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松山発電工水管理事務所
松山・松前地区工業用水道は、農林省が建設した上浮穴郡久万高原町の面河ダムに貯留された流水を利用して、松山、松前地区の臨海工業地帯に工業用水を供給するため、農業、発電との3者が共同して実施した「道前道後水利総合開発事業」の一環として、昭和34年度から国庫補助事業として建設に着手し昭和39年度に完成したものです。
施設の概要
面河ダムに貯留した流水を中山川に設けた貯水池まで導水し、さらにここから道後北部幹線水路(道後平野に分水する農業用水と共同で整備)を経て、その末端附近松山市畑寺町に設置した浄水場で、薬品沈澱したのち、延長約15kmの配水管をもって、自然流下によって工業用水を給水しています。
工業用水道の名称 |
愛媛県松山・松前地区工業用水道 |
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分水地点 |
道後北部幹線用水路、松山市畑寺町 |
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種別 |
地表水(面河ダム) |
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取水施設 |
上部水槽 |
鉄筋コンクリート造り 巾3.5m×長さ50.0m×有効水深3.2m |
導水施設 |
導水管 |
鋼管(内径800mm~400mm)延長229m |
浄水施設 |
位置 |
松山市畑寺町 |
着水井 |
鉄筋コンクリート造り 巾3.0m×長12.3m×有効水深6.35m |
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沈澱池 |
傾斜板式沈澱池 |
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浄水池 |
鉄筋コンクリート造り 巾21.5m×長29.0m×有効水深4.0m 2池 5,000立方メートル |
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汚泥処理設備 |
単式ろ布走行横型全自動タ゛イヤフラムプレス(ラースタフィルター)、ろ室数26室 |
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配水施設 |
配水管 |
ダクタイル鋳鉄管、PSコンクリート管、鋼管(内径1,000mm)延長 9,580m |
工期 |
昭和34年度~昭和39年度(汚泥処理施設は、昭和49年度) |
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総工事費 |
2,324,098千円 |
松山発電工水管理事務所 浄水施設
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