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松山-ソウル線の増便に関する記者発表の要旨について
日時 平成30年9月5日(水曜日)
11時32分~11時41分
場所 知事会議室
(知事)
松山・ソウル線につきましては、昨年11月2日から韓国最大のLccチェジュ航空に運航をしていただくようになりましたが、このたび、同路線の冬季運航スケジュールが決定しまして、就航からちょうど1周年に当たります今年11月2日の金曜日から、現在は、火、木、日曜日の週3往復ですけれども、これに加えまして、月、金曜日を増便して、夏季と同様に週5往復で運航されることになりましたので、発表をさせていただきたいと思います。
今回の増便は、7月、8月の夏場限定とはいえ、週5往復が実現したことを踏まえまして、松山市、愛媛県観光物産協会と連携しまして、チェジュ航空に対して冬場以降の段階的な増便を働きかけてまいりました。その中で決定いただいたもので、県民の利便性向上や地域経済活性化等に大いに資することから、心から歓迎をしたいと思っています。
運航スケジュールは、お手元の配付資料のとおりであり、火曜日、木曜日、日曜日は、現在のダイヤとほぼ同じ時間帯でございますけれども、増便となります月曜日、金曜日は、韓国の仁川(インチョン)空港を朝出発して、到着日の愛媛での滞在時間が長くなるようなダイヤになっています。特に、温泉利用などで韓国からの訪日需要が高まる傾向がある冬場のさらなる誘客促進につなげたいと考えております。
本当に好調な搭乗率を1年間通じて維持していますし、ただ、ちょっと心配しているのは、当初の予定どおりなんですけれども、韓国からのインバウンドが7割、愛媛から向こうへのアウトバウンドが3割ということなので、これはやはり、県民の皆さんにも手頃な価格で海外にという路線がせっかくできていますので、ぜひご活用いただきたいというふうに思っています。
また、増便で一層便利になる松山・ソウル線を多くの県民の方にご利用いただきたいという思いから、現在、若い世代向けに、資料にございますとおり、旅行代金が5,000円引きとなる「初めての海外旅行応援キャンペーン」を実施していますが、今回の増便を機に拡充をします。本年11月以降になりますが、11月以降の渡航分から、キャンペーンの対象者、現行、18歳から29歳になっていますけれども、小学生以上に拡大をすることといたします。
ぜひこの機会にパスポートを取得して、初めての方が対象になりますけれども、冬休みの家族旅行や卒業旅行などで松山空港国際線をご利用いただきまして、海外を体験することで見聞を広げていただきたいと思っています。
以上です。
(南海放送)
好調な搭乗率というのは、大体どれくらいの搭乗率を維持しているのか。
(知事)
そうですね、まあ90パーセントとか、非常に好調です。
(南海放送)
去年の11月に就航して、累計でこれまでに大体9割ぐらいの搭乗率があると。
(知事)
はい。大体9割ぐらいですね。ただ、課題はさっき申し上げたように、インバウンド7割、アウトバウンド3割ですから、そんな簡単にそんなに手頃な価格で(行けることを)まだまだ知らない県民の方が多いので、これもぜひPRのほどよろしくお願いします。
(南海放送)
インバウンドの方が比率が高いというのは、どういった要因からなのか。
(知事)
これは当初からですね、なぜチェジュ航空に焦点を当てたかと言いますと、非常に斬新的な経営をしています。それこそAI、デジタルマーケティングの手法を活用した顧客管理をしっかりと行っている会社でして、特に、既存の韓国の航空会社と違っているのは、抱えているお客さんが若い世代が多いんですね。ですから、(チェジュ航空側からは)その顧客を送るために自分たちはまずやるから、当初から7対3は想定しているという話だったんです。でもそれを、さらにそのうち逆側も増えてきたらいいですねという話だったので、本当に大したものだなと思いますけれども、チェジュ航空は、計画どおりの集客に成功しているというふうに思います。今度は、こちらに与えられた宿題、逆側を増やしていくということを、やはりフォローしていかなければいけないなというふうに思っています。
(南海放送)
現在の週3便から2便増えるというのは、搭乗率を維持する面でも大変だと思うが、そのあたりについての考えはどうか。
(知事)
そうですね。先ほど申し上げましたように、マーケティング戦略がすごくしっかりしている会社なので、そこはもう想定して増便を図っているんじゃないかというふうに思いますね。
(南海放送)
集客に手応えがあるということで。
(知事)
はい。
(愛媛新聞)
増便で週5便になると、愛媛からビジネスでの利用がしやすくなると思うが、具体的にどういうメリットを期待しているか。
(知事)
そうですね、旅行商品の日程、商品の滞在時間の長さが調整しやすくなるということで、よりバラエティに富んだ旅行商品が作れるようになるということが1点と、それから今お話があったように、週5便ということになると、非常にビジネスでの活用がしやすくなるというふうなことが1点と、それからまたチェジュ航空を活用して、ソウルから主要な国の都市にチェジュ航空は路線を持っていますから、そういう実態が分かってくると、じゃあそれを活用してソウル経由でどこかに行こうかという選択肢がどんどん広がっていくということに、全てつながっていくというふうに思っています。
(愛媛新聞)
今回は冬ダイヤということで、3月末までということになると思うが、これは4月以降の増便に向けた試金石にもなると考えているのか。
(知事)
そうですね。それはやはり実績次第だと思うんですけれども、恐らく、それはこちら側のさっきの3割の問題、これはお客さん増えてきたなってことになったら、当然のことながら航空会社というのは、何人運んでどうだという世界ですから、ニーズありと判断したら、より一層増やしていくという選択になっていくと思いますので、そのためにも、向うからはどんどん来ていますので、こちらからも利用するという人を、やはりウィンウィンになるように頑張っていかなければいけないと思いますので、ぜひ呼び掛けをよろしくお願いいたします。
(愛媛新聞)
ちなみに、アウトバウンドは何割くらい必要だと考えているのか。
(知事)
4対6くらいがいいですよね、せめて。まあ理想で言えば、5対5なんですけれども。
(朝日新聞)
若者を海外にということで、いろんなキャンペーンをしていると思うが、実際のところ、3対7ということは、まだあまり。
(知事)
そうですね。大学関係者にも申し上げているんですけれども、何せ愛媛県は、全国平均と比べると、若者のパスポート所有率がすごく低いんですよね。四国でも3番手ですから。これだけ若者がたくさんいるのに、ちょっと心配なのは、これからどんどん国際化の波というのは、我が国に押し寄せてくると思うのですけれども、早い段階からやはり視野を広げる、見聞を広げる体験をするということで、特に若い世代は、別に乗ってほしいというだけではなくて、その若い世代の将来像を考えると、経験された方がいいのではないかというふうにも感じていますので、大学当局にも、それも大事な視点ではないかということで、この事業を活用して、大学の中でも呼び掛けてくださいというふうなお願いは今しています。ちょっと、どこまでその効果が出ているかは、まだ把握できていないです。