室 ​輸入原料の高騰による飼料価格の上昇により、魚類養殖業者は厳しい経営を強いられているため、安価な未利用飼料原料を用いた養魚飼料を開発し、飼料コストの削減を図るとともに、循環型の養殖方法への転換を促進する。

​​〇飼料の主な原料である魚粉の一部を昆虫原料に置き換えた飼料を作製してマダイに給餌し、原料の比率が昆虫粉末の摂餌性や成長性に与える影響を検討した結果、昆虫粉末は魚粉に比べてマダイの摂餌を誘引する効果が高く、魚粉と組み合わせて使用することで高い摂餌性と成長性を得られることを確認した。

 
低水温下におけるマダイ低魚粉飼料の成長性改善試験 令和5~7 水研センター_養殖推進室 魚粉価格の高騰への対策及び持続可能な養殖業への転換の観点から、養魚用飼料の低魚粉化を図るため、マダイを対象として、魚粉含量15%の超低魚粉飼料に摂餌を誘引する効果が期待される飼料原料を添加した飼料を作製し、適正な添加量及び給餌量を明らかにする。 〇市販飼料、超低魚粉飼料、摂餌誘引効果が確認された原料を0.3%、0.5%添加した飼料で飼育試験を行った結果、低水温期では摂餌誘引原料の効果が高まることが確認された。  
養殖場と凍結精子を活用した育種産物普及システムの開発 令和5~9 水研センター_養殖推進室 より大きな母集団から優良な形質を持つ個体を選抜して育種効果を高めるため、養殖場で養殖されているブリの中から有用形質を持つ個体を選抜する方法を検討する。また、ゲノム育種されたブリを飼育し、本県の漁場環境での形質評価を明らかにする。 〇産卵期前後(12月~翌年6月)の成熟状況調査を実施し、適切な採卵・採精時期を検討した。また、3種のゲノム育種ブリを用いた成長試験では、1種で高成長を示した。  
ブリ優良親魚最適組み合わせ選考を目的とした小規模種苗生産技術開発 令和5~9 水研センター_養殖推進室 小規模水槽で安定的に種苗を生産する技術を確立するため、飼育環境及び飼育管理に関する項目について適した条件を検討する。 〇異なる条件で収容密度、油膜除去方法、サイズ選別の有効性について比較し、適した条件を検討した。  
高収益型マハタ養殖システムの開発 令和6~8 水研センター_養殖推進室 ハタ科魚類で形態異常への革新的な向上技術が開発されており、この技術をマハタに適用することで生残率と開鰾率の向上を図る。また、ヤイトハタで明らかになっている光による成長促進効果を、マハタに応用し、コスト削減につながる飼育方法を明らかにする。 ​〇種苗生産期の油膜除去方法について、他魚種で実績のある全面シャワー式の有効性を検討した。
〇養殖期において、条件の異なる光の波長、強度及び照明時間が与えるマハタの成長への影響を調べた。
 
ブリ類に対する抗菌剤の効果的な使用法の開発 令和5~9 水研センター_魚類検査室 EP飼料への抗菌剤の展着による効果的な投薬方法を確立するため、展着剤とフィードオイルを用いて比較を行い、展着方法をマニュアル化する。 〇展着剤とフィードオイルを用いて、市販の吸水性EP飼料及び非吸水性EP飼料に抗菌剤を展着させた餌を水温別に試験魚へ投与し、血中濃度を測定した結果、いずれも血中濃度は高くなり、展着剤の有効性が明らかとなった。  
ノリ漁場生産力向上試験費 令和6~8 栽培研_浅海調査室・東予駐在 漁場生産力向上のためにクロノリを指標として効果的な栄養塩供給技術について検討する。産業技術研究所技術開発部において安価で持続性のある施肥剤を開発し、養殖資材である伸子棒を利用した簡便な栄養塩供給技術を開発する。

〇ノリ漁期中(10~3月)に毎週ノリ漁場環境調査を実施し、「ノリ養殖漁場栄養塩速報」として関係各所へ広報した。
〇栄養塩の溶出が持続的となるよう伸子棒を加工し、化成肥料を内部に充填した。これをクロノリ漁場に設置し、ノリの生産性や品質向上を検証した。

