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銅山川発電所

ページID:0002260 更新日:2024年7月19日 印刷ページ表示

銅山川発電所は、吉野川水系銅山川に設けられた富郷ダム、柳瀬ダム、新宮ダムの水を利用して、銅山川第一発電所、第二発電所、第三発電所、富郷発電所の4発電所で発電を行っています。なお、平成24年4月から松山発電工水管理事務所より遠方監視制御を行っています。

1 銅山川第一発電所(1号機)・第二発電所

 銅山川第一(1号機)、第二発電所は、「銅山川総合開発事業」の一環として建設されました。この事業は、農業用水の確保、下流の洪水調節のほか、高落差の水を利用した発電により、産業の発展に寄与するという三つの目的をもって計画されました。

銅山川第一発電所の画像
銅山川第一発電所(1号機)は、法皇山脈に隧道を抜き、柳瀬ダムから宇摩平野に分水する途中の落差を利用して発電する発電所で、最大出力は10,700kWであり、昭和28年に完成しました。発電に利用された水は、四国中央市の上水道用水及び製紙工場の工業用水として利用されています。

銅山川第二発電所の画像
銅山川第二発電所は、柳瀬ダムから新宮ダムへの補給水等を利用して発電を行う半地下式発電所で、最大出力2,600kWであり、昭和29年に完成しました。

2 銅山川第三発電所

銅山川第三発電所の画像
銅山川第三発電所は、「吉野川水系水資源開発基本計画」の一環として建設されたもので、最大出力11,700kWであり、昭和50年に完成しました。この計画は、四国中央市新宮に新宮ダムを建設し、既設の柳瀬ダムとあわせて洪水調節を行うとともに、愛媛分水として新宮ダムから四国中央市に農業用水や工業用水を分水するほか、分水途中の落差を利用して発電を行うものです。

この発電所は、県営発電所では初めて主要機器をすべて円形の塔におさめた地下式発電所となっています。

3 富郷発電所・銅山川第一発電所(2号機)

富郷発電所の画像
富郷発電所と銅山川第一発電所(2号機)は、「吉野川水系水資源開発基本計画」を一部変更し、特定多目的ダム法に基づく富郷ダムを築造する「銅山川総合開発事業」の一環として建設されたものです。この事業は、吉野川及び銅山川流域の洪水調整を行うほか、新規に柳瀬ダム地点から四国中央市に上水道用水や工業用水を分水し、導水途中の落差を利用して発電(富郷発電所、銅山川第一発電所2号機)するもので、平成13年に完成しました。

富郷発電所は、富郷ダム直下に設置された発電所で、変電設備等も地下に収納する等、周辺環境に配慮して地上部の構造物を極力小さくしています。最大出力は3,000kWです。

銅山川第一発電所2号機は、既設の第一発電所1号機と隧道を共用し、水車発電機は第一発電所を増築して設置しました。分水途中の落差を利用する発電所で最大出力は3,600kWです。

なお、平成24年度以降、銅山川発電所の4か所5基の水力発電機はすべて松山発電工水管理事務所(松山市畑寺町)から遠方監視制御を行っています。


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