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環境問題をめぐる動向
今日の環境問題には、都市交通公害や閉鎖性水域の水質の悪化のような身近な問題から、オゾン層の破壊、地球温暖化、熱帯林の大規模な開発に伴う生物多様性の減少のような地球規模の問題まで、広範囲にわたって複雑化、多様化しています。
これまでの資源・エネルギーの大量使用に依存した大量生産、大量消費、大量廃棄型の生産と消費のパターンを見直し、環境への負荷の少ない持続可能な社会を目指し、環境との間に健全な関係を築いていく必要があります。
そのためには、自然を尊重し、自然との共生を図ること、そして、極力、自然の大きな循環に沿う形で、科学・技術の活用を図りながら、私たちの活動を再編し直すことが必要となっています。
県の環境基本計画では、「環境にやさしい愛媛づくり」を基本目標に掲げ、県・事業者県民等の各主体が相互に協力し合うことで、環境への負荷の少ない「健康で住みよい生活環境の確保(公害の防止)」「自然と人との豊かなふれあいの確保(自然環境の保全と創造)」「調和のとれた快適で美しい地域づくり(快適な環境の保全と創造)」「環境にやさしい実践行動の促進(環境保全行動の促進と支援)」「地球環境に配慮する社会づくり(地球環境保全への貢献)」を築きあげることとしています。
県は、環境の保全に関する各種施策を推進する行政主体であると同時に、県内の社会経済活動における事業者、消費者としても大きな位置を占めています。県が事業者として実施する公共事業は、規模が大きく環境への影響も大きいことから、事業の計画段階から環境への配慮について検討を行い、環境に配慮した工事等を実施する必要があります。