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台湾とのチャーター便の運航に関する記者発表の要旨について

ページID:0002641 更新日:2017年9月22日 印刷ページ表示

日時 平成29年9月21日(木曜日)

11時07分~11時23分

場所 知事会議室

 

(知事)

 このたび、台湾の大手航空会社エバー航空による連続チャーター便が、本年11月に運航されることになりましたので発表させていただきます。

 台湾とは、これまで、台北市や台中市などとの自治体間交流をはじめ、道後温泉と北投(ぺいとう)温泉との交流協定、高校の姉妹校提携、JR松山駅と台北の松山(しょうざん)駅との姉妹駅締結、しまなみ海道と日月潭(にちげつたん)との姉妹自転車道提携など、官民の枠を超えた幅広い分野での交流が進められてきたとともに、平成25年の10月には、8年越しの交渉で、松山・松山(しょうざん)空港を結ぶチャーター便が実現しました。

 それ以来、チャーター便の運航実績を積み重ねて、相互交流の基盤となる定期路線開設に向けた取り組みを進めてきたところでございます。

 こうした中、台湾における本県の知名度のさらなる向上と誘客の促進につながると考えまして、足掛け3年にわたる誘致活動を経て、本年5月末から6月上旬にかけて、本県等で開催された「日台観光サミットin四国」がございました。この時に台湾側から参加したエバー航空の副社長である李さんに、愛媛の魅力を体感していただいたことがきっかけとなりました。

 李副社長のまさにトップダウンで、ぜひ松山便のチャーターを飛ばそうという方向性が打ち出されまして、チャーター便運航に向け、今月初めに、エバー航空と台湾の旅行会社を愛媛県にお招きをしまして、商品造成に向けた観光視察、また県内観光事業者との商談会を実施しました結果、今回、エバー航空によるチャーター便が運航される運びとなったところでございます。

 エバー航空は、日本国内に定期航空路線を12路線開設していますが、松山空港へのチャーター便は、今回初めてのこととなります。チャーター便の詳細は、お手元の配付資料のとおりでありまして、11月11日から28日まで、台湾の桃園空港から松山空港への10往復の運航で、今回は台湾側のインバウンドになりますので、利用者は全員台湾からの来県、インバウンド客となります。

 今回のチャーター便の実現は、台湾の旅行業界・航空業界の主要な方々に、しまなみ海道や道後温泉などの本県観光の魅力を体感してもらい、直接PRすることができた、先ほど申し上げた日台観光サミットの成果であると捉えていますけれども、これまで台湾との間で積み重ねてきた交流実績や、県観光物産協会に旅行業界・航空業界に詳しい民間人材を招聘(しょうへい)するなど体制を強化してまいりましたことが、先般発表させていただきましたとおり、ソウル便の再開にもつながっているんですが、こうした定期便就航に向けた戦略的な誘致活動を展開してきたことなども、貢献したものと考えています。

 県としては、幅広い分野において台湾との交流を一層促進するとともに、松山市や県観光物産協会等とも連携して、台湾でのチャーター便利用商品のPRや、チャーター便到着時の空港での歓迎行事の実施などのサポートを通じて、今回のチャーター便、今回は台湾からのインバウンドだけですけれども、ぜひ成功させて、長年の夢である定期路線の早期開設につなげてまいりたいと思います。

 今回が成功すれば、インバウンド・アウトバウンド双方の利用ができるチャーター便へと、そしてその先に定期便へというふうにつながっていくものと信じておりますので、ぜひ今回のインバウンド客のチャーター便を成功に導きたいと思っています。

 話は変わりますが、11月2日に就航する松山-ソウル便について、ちょっと触れさせていただきたいと思います。

 配付資料のとおり、現在、数量は限定でございますが、片道1,000円の特別記念価格、大変お得な新規就航セールを実施しておりますので、県民の皆さんには、ぜひこの機会に、チェジュ航空のウェブサイト、このチェジュの場合はウェブサイトで会員登録をしていただきますと、その後お得な特典が付いてまいりますので、ぜひ利用していただきたいと思います。

