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農業・農村の動き(令和4年7月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
大野ヶ原にんにく生産性向上への取組強化
産地化を推進するにんにくの実証ほで行った施肥やマルチの種類別生育状況調査と、収穫用機械の実演による省力化の実証結果を報告した。
今年産の収穫量は2,800kg(400kg/10a)で、目標生産量の確保に向け、栽培技術の向上と収穫作業の省力化が必要であると説明し、安定生産に向けて栽培マニュアルの改訂を提案した。
実証結果から、使用するマルチや追肥時期を決定するとともに、生産量の増加には収穫用機械が必要であるため、補助事業による導入を支援する。
栽培技術の向上に向け、7月上旬に先進地事例調査、栽培技術研修会を開催することとなった。
今後も実証ほでの調査や栽培マニュアル作成等を通じて、栽培技術向上に向けた取組を支援していく。
青年農業者のかんきつ出前授業を支援
青年農業者が、明浜小学校5年生児童18人に対し、かんきつの出前授業を実施するに当たり、活動を支援した。
授業では、かんきつの品種や重要な農作業についてスライドを活用しわかりやすく説明するほか、かんきつ栽培にかかるクイズを出題するなど農業への関心が高まる工夫を行った。
児童からは、「みかんは日光をたくさん浴びたほうが良いのか」「なぜみかんはオレンジ色なのか」などの質問があるなど、地元かんきつ産業への理解を深めることができた。
今後は摘果や収穫などの農作業体験を計画しており、引き続き青年農業者活動を支援する。
西予市三瓶町4Hクラブが土壌改善技術を研修
若手かんきつ生産者の栽培技術の向上を目的とし、かんきつ園地の土壌改善技術や他産地優良生産者の栽培状況等について視察研修を実施。
研究員や生産者との質疑応答の場を設け、土壌改善における堆肥施肥時の注意点や品種毎の樹形管理、摘果等の作業において重視している点等について意見交換を行った。
土づくり等、栽培管理の重要性について改めて認識させることができた。
同クラブが今年度実施している豚糞堆肥の柑橘苗木への試験的な施用について指導するとともに、肥料高騰対策として、堆肥利用による土壌改善等についての意識を高めていく。