本文
農業・農村の動き(令和5年3月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
省力化に向けたゆず樹形の改善
栽培管理の省力化に向け、ゆずの幼木の初期管理と大木の低樹高化について講習会を実施した。
定植後4~5年程度の幼木の整枝・誘引の実演と、樹高3~4mとなった主枝を切り下げ、樹形改善のモデル樹を設置した。
参加者からは「主枝候補枝はどのような枝を残すべきか」「切り下げる際はどの枝まで切り戻すべきか」などの質問があり、樹形改善とせん定技術の理解を深めた。
高齢化等による労働力不足に対応するため、樹形改善の推進に加え、省力機械の導入や機械が活用できる園地作りなど、栽培管理の省力化に向けた取組を強化する。
ミニトマト高設ポット栽培でDX啓発
ミニトマトの高設ポット栽培を開始した新規就農者を訪問し、栽培管理や病害虫防除指導とあわせ、今後の取組意向について相談を行った。
当班ではこれまで、研修や施設の整備に係る事業の活用、経営開始に向けた伴走支援を行っており、将来のDX化への取組に必要な栽培機材等の導入希望などについて聞き取りした。
近隣の先進農家で行われている環境モニタリング機器の実証に関する勉強会などにも参加しており、新技術の導入やモニタリングデータの活用にも意欲的であることを確認。
次年度、地方局予算事業「南予儲かる農業人材育成事業」の重点指導対象者に位置付けることとしており、年収1,000万円農家の育成を目標に、濃密な支援を実施していく。