 
超高級魚シロアマダイ一大産地化プロジェクト事業費 令和7~9 栽培研_増殖技術室 愛媛県で「シロアマダイ」の種苗生産技術を確立して、放流用種苗の量産体制の構築につなげるとともに、資源管理もあいまって愛媛県を「シロアマダイ」の一大産地とする。 〇はえ縄漁船を用いシロアマダイの漁獲調査を実施した。
〇採卵期の天然親魚から受精卵を確保し、種苗生産を行った。
〇市場調査個体等の生殖腺指数を調査し、成熟条件を検討した。また漁獲場所の底質調査を実施した。
 
シロアマダイ栽培対象資源対策事業 令和7~9 栽培研_増殖技術室 シロアマダイの種苗生産を安定化させ、より放流効果を高めるとともに、資源管理の効果をさらに高めるためには、「親魚の養成による種苗生産の安定化」、「放流効果調査の精度向上技術」、「大型魚の広域的な移動状況の解明」が必要であり、事業実施によりシロアマダイ資源の増大を行う。 〇はえ縄漁法と一本釣り漁法で天然親魚の生残率を比較した。
〇成熟条件把握に向けて天然親魚及び人工生産種苗を飼育した。
〇外部標識の形状ごとに、水槽内での脱着率、潜砂率、生残率を調査した。
 
サメを用いた高機能抗体作製技術開発 平成29~令和12 栽培研_増殖技術室 ドチザメ科のサメを入手し、飼育管理し、愛媛大学から提供された抗原を用いてサメに免疫し、血液、組織等を愛媛大学に提供する。また、事業化に向けた飼育技術の高度化を図る。 〇エイラクブカ(ドチザメ科)の周年飼育をおこない、免疫試験に供した。創薬標的タンパク質に結合する抗体の誘導が複数個体で確認された。  
栄養塩類管理技術開発試験 令和5~7 栽培研_浅海調査室・東予駐在 瀬戸内海では貧栄養化による漁業生産の低迷が問題視されており、栄養塩濃度と漁業生産の因果関係についての科学的な検証が喫緊の課題となっている。栄養塩類が低次生態系に及ぼす影響の解明や一次生産を通じてより高次の水産資源に与える影響を調査し、適切な栄養塩類管理に資する。 〇燧灘海域における栄養塩類管理モデルの開発のために毎月1回海水の分析、観測データの整理を行い、とりまとめて愛媛大学に提供した。  
アカウニ種苗生産の効率化と短期間での中間育成技術の開発 令和6~7 栽培研_増殖技術室 高価格で取引されるアカウニを効率的かつ安定的に生産するため、陸上養殖施設による種苗生産の効率化と短期間での中間育成技術の開発を行う。 〇従前の手法に沿って種苗生産を実施し、改良対象の洗い出しをおこなった。
〇上記の生産で得た稚ウニで餌料の比較試験を実施した。​
プラズマによる魚類の成長促進技術の確立 令和6~8 栽培研_増殖技術室 大気圧プラズマが生成する活性種を水槽に供給し、コントロール(対照群)の水槽とプラズマ処理群の水槽を用いて、養殖魚の成長率について比較評価を行う。 〇1.5kL水槽4基を用いて、プラズマ処理水を供給した試験区とコントロール区とでキジハタの飼育管理・測定を行い、データを愛媛大学に提供した。
ウスバアオノリのアクアポニックス技術開発 令和7 栽培研_増殖技術室 ウスバアオノリの人工採苗技術に魚類の陸上循環養殖システムを組み込むことで、これまでに実例が少ない「海水でのアクアポニックス技術」を用いた、自然環境に左右されないウスバアオノリの生産技術を開発する。

〇アクアポニックス区のウスバアオノリの生長は実際の漁場等と比較して同水準以上であり、海水でのアクアポニックスによるウスバアオノリの生産が技術的に可能であることを実証した。

【水研センター】:農林水産研究所_水産研究センター
【栽培研】:農林水産研究所_水産研究センター_栽培資源研究所

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