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松山空港の機能拡充(駐機スポットの増設と国際線旅客ビルの拡張計画(素案))に関する記者発表の要旨について

ページID:0002649 更新日:2020年4月17日 印刷ページ表示

【記者発表資料】

日時 令和2年4月14日(火曜日)11時35分~11時48分

場所 知事会議室

 

(知事)

 まず本題に入る前に、新型コロナウイルスの影響で空港の状況が一変していますので、松山空港の現状等についてお話しさせていだきます。

 ご案内のとおり、松山空港では、現在、上海、台北、ソウルと全ての国際線が運休しているほか、国内線についても、基幹路線である羽田線、また伊丹線を中心に減便を余儀なくされており、昨年度1年間の利用者数は294万人、速報値でございますけれども、その前年、過去最高を記録した平成30年度は312万人でしたから、18万人の減少となったほか、今後の先行きも見通せない非常に厳しい状況が続いています。

 本当にこれはコロナの影響以外の何ものでもないということです。新型コロナウイルスの感染拡大は、こうした中で、観光業や飲食業をはじめ製造業や農林水産業など、県内産業に甚大な影響を及ぼしていますが、しかし、いつかは事態が収束する、これを早くできるかどうかという、今勝負をしているわけであります。事態が収束した後に、本県経済をいち早く回復軌道に乗せ、そして近未来も含めて、さらなる成長軌道に押し上げていくためには、松山空港をハブとして、本県と国内外との間の人やモノの流れを早期に復活させ、反転攻勢の下、交流人口のさらなる拡大を進めていくことが不可欠でございます。

 このため、事態収束のあかつきには、県としても、さまざまなプロモーション活動の迅速かつ積極的な展開等を通じて、国際線をはじめとした既存路線の速やかな再開に取り組むとともに、「苦境に直面する中にあっても、将来の発展に必要な布石は打たなければならない」こういう考えの下で、今後の新規路線の誘致・増便などを見据え、中長期の観点から、松山空港の機能拡充に計画的に取り組んでいく必要があると考えています。

 このような中、空港の機能拡充については、これもあまり実感のない方も多いと思うんですが、実は中四国最大の利用者数を誇るのが松山空港でございます。

 しかし、中四国の最大数の利用者数であるにもかかわらず、駐機スポットは、近隣の同規模空港に比べても少ない数、六つしかないということが問題でございました。ですから、新規を開拓しようにもスポットの制約があるので、発着の調整がつかないとかですね。あるいは、せっかく新規開拓できて、スポットの調整がついたとしても、早朝便しか飛ばせないとか、いろんな制約がこの六つでは出てきてしまうということで、昨年6月に、私の方から、国土交通大臣に対し、駐機スポットの早期増設を強く働き掛けさせていただき、7月には、菅官房長官にも直接要望させていただきました。その結果、今回、国の本年度予算において、新たに松山空港の駐機スポット新設に係る費用が計上されました。ということで、事業化が決定したことでありますので、大変喜ばしく、あらためて、政府や国土交通省をはじめ、これまでご尽力いただいた関係者の皆さんに、この場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います。

 県においても、松山空港の15年後、令和16年度の年間利用者数を、平成30年度の実績から、これはコロナの問題が起こる前ですけれども、75万人増となる387万人とし、このうち、国際線については、30万人増の40万人を目指す将来目標案を、今年1月に公表したところであり、今回の駐機スポットの増設により、国際線に割り当てることのできるスポットが二つになりますので、物理的に2便同時の駐機が可能となることで、国際線の新規路線誘致や増便にも柔軟に対応できる環境整備が、さらに一歩進むものと考えています。

 その一方で、現行の国際線旅客ビルでは、小型機1機分の発着しか対応できない施設規模でございます。これも大きな問題でございまして、本県では、駐機スポット増設の働き掛けと並行して、昨年度から、将来の国際線旅客ビル拡張計画について庁内検討を進めてきたところであり、このたび、拡張計画の素案を作成したので発表させていただきます。