 以上です。

 

(日本経済新聞)

 18日間で10往復ということで、結構規模は大きいと思うが、今回、このような規模でチャーター便を運航することと、定期路線開設に向けたとか、つなげたいとか、何かリンクする部分があれば。

 

(知事)

 Lccのチェジュ航空の場合は、インバウンド7割、アウトバウンド3割と言っていましたけれども、恐らく、このエバー航空の場合は、5割5割とか、そういうふうなことだろうと思います。

 そういう中で、台湾からのお客さんに、どれだけ愛媛県のコンテンツが魅力的に映るかどうかの、ある意味では第一歩の試験的な試みだろうと思いますので、本当にここは大事だろうと思っています。

 そこで台湾の方々にフィットするという確信を持っていただいたときに、インバウンド・アウトバウンド双方の路線へとつながっていくものと思いますので、今回は非常に大事だと思っています。

 

(日本経済新聞)

 定期路線の開設に向けては、今回のエバー航空に絞って交渉していくのか。それとも、Lccを含め航空会社は特に問わず交渉していくのか。

 

(知事)

 台湾の場合は、エバー航空をターゲットにして交渉していきたいというふうに思っています。

 先程申し上げましたように、日台観光サミットで副社長の李さんが、特に愛媛県のコンテンツやおもてなしに感動していただきまして、帰った後にですね、本当にトップダウンでやるという方針を固めてくれました。

 ですから、日台観光サミットがなければ、こういう話にはつながらなかったことは間違いないと思っています。

 

(日本経済新聞)

 今回、台湾側の空港は、桃園空港だが、松山空港とゆかりがある松山(しょうざん)空港便については、考えていないのか。

 

(知事)

 まず、松山(しょうざん)空港はですね、一番古い空港なんですけれども、非常に台北市内から近いところにある、台北市松山(しょうざん)区にある空港なんですね。恐らく台北市内まで15分から20分なんです。

 桃園空港は1時間以上かかりますが、長年にわたって、国際便は桃園空港、国内便は松山(しょうざん)空港という使い分けをしてきた背景がありました。ところが、新幹線が台湾で開通したことに伴って、国内線だけの運航では、松山(しょうざん)空港が厳しくなってきたんですね。そこで、数年前に、松山(しょうざん)空港については、海外路線も開放するけれど、キャパの問題もあるので、各国の主要都市のみという形で認められた経緯があります。ですから、日本の場合は、羽田空港のみということでありました。

 その時に、そうは言っても、松山・松山という同じ名前は面白いじゃないかと、だから主要都市だけと言っているけれども、松山空港だけは、ローカルでも認めていただきたいというのがあの交渉の背景だったんですね。で、それについては、7、8年の交渉の結果、年に1本ないしは2本ぐらいは認めようということになって、毎年1、2本が飛んでいるという状況になっています。

 でも、実際に、定期便ということになりますと、キャパの問題と今の台湾における扱いの問題がありますから、定期便となると桃園空港ということになります。

 ただ、こちらの過去の実績とユニークさで、今後、定期便が飛んでも、時折、松山-松山(しょうざん)が入ってくるとか、そういうやり方は十分可能だと思っています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 今回の大規模なチャーター便が実現した上で、知事の中で、いつ頃までに定期便を実現できたらというのはあるか。

 

(知事)

 分からないですよそれは。ともかくこのチャーター便で、非常に愛媛県がいいねという空気が広がればですね、どんどんチャーター便の数も増えていき、それだけ定期便も近づいてくるということになろうと思いますので、まさに今回の10本にかかっているというふうに思っています。

 その状況次第で、伸びたり短くなったり、あるいは駄目になったりというのが見えてくるんじゃないかなと思っています。

 今回は、日本からのお客さんは乗れないので、その点は誤解なきようによろしくお願いします。

 

