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農業・農村の動き(令和3年10月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
寒地系にんにくの技術確立を目指し、主産地の情報をオンラインで研修
西予農業指導班は10月7日、大野ヶ原で産地化を支援している寒地系にんにくについて、オンラインによる栽培研修会を開催し、栽培者8人が参加。
青森県の原種供給会社を講師に、リモートで品種特性や栽培技術のポイント、病害虫対策等について研修し、質疑応答により栽培に関する知識を深めた。
現在、にんにくの植付け時期を迎えており、栽培者は「これまで不安に思っていたことが明確になった」「技術のポイントに注意しながら栽培したい」と高品質生産に向けて意欲をみせていた。
研修後には、マルチの種類や元肥の違いによる品質や収量への影響を調査するため、生産者とともに、現地実証ほを設置。当地域での最適な栽培技術を明らかにしていく。
当班では今後、土づくりや施肥設計、除草対策等、安定生産のためのマニュアルづくりと生産者組織の運営強化を図り産地化を支援していく。
トマトオーナー制度の収穫体験・今年も完熟トマトが採れました
西予農業指導班が計画・運営を支援する遊子川グリーン・ツーリズム推進委員会は10月17日、トマトオーナー制度の収穫体験を開催し、市内外のオーナー33人が参加した。
今年度はコロナ禍で植付け体験や8月、9月の収穫体験は中止したが、10月はコロナ感染防止対策を十分取った上で開催することとし、オーナーを3組に分けて時間差で実施。
当日は、参加したオーナーが農家の指導を受け、各自のオーナー株5本から実ったトマトを1つ1つ丁寧に収穫。「コロナ禍で今回の収穫体験も実施できるのか不安だったが、体験できてよかった」との声が多く聞かれた。
当班は、引き続き推進委員会と連携しながら、オーナー制度のPRに努めるなど、都市住民との交流を支援していく。
高品質ゆずの出荷販売に向け、今後の栽培管理を徹底
西予農業指導班は10月14日、JAひがしうわと連携して令和3年産ゆず出荷販売協議会を開催し、ゆず生産者ら68人が出席した。
当班からは栽培情勢報告として、8月の長雨やその後の急激な温度上昇が影響し、日焼け果やこはん症などの果皮障害の発生が一部で見られることから、選果には十分留意するよう呼びかけた。
今年産のゆずは、樹によって着花量にバラつきはあるものの、生理落果が少なく、最終的な着果量はやや多い見込みで、650t(昨年比101.4%)の出荷量を見込んでいる。
当班では、ゆずの連年安定生産と品質向上を目指した技術指導に加え、青ゆずの販路拡大等の支援を行い産地拡大を図る。