 この素案の作成に当たりましては、2便同時に対応するために必要となる国際線旅客ビルの規模を算定、延床面積で約6,800平方メートル、現状が約4,300平方メートルですから1.5倍ぐらいですね、これを算定し、配置や整備手法の異なる四つの案をこの段階では作成いたしましたので、パネルに、この四つの案を示させていただいています。

 まず、左上の第1の案ですけれども、現在の国内線旅客ビルの東側の観光バスの乗降場があるところ、お分かりいただけると思いますが、ここに新たな国際線旅客ビルを整備する案であり、施設完成後は、現行の国際線旅客ビルを国内線旅客ビルに転用することが可能となります。

 案の2、こちら側でありますけれども、さっきは東側でしたけれども、今度は西側ですね。現在の国際線旅客ビルの西側の庁舎管制塔などの施設が今あります。ここの場所に、国際線旅客ビルを新たに整備する案であり、この案も、施設完成後は現行の国際線旅客ビルを国内線旅客ビルに転用することが可能となるものでございます。

 次に、第3案のこちらでございますが、現在の国際線旅客ビルと庁舎管制塔との間に国際線旅客ビルを増築する案であり、この場合、国際線旅客ビルの延床面積は現行のビルと合わせて6,800平方メートルを確保できますが、国内線旅客ビル自体の拡張は、この場合はできない、国内線は今までどおりということでございます。

 最後に、第4案、こちらでございますが、施設整備の最終的な姿は案2、こちらと一緒になりますが、今後の国際線の新設増便の状況に合わせて、こちらは一気にやる第2案、こちらは、2段階で整備するという、最終の姿は一緒ですけれども、状況をみながら2段階で整備する案でございます。

 いずれの素案も、既存施設、庁舎管制塔やバスの乗降場、この移転をしなければならない案であります。国や関係団体、バス・タクシー等の民間事業者の意見も十分踏まえる必要があります。そして、空港利用者目線でのスムーズな導線確保や空港全体の利便性向上の観点から、多面的な検討が必要となります。

 また、空港利用者の増加に伴って、国内線旅客ビルも混雑する時間帯が、皆さんもお感じになっていると思いますが、増えてきておりました。この問題への対応についても検討を要すること。こういったことがありますので、複数の素案を用意して、議論の土俵に乗せたいということで用意させていただきました。

 今後は、松山市、松山空港ビル(株)、航空会社、Ciq(税関・出入国管理・検疫)関係者、バス、タクシー団体等で構成しています「松山空港将来ビジョン検討会」において、四つの素案のメリット、デメリットがあると思いますので、それらを比較検討し、今年の夏ごろまでには最終的な拡張計画案をこの四つの中から一つに絞り込んで、空港を管理・運営する国等との間で、整備に向けた具体的な協議に入ることにしたいと思います。今後、新しい駐機スポットの増設完了時期も見据えながら、新たな国際線旅客ビルの整備を進めていきたいと思います。

 詳細につきましては、事務方の方から後ほど説明させていただきます。以上です。

 

(愛媛新聞)

 国際線ビルの建て替えを、できればいつごろまでに終えたいというのはあるか。

 

(知事)

 この段階でいつからというのはまだ決めていないので、何とも言えないのですが、スポットの方は進んでいきますので、こちらは、国によりますと、設計完了後に完成時期を決めるということなんですが、だいたい4、5年後の運用開始を目指していると聞いています。県としては、スポットが少しでも早くできるように要望していきたいというふうに思っています。こちらはだいたい4、5年というのは見えています、スポットは見えているんですが、今申し上げたように、(国際線ビルの整備については、)関係団体が結構いますので、その調整がどれだけかかるかによって、スケジュール感も変わってきます。また、どの案を選ぶかによって全く時期が変わってまいりますので、正直言って、現在はまだ未定でございます。スポットの増設完了時期も見据えながら、調整を進めていきたいと考えています。

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