(南海放送)

 今回のチャーター便を利用する台湾の方々というのは、一般の方。

 

(知事)

 そうです。

 エバー航空は、台湾における第2の航空会社になります。一番大きいのが中華航空ですけれども、エバー航空が第2の航空会社、言わばAnaとJalみたいなものですね。

 非常にしっかりとした会社でございますので、そこがもし関心を持ってくれたら非常に大きな前進だというふうに思っています。

 

(毎日新聞)

 松山空港ビルの使用料など、今回の運航に対して、県からの補助というのはどういった形になるのか。

 

(知事)

 これまでもずっと申し上げてきたんですが、お金さえ出せばいろんな展開のやりようがあるんですが、我々はあくまでも、費用対効果を意識しながらやってきていますので、これまでの通常の路線を誘致するときの制度を適用するというふうなことになります。

 ただし、今申し上げたように、非常に重要な路線の10本ですから、おもてなしであるとかPRについては、全面的に協力をしたいなというふうに思っています。

(あいテレビ)

 旅行商品の売れ行きとか、何か情報は入ってきているのか。

 

(知事)

 いや、まだ入ってきていないんですけれどね。

 ただ、中華航空とエバー航空の強さというのは配下に系列の旅行会社を数多く抱えているということでございますので、その関係者がこの前来たんですね。

 そこで、いろんなところで魅力を感じ取っていただいたので、彼らがその中からチョイスして、どういう旅行商品を作るかというのは、旅行会社の腕の見せ所なので、それぞれの旅行会社、1社ではありませんから、数社がですね、ある意味では競い合うようにPRの展開をしてくれていますので、必ずや満席に近い形で実施していただけるのではないかと期待しています。

 特に、台湾というのは、サイクリングが非常に盛んなところなので、これまで打ってきた自転車新文化の施策というものが、まさにこういうときに生きるのではないかなというふうに期待をしています。

 先ほどの支援の問題なんですが、これまでの支援と同様に、航空会社が空港ビルに支払う空港施設使用料への支援、それから、先ほど申し上げたとおり連続チャーター便ということになりますので、台湾で実施するPRへの支援、それから、先般、松山空港が訪日誘客支援空港の認定を受けましたので、今回のように新たに運航されるチャーター便に対しては、国からの支援も得られるのではないかというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 台湾で実施するPRへの支援というのは、具体的にはどのようなことを考えているのか。

 

(知事)

 そうですね、台湾での支援というのは、我々が良いと思っているものが向こうで通用するかどうかは、非常に不明瞭な点もありますので、せっかく今回、エバー航空の傘下の旅行会社の社長さん達がいっぱい来ましたので、彼らからプロモーションの関係を聞いてですね、それを総合的に判断して支援するという形に持っていきたいと思っています。

 

(テレビ愛媛)

 ソウル便の話になるが、数量限定で格安でということだが、格安で販売されているのはだいたい何席ぐらいなのか。

 

(知事)

 1,000円が何席なんだろう。分かる。

 

(経済労働部長)

 今は、分かりません。

 

(知事)

 一番気になっているのは、愛媛県は、他県と比べると大学生のパスポートの所有比率がすごく低いんですね。

 非常に内向き傾向が出ていますが、こういう機会に本当に気軽に海外に行けるようになりますし、これからの今の若者の時代というのは、より一層グローバル化が進むと思いますので、県としても何か呼び掛けをしていきたいなと思います。若者には、自分たちの成長のためにも、視野を拡大するためにも、パスポートはぜひ取得してもらいたいなというふうに思っています。

 パスポートの所有比率というのは、何かデータはなかった。何かあったよね。

 マスコミの皆さんにも、ぜひ数字を知っていただけたらいいんじゃないかなと思います。もし興味があれば取り上げて、呼び掛けもしていただけたらと思います。

 

(経済労働部長)

 後ほど資料を配付します。

 

 記者発表配付資料[PDFファイル/23KB]

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