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工業用水道の概要
工業用水道事業は、臨海工業地帯での地下水の大量汲み上げによる地下水位の低下や塩水化、さらには地盤沈下といった地下水障害を未然に防止して、国土を保全する役割を果たしてきました。
また近年では、円高や人件費等のコスト上昇により企業が海外に生産拠点を移転するいわゆる産業の空洞化が進んでいますが、この空洞化を防止するためには、企業誘致・工業開発の受け皿となる工業用地を整備するとともに、産業活動に不可欠の工業用水を低廉かつ安定して供給する必要があります。
さらに、工業用水道事業は、このような企業誘致・工業開発のための工業立地条件整備の一環として整備されることにより、地域における雇用の創出や所得水準の向上等に寄与し、地域振興の呼び水として重要な役割を果たしております。
県営工業用水事業は、このような使命を背景に、県下2地域においてそれぞれの地域の河川総合開発事業の一環として経営されており、その概要は以下のとおりとなっています。
県営工業用水道事業一覧表
事業名 |
松山・松前地区 |
西条地区 |
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位置 |
松山市畑寺町35 |
西条市中野甲1790 |
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開発事業名 |
道前道後水利総合開発 |
加茂川総合開発 |
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ダム名 |
面河ダム |
黒瀬ダム |
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水系・水源 |
仁淀川水系面河川地表水 |
加茂川水系加茂川地表水 |
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取水量 |
(立方メートル/s) |
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1.088立方メートル/s |
(立方メートル/日) |
111,456立方メートル/日 |
94,000立方メートル/日 |
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計画給水量(立方メートル/日) |
106,000立方メートル/日 |
87,420立方メートル/日 |
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工期 |
昭和34年度~昭和39年度 |
昭和40年度~平成18年度 |
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事業費(千円) |
2,324,098千円 |
37,046,278千円 |
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給水区域 |
松山、松前地区の工業地帯 |
西条市及びその周辺工業地帯 |
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給水開始年月日 |
昭和39年4月1日 |
昭和59年4月1日(一部給水) |
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契約給水量(立方メートル/日) |
106,000立方メートル/日 |
62,615立方メートル/日 |
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給水料金(円/立方メートル) |
14.65円/立方メートル |
24.20円/立方メートル |
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料金設定年月日 |
平成5年4月1日 |
昭和59年4月1日 |