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農業・農村の動き(令和3年8月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
水稲の刈取適期を積算温度計で可視化
西予農業指導班では水稲の適期刈取を推進するため、出穂期からの日平均気温と日数の積算を可視化できる温度計を7月末~8月にかけて宇和地区と野村地区に設置し、生産者が刈取りの目安をほ場で判断できる環境整備を図ってきた。
8月12日に主要5品種の適期刈取りまでの積算温度及び出穂後日数の目安早見表と温度計の確認方法についてJAと申し合わせ、コロナ感染拡大状況を踏まえて集合研修は行わず、生産者には資料を配布して刈取適期の目安を周知した。
今年度の早期米は、台風及び秋雨前線による長雨と気温の低下により、成熟が予測よりやや遅れていることなどから、普通期以降の品種についても積算温度計を活用し、適期に刈り取りを行うよう指導している。
大野ヶ原にんにくの加工支援と販売促進!
西予農業指導班が西予市大野ヶ原で産地化を支援している寒地系にんにく「ホワイト6片種」が、8月17日から「むきにんにく」(真空包装)に加工され道の駅「アゴラマルシェ」(八幡浜市)等で販売されている。
収穫が梅雨時期と重なり玉割れが多く、販売に苦慮していることから、「むきにんにく」の加工を提案。8月1日に農福連携の推進と合わせ就労支援施設とマッチングを行ったところ、契約が成立し作業を委託した。
当班は県内加工業者との商談も進めており、引き続き生産者に対して安定生産に向けた技術指導を行うとともに、にんにくの販売促進と認知度アップに努める。
高品質生産による有利販売を目指して奥伊予特選栗の審査会を実施
西予農業指導班は8月4、5日、JAひがしうわと連携して奥伊予特選栗※の審査会を開催。審査員は東宇和栗生産同志会役員ら8人で、申請があった栗生産者39人の園地を巡回して審査を行った。
樹勢や結実、せん定や防除などの管理状況を評価しながら審査した結果、申請者全員が特選栗の出荷資格を得た。なお、今年の生育状況は昨年よりも大玉傾向であるが、収量は平年並~やや少ないと予想される。
当班では引き続きJAひがしうわと連携し、肥培管理やせん定技術の指導等を行い、地域特産栗の高品質生産とブランド化を推進する。
奥伊予特選栗
奥伊予特選栗審査委員会が実施する防除、せん定、土壌管理等の厳しい園地審査をクリアし、なおかつ、レギュラー品に比べ庭先選別や評価を徹底して出荷する特選栗。「愛」あるブランド産品に認定されている。
ミニトマト夏秋栽培等における高温対策に向けた取組を推進
西予農業指導班は、ミニトマト夏秋栽培等で課題となっている夏期の高温による樹勢や品質の低下に対する暑熱対策を推進しており、7月下旬からJAひがしうわと連携して設置した実証ハウスで、循環扇及びミスト散水装置の導入効果を検証している。
8月26日に西予市城川町で開催した現地研修会では、ミニトマト及び大玉トマト生産者12人に対し、ミスト散水による実測データや体感によるハウス内温度の低下を報告。生産者の関心は高く、簡易なミスト散水チューブや現行の配管設備を活用する等、導入コストを低く抑えることが可能となれば、設備の普及が見込まれる。
当班では今後、JA、市等と連携し本技術の導入に際して活用可能な補助事業の検討を進めることとしており、ソフト、ハードの両面から夏秋野菜産地の維持発展を支援していく。